① 天地創造〜有史以前
神の贖(あがな)いのご計画はヘブル語(旧約)聖書の創世記で始まります。創世記1〜5章をご覧ください。創世記には次のことが書かれています。初めに、神が天と地を創造した...
- 創世記1〜3章
- 天地創造から人類の堕落
- 創造の順序と地質学的見解の一致
- 人間せいそく棲息が念頭に置かれた地球の創造
- 神の言葉、ご命令による瞬時の創造
- 神に似せて造られた人間:1:27、詩編8編、139編
- 男:先導者、養い、与える者としての役割
- 女:助け手、支え、受ける者としての役割
- 罪の始まり:3章(罪の教義1〜7節、神の裁き8〜19節、
- 関係回復への希望20〜24節)
- エデンの2本の木:神の言葉(神ご自身の知識)
- 神の霊 (神ご自身のいのち)
- 創世記4〜5章
- 人類の堕落から洪水
- 罪(ざい)さい祭の供え物(罪のあがないとしての動物犠牲) 4:2〜5
- 罪を犯すとは? =神のご命令に従わないこと
- 罪に勝たなければならない 4:6〜7
- セツの誕生 カインのアベル殺害によって神のご計画が阻まれることはない 4:25
- セツとカインの系図(神と共に歩む家系と、悪に染まった家系との対照
- しかし、聖書は人間の家系を善悪に二分してはいない
- 人類文明に貢献したカインの家系、カイン回心の報酬か?) 5章
▲
② ノアの洪水〜バベルの塔
神の贖(あがな)いのご計画はヘブル語聖書の創世記6章以降に移ります。 さて、人が地上にふえ始め...- 6〜11章の概要
- 洪水からバベルの塔
- 地上に暴虐が満ち、心を痛められた神は人と地とを滅ぼすことを決意された
- なぜ、全地を? 神の創造外の被造物ネフィリムとは?
- 洪水:罪に対する義なる神の怒り
- ノアとの契約:洪水後、神と被造物との関係が新たにされた:神への恐れ、肉食の始まり。
- バベルの塔:神不在の文明世界への憧れ:一つの世界、一つの政府、一つの規則、国家統制主義?
- 唯一神ヤーウエ信仰から異端の発生
- 占星術、バビロンからエジプトへ、伝承
- 6〜9章
- ノアの洪水
- 神の裁きとしての洪水
その時:定められ、二通りの方法で予告されてていた- 5:27 それはメトシェラの死によってもたらされる
- 6:3 ノアに与えられた預言;「人の齢は、百二十年」(「この世代はあと百二十年」が正しい訳)。
- その理由:6:5 悪の増大
- 6:11 神の前に堕落し、暴虐で満ちた地
- 6:1-4 ネフィリムとは? 神の子ら(堕天使)と人の娘たち
洪水後も存在するとの不気味な予告
- 預言的警告: マタイ24:37;人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。...洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです。
- ノアの日? 創世記6:12;神が地をご覧になると、実に、それは、堕落していた。すべての肉なるものが、地上でその道を乱していたからである...それで今わたしは、彼らを地とともに滅ぼそうとしている。
- 10章
- 人類の派生
- 人種的、地理学的、歴史的、語源的...洪水後の人類のスタート
- 洪水後の世界は、一言語からスタート
- 11章
- バベルの塔
- 神の御旨:
- 9:7 人類が全地に広がり、子孫を増やすこと
- 9:6 神の似姿に似せて造られた人を殺すことは主のみむね御旨への反逆 ― 全人類へのご命令
- 神の御旨とは正反対に、人々は超大国家建設を願望
- 二ムロデに率いられて、神不在の連合国家の象徴として、バビロンに天により近くを目指して塔建設着手
- バブ‐エル(「神への出入り口」の意)建設は、天に達する塔を目指した、生ける神への反逆行為
- 異端の始まり
▲
③ イスラエルの族長アブラハム〜モーセの時代-遊牧生活
神の贖(あがな)いのご計画はヘブル語聖書の創世記12章以降に移り、さらにその他の『モーセ五書』(出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)に移ります。その後、主はアブラハムに仰せられた...
