TRANSLATE

AD | all

イスラエルはコロナウイルス最安全国

イスラエルはコロナウイルス最安全国 

イスラエルをコロナウイルス最安全国にした要因「既存の考えに捕らわれない創意工夫」

☞参照記事“ANALYSIS: Israel Beats the Odds, is Safest Corona Country”(14April’20 israeltoday.co.il)

4月14日

イスラエルは、どんな新しい挑戦や脅威にでも対処する回転力において類がない。
Deep Knowledge Group(DKG)による新しい調査は、イスラエルがCOVID-19への対処に関して、地上で最も安全な国であることを再び示している。

イスラエルは、COVID-19の抗ウイルスに関する高い安全性ランキングを持つ国々のトップに挙げられ、また、最高の治療効率を上げている国々のトップ10に数えられている。小国イスラエルは、COVID-19治療効率のリストで九位にランクされたが、経済協力開発機構(OECD)の中でも、最小、かつ最も資金不足の保健制度の下でそれを成し遂げた。

イスラエルはOECDの国々と比較すると、医療に費やす費用が少なく、市民1人当たり年間わずか$2780であるが、たとえば、米国は各市民の医療に$10,000以上を費やしている。OECDの平均では、市民1人当たり年間$4,000である。
イスラエルではまた病院のベッド数が深刻に不足で、市民1,000人当たり3床しかない。日本では市民1,000人当たり13床が利用できる。ロシアとドイツは八つの病院では市民1,000人のベッドが備わっており、ポーランドでさえ1,000人のベッドを備えた病院は七つある。

DKGは「DKGのCOVID-19に対する安全性、治療効率、危険ランキングの分析体制は、世界保健機関(WHO)、ジョン・ホプキンス大学、米国の疾病予防管理センター(CDC)、ワールドオメーターなど、多くの公的に入手可能な情報源からの生データを利用しています」と、最新のレポートで述べている。
また、DKGは「特定の専門家との協議を行い、そのデータを独自のビッグデータ分析フレームワークに供給し、安全性、治療効率、危険の面で国の累積順位を導き出しています」とも述べている。
イスラエルは、迅速な緊急動員の分野で最高のスコアであるが、病院のベッド数では最悪。

専門家たちは、緊急事態に関するイスラエルの数々の危機的な経験が、英国、オランダ、イタリア、スペイン、米国などの他の現代社会とは異なり、そこで見られるような多くの死者を出さないで、国民がコロナ危機を乗り越えるのを助けていることをすでに指摘している。
イスラエルの病院スタッフは、法外なプレッシャーの下で働くことに慣れており、多くの場合、高度な教育を受けている。さらに、イスラエルが国際線の飛行を停止し、都市封鎖を実施した最初の国の一つであったという事実こそ、コロナの流行を封じ込めるのに役立ち、イスラエルは今、新しい感染事例の減少を見ている。
この報道日(4月14日)時点で110人のイスラエル人がCOVID-19ウイルスで死亡し、ユダヤ人国家は現在11,000人以上のCOVID-19感染者を確認した。このことは、イスラエルのコロナ患者の1%未満がウイルスで死亡したことを意味し、これは現在、世界で三番目に低い死亡率である。

イスラエルの優れた保険制度ほかの諸要因
質的に高い保健制度以外にも他の諸要因が、コロナ危機における安全性の面でイスラエルがナンバーワンの地位を得るのに役立ったと思われる。

(1)まず第一に、イスラエル国は多くのイスラエル人がハイテクの分野で働いている最初の国家であり、これらの人々は既存の考えに捕らわれずに考えることに慣れている。したがって、イスラエルの病院がコロナウイルスの新しい治療法を導入していることは驚くべきことではない。
イスラエルの六人の重症のCOVID-19患者は、ハイファに拠点を置くイスラエルの会社プルリステム(Pluristem)の胎盤ベースの細胞療法製品で治療され、危篤患者名簿に載せられた後、現在、回復している。すべての患者は、臓器不全とその他の深刻な問題、―炎症や急性呼吸不全に起因する合併症など― を経験した。

もう一つの大きな成果はヘブライ大学の科学者たちによってもたらされた。
彼らは、新しく、はるかに安価で迅速なCOVID-19の検査キットを記録的な時間で開発したのである。イスラエルのジャーナリスト、イダン・ゾンシャインは「この新しいテストは、既存の方法よりも4〜10倍速く結果を供給し、ほとんど完全に、国内で簡単に購入できる材料から作られています」と、報告した

(2)第二に、イスラエルはコロナウイルスを打ち負かすために保健制度を参加させただけでなく、危機克服のために軍隊を用いた
IDF兵士はブネイ・バラクに送られ、そこで、政府の健康指示を無視した超正統派ユダヤ教徒の世話をした。より熟練したIDFの引退将校の中には、感染数が多い三つの超正統派ユダヤ人の町でIDFの活動を監督するために、復職した人もいた。
たとえば、元北方軍の司令官ギャル・ハーシュは、ヒズボラとの戦争の準備において既存の考えに捕らわれない創意工夫によるアプローチで、第二次レバノン戦争前と戦争中にイスラエル国防軍と政治勢力によって土嚢で防御された人であったが、サマリアの超正統派都市エラドを隔離するために尽力、指揮した。

イスラエルはスパイ機関モサドを使って、他の国では考えられないような医療機器や保護装置、用具などをイスラエルに持ち込んだ。モサドの代表者は、世界で九番目に優れた病院であるラマトガンのシェバ病院に、保健省と国防省の代表者とともに指揮所を設置した。どんな代償を払っても職務を実行するというモサドの精神は、イスラエル国が必要な装置と人工呼吸器を手に入れるのを確実に助けた。

モサドの仲介者は当初、イスラエルに10万個のコロナウイルス検査キットを持ち込み、その後、もっと多くの検査キット、150万個の外科マスク、数万個のN-95マスク(医療用高性能マスク)、防護服、防護ゴーグル、幅広い薬を含むその他の入荷が続けられた。
モサドはさらに、人工呼吸器とコロナ検査キットを製造する技術を得るのに成功し、その後、イスラエル航空宇宙産業は通風装置の建設を始めた。
これは今日、イスラエルのかなりユニークなもう一つの側面である。

真の愛国心!?
イスラエル国の最良の心は、危機に際して多くの場合、自らの仕事の焦点を変え、自国を助けるために必要なものなら何であれ生み出すために、既存の考えに捕らわれない思考と創造性を用いる。
実際、この創意工夫は、イスラエルの科学者たちが防衛将校連と一緒に、ガザ地区の恐怖のトンネル問題と放火風船に対する問題に取り組むために集まったとき、発揮された。
イスラエルの人々が各々の危機に対応する方法におけるこの柔軟性は、イスラエルが戦争を含む多くの危機を経験してきたという事実と大いに関係している。

イスラエル人は、コロナがユダヤ人国家に来るはるか前に、ベニヤミン・ネタニヤフ首相が危機の初めに語ったように、人は時には「異なる生活様式を取り入れなければならない」ことをすでに知っていた。