- 12〜25章 族長アブラハム
- アブラハムの信仰の4段階:ヘブル人11:8〜19参照
- 贖いの歴史の始まり:12:1〜3
異邦人救済の預言:12:3、ガラテヤ人3:6〜9 - この世での旅人人生:12:4〜9
- ロトとアブラハムの信仰の比較:19:18〜38
約束の子、イサク:21:1〜7、ローマ人4:18、:20〜21 - 信仰の試し:22:1〜14
- 贖いの歴史の始まり:12:1〜3
- 12〜20章 アブラハムの召名、信仰生活
- セム→ … エベル→ペレグ(10:25 彼の時代に地が分けられた)→レウ→セルグ→ナホル→テラ→アブラハム
- 21〜26章 イサクの話
- 25〜36章 族長ヤコブ
- 若年期:「我が道」を行くヤコブ:ヤコブの夢―夢を通して神の守りを確信 28:10〜22
- 壮年期:信仰の鍛練期(結婚、労役、繁栄):29〜32章
- 晩 年:エジプトへの移住
- 27〜36章 ヤコブとイスラエルの十二部族
- 37〜50章 族長ヨセフ
- 37〜50章 ヨセフの生涯
- 「神の人」の人生 39:9、40:8、41:16、41:25、:51
- イエス・キリストのひながた雛型、ヨセフの人生
- ヨセフの人生に反映された神の御手
- 神は愛する者と共に働いて、万事を益として下さる:45:5〜8、50:20
- 神はすべてのことを統御しておられる
- 未来を備えて下さっておられる神に私たちは全信頼を置き、身を委ねていくことができる
神を愛する人々、すなわち、神のご計画にしたがって召された人々のためには、 神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、 私たちは知っています。 なぜなら、 神は、あらかじめ知っておられる人々を、 御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。
ローマ人8:28〜29信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。 神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることを、 信じなければならないのです。
ヘブル人11:6- 出エジプト記
- イスラエルの民が、エジプトの苛酷な圧政下から、神、ヤ〜ウェの召命を受けたモ〜セに導かれ、解放された(出エジプト)後、三ヵ月 後に、シナイ山に達し、そこで神の律法(十戒、諸種の律法)が与えられ、神との契約関係に入った一年余りの荒野での生活の記録
神の契約と律法
- 神の契約
- 1.被造物との契約:創世記1:26〜28
- ノアとの契約:創世記9:1〜17
契約のしるし:にじ - アブラハムとの契約:創世記12:2〜7、15章、ガラテヤ人3:8〜9
契約のしるし: 割礼
「永遠の」、すなわち、無条件の契約:創世記17:7 - モ〜セとの契約:出エジプト記19:5〜6、20章
契約のしるし:安息日
イスラエルの民―神の宝、祭司の国、聖なる民:第一ペテロ2:9
十戒―契約への忠誠に関するおきて:出エジプト記20:1〜17 - ダビデとの契約:サムエル記下7:14〜16
父と子の関係、子孫の約束:歴代志上17:4〜14、詩編2:7、89:27〜29
イエス・キリストは、ダビデの子孫:イザヤ55:3 - 新しい契約:エレミヤ31:31〜34(ヘブル人8:8〜12)、エゼキエル36:24〜29
- 現代は新約の時代
- 新約とは、どのような契約か?
- 神の律法が人々の心の中にす据えられる
- 神との関係が近くなる:エペソ2:11〜13
- すべての人々が神を知るようになる:使徒行伝17:27
- 永遠の罪の赦しが得られる
- 律法
- 十戒:出エジプト記20:1〜17、申命記5:6〜21
(1)神への絶対的献身:最初の4つの戒め
(2)他人への絶対的献身:残る6つの戒め - 契約の書:出エジプト記20:22〜23:33
- 聖めに関するおきて掟:レビ記17〜26章
- 申命記にある掟:申命記12〜26章
- 十戒:出エジプト記20:1〜17、申命記5:6〜21
- 律法の特徴
- もとい(基)は神
- 高尚な人間生活を要求
義と処罰:出エジプト記21:23〜25、レビ記24:20
慈悲と愛:レビ記24〜25章
神聖:レビ記18〜20章、第一ペテロ1:15〜17
倫理上の聖さと儀式上の聖さ レビ記11〜15章、民数記5章 - すべての者に適用- 神が発起人の人道主義精神による掟:出エジプト記21:1〜3、22:22、23:9、:12
- もとい(基)は神
- 律法の限界
- 律法厳守は不可能? 信仰による義への道- 救い主の必要:ガラテヤ人2:16、3:10
- 聖霊の助けが必要:第二コリント3:14〜18
- 律法主義、直解主義に陥る危険:第二コリント3:1〜6
- 神の解決策- キリストによる律法からの解放:ローマ人8:1〜4、7:15〜24
- 律法厳守は不可能? 信仰による義への道- 救い主の必要:ガラテヤ人2:16、3:10
- レビ記
- 犠牲の供え物、贖いの必要性、祭り等を詳述したユダヤ人の「祭司のおきて」の書。背後に、イエス・キリストのあがない死、永遠の救いが秘められている。新約聖書、ヘブル人への手紙(イエスを、神の最後の完全な啓示として描いている)は、この書の解説書とみなされることができる。
- 民数記
- 神の民、イスラエルの神に対する不信仰、不満、反逆の、三十八年に及ぶ荒野での歴史。一方、民との契約に忠実な神の愛と裁き。
- 申命記
- 神の約束の地、カナンを目前にして、イスラエルの民に語ったモ〜セの説教。律法が与えられた神の御臨在の場シナイ山を後にして以 降の、民の荒野での不忠実、反逆の生活を思い起させ、今一度、神への信仰と従順、神の民としての生き方を教えている「第二の律法の書」と呼ばれる書。
▲
④ ヨシュア〜イスラエルの王たち、預言者たちの時代 ― イスラエル、カナンの地に定住
神の贖(あがな)いのご計画は『モーセ五書』(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)に次ぐ、ヨシュア記から預言書のマラキ書に及ぶ時代に移ります。さて、主のしもべモーセが死んで後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに告げて仰せられた...1406BCE〜:四十年に亘る半遊牧的な生活から、モーセの後継者ヨシュアによるカナン侵入後、農耕生活に移行、町々を征服
- 士師の時代
- カナン征服後450年間のオテニエルに始まる十二人の「士師」により支配された時代
- オテニエル
- エフデ
- シャムガル
- デボラ、バラク
- ギデオン
- トラ
- ヤイル
- エフタ
- イブツァン
- エロン
- アブドン
- サムソン
- 諸王の時代
- サウル、ダビデ、ソロモンの後、イスラエル王国は南北朝に分裂、北イスラエル王国(首都サマリヤ)は、930BCEから722BCEまでの間に、ヤロブアム一世に続き、二十人の王が即位
- 721BCE、アッシリヤによりサマリヤ陥落、南ユダ王国(首都エルサレム)も、930BCEから586BCEまでの間に、レハブアムに続き、やはり二十人の王が即位
- 586BCE、バビロンによりエルサレム陥落
- 605、597、586BCEの三回に亘りバビロン捕囚
エルサレムは七十年の安息に入る - 538BCE、ユダのエルサレム帰還始まる
- 516BCE、エルサレム神殿再建完成
- 預言者の時代
- この間、神から召名を受けた主な預言者たち、イスラエル、ユダに神のメッセージを告げる
- 紀元前九世紀の預言者たち
- イスラエル王国:エリヤ、エリシャ
- ユダ王国:オバデヤ? ヨエル
- 紀元前八世紀の預言者たち
- ユダ王国:イザヤ、ミカ
- イスラエル王国:アモス、ホセア、ヨナ
- 紀元前七世紀の預言者たち:ナホム、ゼパニヤ、ハバクク
- 紀元前六世紀の預言者たち
- エルサレムにてエレミヤ、
- バビロンにてエゼキエル、ダニエル
- ハガイ、ハバクク、
- 紀元前五世紀の預言者たち:ゼカリヤ、マラキ
- すくい救世ぬし主到来の最初の預言:創世記3:15(反ユダヤ主義の始まり)
- 救世主到来の二番目の預言:創世記4:17
- エノクによる救世主再臨の預言:ユダ14〜15(創世記5:21〜24、ヘブル人11:5〜6)
- ノアによるユダヤ人祝福の預言:創世記9:25〜27
- 過ぎ越しの祭り=第一(アビブ又は、ニサン)の月の十四日[3/4月の春の祭り]
- 神の救済のご計画、イエスの血による贖い;イエスの十字架上での死(レビ記23:4〜5、出エジプト記12:1〜14、第一コリント5:7)
- 種入れぬパンの祭り=第一の月の十五〜二十一日
- 聖化のための備え
- イエスの贖いの血により、信じる者は義とされる;神との交わり、聖餐(レビ記23:6〜8、出エジプト記12:15〜20、ローマ人3:23〜26、第一コリント5:6〜8)
- 初穂の祭り=第一の月の十七日
- 主を信じる者の死からの甦りの保証;イエスの復活(レビ記23:9〜14、第一コリント15:20〜23)
- 満七週(ペンテコステ)の祭り=第三(シバン)の月の六日[5/6月]
- 過ぎ越しの祭りから五十日後;父の約束の聖霊降臨(レビ記23:15〜21、使徒行伝2:1)
- ラッパの祭り=第七(ティシュリ)の月の一日
- 長く、全地に散らされていたユダヤ人が聖地に集められる
- イエス・キリストの再臨(レビ記23:23〜25、イザヤ27:12〜13、ヨエル2:1〜3:21、マタイ24:31、第一コリント15:51〜52、第一テサロニケ4:16〜17、ヨハネの黙示録11:15)
- 贖罪の祭り=第七の月の十日
- ユダヤ人が、キリストをて受け入れ、罪、不信仰から解放される。
- 彼らにとって、深い罪を悔やむ嘆きの日となる;
- すべての民のためのイエスの贖いの完了(レビ記23:26〜32、16章、ゼカリヤ12:10〜14、13:1)
- 仮庵の祭り=第七の月の十五〜二十二日[9/10月の秋の祭り]
- すべての刈り入れが終わったとき祝われた、主の前に、完成された救済を喜び、楽しみ、祝う祭り。
- 復興の完了;イエス支配の神の国の完全な到来(レビ記23:33〜34、申命記16:15、ネヘミヤ8:13〜17、エズラ3:4、ゼカリヤ14:16〜19)
- (1)〜(4)は、春の祭りで、既に成就された出来事
- (4)と(5)との間は、長い夏の収穫を待つ期間
- (5)〜(6)は、秋の祭りで、未来に起こる出来事
わたしが来たのは律法や預言書を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。(マタイ5:18)と主が言われたように、聖書にすでに記されている「神の言葉」(ロゴス)と、神が語られる言葉(リーマ)は、必ず成就するのです。
聖霊に満たされたエリサベツの言葉に、処女降誕を信じたマリヤのように神の言葉を信じる者への幸い、祝福が表現されています。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(ルカ1:45)
へブル語聖書24巻(へブル語聖書は39書)にはイエス・キリストによって成就された多くの預言が記されていますが、イエスのご降誕から、宣教活動、十字架上でのあがな贖いの死、よみがえ甦り、昇天、聖霊の働き、弟子の働き、今日に至るまでの人間史をたどっていくとき、それらを確かめることが出来ます。
ルカの福音書に記されている出来事の中から一部を抜粋しました。ヘブル語聖書と新約聖書とを比較して、神の語られる預言の確かさを確認してみましょう。
預言 | ヘブライ聖書 | ルカの福音書 |
処女降誕 | イザヤ7:14、9:6〜7. | 1:26〜27、:30〜35. |
ダビデの王位を継ぐ 子孫誕生 |
エレミヤ23:5、33:15. | 1:31〜33 |
ベツレヘムで降誕 | ミカ5:1〜3. | 2:4〜5、:7、:15 |
先駆者ヨハネの宣教 | イザヤ40:3〜5. マラキ3;1、4:5. エゼキエル29:21. |
3:2〜6 7:24〜27、1:17 1:68〜69、:76〜79 |
油注がれた者 (神が選ばれた王) |
イザヤ61:1〜3. | 4:16〜21 |
異邦人を照らす啓示の光 | イザヤ42:1、:6. | 2:32 |
弟子の裏切り、 批判と不正裁判、 拒まれ、嘲弄されるイエス |
詩篇41:9,35:11. イザヤ53,49:7. 詩篇118:22. |
22:47〜48 23:8〜10 4:28〜30、4:27〜30 20:17〜19 |
神の国、 良き羊飼い、 ロバに乗ってエルサレム入場 |
イザヤ9:6〜7. エゼキエル34:11〜12、:18. ゼカリヤ9:9. |
1:32〜33 19:10 19:35〜37 |
復活、 昇天 |
詩篇49:15.ホセア6:12. 詩篇68:18. |
24:36〜48 24:50〜51 |
▲
⑤ 暗黒時代ー預言が絶えた四百年間
神の贖(あがな)いのご計画は、預言者マラキの預言を最後に、キリストがご降誕される紀元前四年まで、神が預言を通してイスラエルに語られない沈黙の時代を迎えます。この時代は世界では、古代ギリシャの大哲学者ソクラテス、プラトン、アリストテレスが活躍、インドでは仏陀(釈迦)が悟りを開き、春秋時代の中国では、孔子、孟子らの思想が広まった時代です。この時代に関するテキストには、「聖書外典」アポクリファ(聖書と同等の『神聖な経典』とはみなされないが、生活の規範、知識として有益、役に立つ諸書 ―トビト書、ソロモンの知恵、バルク書、第一、第二マカバイ書、その他)、ユダヤ人の「擬似文書」と呼ばれる六十巻余の諸書(へブル語聖書の正典に入ら ない、またアポクリファ以外の諸書-エノク書、ヨベル書、ソロモンの詩篇等々)があります。
▲
⑥ 新約の時代
- ユダヤ人の王、メシヤ降誕、キリストの十字架上での死、埋葬、甦り、昇天
- 神の贖(あがな)いのご計画は、四百年に亘り神が預言を通して語られなかった沈黙の時代を経て、ユダヤ人が待ちに待ったメシアの時代に入ります。主なテキストは、へブル語聖書の諸預言書、新約聖書の福音書です(「 一人で学べるルカの福音書」参照)。
- イエスの十字架上での死と復活
- 救い主の約束
- 創世記3:15
- サタンのかしら頭をくだ砕く女の末(子孫)-単数
救い主、イエス・キリスト到来の預言 - 創世記4:4〜7
- 罪祭(ざいさい)のための動物犠牲の要求
神の小羊の予徴 - 民数記21:6〜9
- 青銅の蛇(民の悔い改めに対する神の答え)
十字架上のキリストの象徴(ヨハネ3:14〜15) - 創世記14:18〜20、詩編110:4、ヘブル人7章
- サレムの王メルキゼデク、「義の王、平和の王」
パンとブドウ酒を、アブラハムに持ってきて祝福、アブラハムは、彼にすべての1/10を贈呈
※ イエスとメルキゼデクとの共通点
- 祭司であり、王である。
- 永遠の祭司である(始めも終わりもない)
- 創世記22:13〜14
- 角をやぶに掛けている一頭の牡羊
いばらの冠をかぶせられた神の小羊イエス(ヨハネ19:2)
はん祭の山、モリヤの山...
エルサレムの山、シオン(歴代志下3:1) - 創世記37〜50章
- ヨセフの生涯、その人となり
良き牧者としてのイエスの姿、業が浮き彫り - 出エジプト記12:5〜7、:21
- 過ぎ越しの小羊(無傷、血による贖い、夕暮時3時に殺される)
十字架上で贖いの死を遂げられたキリストの象徴(第一コリント5:7、ヘブル人7:27)
出エジプト12:26〜27、13:14〜16:「過ぎ越しの祭り」を守ること
主の聖餐を守ること(第一コリント11:23〜30、ルカ22:7〜20)
- イエスの死と復活、昇天の意味
- 神は、ひとり子イエスとの関係を非常に喜ばれたので、もっと大きな家族を持ち、多くの子たちを栄光に至らしめようと望まれ人類を創造された。が、人間の堕落により、神と人間との正しい関係が失われ、人間は罪の中に生きる者となった。
しかし、愛の神は、堕落して神から離れた人間を、最初の状態、目的に戻すため、無常の犠牲を払われ、ひとり子を救い主としてこの罪の世に送ってくださった(ヨハネ3:16)。
イエスは、私たちを罪の奴隷から解放するための代価、しょくざい贖罪のための犠牲として、私たちのために「罪とされ」、屈辱的な十字架刑にかかって死んでくださった(マルコ10:45、ローマ人3:25、第二コリント5:21、第一ペテロ2:24)。
イエスの血により、私たちの罪は赦され、イエスを信じることにより、私たちは神との正しい関係に戻され、永遠の命を受けることができるようになった(ヘブル人9:11〜15)。
神は、イエスを死からよみがえ甦らされることによりみこ御子が潔白であることを立証され、天と地におけるすべての権威を、イエスに与えられた(ピリピ人2:5〜11)。
イエスは、復活後、昇天され、天の父のみもと許に行かれ、今天で、イエスをキリストとして信じる者に来世の場所を用意し、また、信じる者のために、日々、執り成してくださっている(ヨハネ14:1〜12)。
やがてキリストの福音が全世界に宣べ伝えられたときに、この世を信じる者と共に支配し、裁くために、また戻って来られるのである。これが「主の再臨」である。
ユダの手紙14〜15には、アダムから始まって七代目のエノクによって語られた
主の再臨(民を裁くため)の預言が記されている(創世記5:21〜24、ヘブル人11:5〜6参照) - イエスの贖いの死の目的
- ローマ人6:1〜14、8:10、第一ペテロ2:24、コロサイ人2:9〜15、第二コリント5:17〜21、イザヤ53:5
キリストを信じる者たちが、罪に対して死に、キリスト・イエスにあって、神に生きる者となるため、すなわち、私たちつみびと罪人が、(1)罪に死に、(2)義に生きるため、イエスは十字架にかかって私たちの罪を負ってくださった。
キリストが身代わりに負ってくださったその傷によって、私たちはいや癒され、古いものは過ぎ去り新しく造られた者となったのである。
イエスが十字架上で達成されたこと :サタン(諸悪の源)に対する勝利
- イエスのサタンに対する勝利の最初の預言(創世記3:15)
- サタンは、ついに一度も、イエスを負かすことは出来なかった。(マタイ2:1〜18、4:1〜11、16:23、ヨハネ6:15、ルカ10:17〜19、11:21〜22)
- 私たちを支配していた罪と力から、私たちを解放してくださった。(コロサイ人2:13〜15、ローマ人5〜6章)
- 私たちを律法から、解放してくださった。(ローマ人7章)
- 私たちを死から、解放してくださった。(ローマ人8章、第二テモテ1:10)
さらに聖書の深い理解を求めておられる方には、「一人で学べるルカの福音書」のご購読をお勧めいたします。『ルカの福音書』の解説だけでなく、全聖書の大切な原則、主張、イエス・キリストの教えのほとんどを学ぶことができます。
▲
⑦ 異邦人の時代―キリストの証し人(教会)による福音宣教
神の贖(あがな)いのご計画は、メシア(キリスト)昇天後、弟子たちに福音宣教の任務が託され、福音が全世界に宣べ伝えられる時代に入ります。テキストは、聖霊の働きとも呼ばれる『使徒の働き』(ルカの福音書の続篇)と使徒たちによって書かれた諸書簡です。聖書の次の箇所を読んでください。イエスはこの時代のことを次のように語られました。
まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。また、この時代は、使徒の働き2章以降に語られています。聖霊の働きによって、「キリストの証し人たち」が全世界に出て行き、福音宣教する時代です。預言者ヨエルも、この時代を待ち望み、預言しました(ヨエル2:28-32)。
まことに、まことに、あなたがたに告げます。死人が神の子の声を聞く時が来ます。今がその時です。そして、聞く者は生きるのです。
ヨハネ5:24〜25
聖霊の働き
神ご自身と神の言葉を理解するためには、聖霊による導きが不可欠- 第二コリント3:14〜18):主は霊であるから、生ける神の霊に照らされて初めて、神の言葉を理解することができる
- ヨハネ14:23〜26:聖霊は、すべてのことを教え、主の言葉を思い起こさせる
- ヨハネ16:13〜15:聖霊は、私たちを真理に導き、来たるべきことを知らせてくださる。
- 創世記1:2〜3:天地創造第一日目の始まる前に、神の霊が水のおもて面をおおっていた。神の言葉によって、すべてが形をとって存在するものとなった。
- 詩篇33:6:主のことば、御口(みくち)のいぶき(聖霊)による天地創造
- イエスの受洗(ルカ3:21〜22)
- イエスの荒野での試練(ルカ4:1)
- イエスの死(ヘブル人9:14)
- イエスの復活(ローマ人8:11)
聖霊の特性
- 全知、全能、遍在の神
- ヨハネ14:26、使徒の働き5:3〜4、第一コリント3:16、ヘブル人9:14、ルカ1:35、詩編139:7〜10、ローマ人1:4、8:2、15:30、ヨハネ16:13
- 信じる者の生活に関わられる聖霊
- ヨハネ3:63、16:13、使徒の働き8:29、13:2〜4、ローマ人8:11〜16、:26〜28、第一コリント2:12、14:15、15:47〜57、第二コリント3:6、エペソ3:16、ピリピ3:3、第一テサロニケ4:15〜18、第二テサロニケ2:13、第一ペテロ1:2、第一ヨハネ2:27、ユダ20、ヨハネの黙示録2:7、:11、:17、:29
- 信じる者の群れ(教会)における聖霊の働き
- 詩編133:1〜2、使徒の働き2:1〜4、13:1〜4、15:28、20:28、第一コリント12:12〜27、3:16、エペソ4:8〜12、第一ヨハネ2:20
- 聖霊の賜物:第一コリント12、14章、ローマ人12:3〜21
- 知恵のことば、知識のことば(超自然的な啓示)、信仰、いやしの賜物、奇跡を行なう力、預言、霊を見分ける力、異言、異言を解き明かす力
これら九つの賜物は、キリストの群れ全体の益のために(他人を助けるために)また、愛の心で用いられるべく、祈り求める者に与えられる(第一コリント12:1〜12、:31〜14:1)。 - 宣教、牧会のため、すなわちミニストリートしての霊の賜物
- エペソ4:11〜13、第一コリント12:28〜31、ローマ人12:6〜8
- 使徒、預言者、伝道者、牧師、教師
- これら五つの奉仕は、キリストご自身の召名により、キリストのからだ(キリストの群れ)を建て上げるため授けられる。
- 聖霊の実:ガラテヤ人5:22〜26、第一コリント13章、14:1
- 内住の聖霊が信じる者の人生にもたらす徳。一つの実には九つの香り(徳)がある。愛、喜び、平安:神に向けられる徳。これらは自ら勝ち取ることのできるものではなく、天より与えられる徳で、これら無くして神を喜ばせることはできない。
- 寛容、親切、善意:人に向けられる徳、他人との相互関係の中で現われてくる徳
- 誠実、柔和、自制:自分自身をみが磨く徳
- 聖霊による洗礼
- ヨエル2:28、マタイ3:11、ヨハネ16:7、:12〜14、使徒の働き1:4〜8、2:1、2:38〜39
- 聖霊の力:使徒の働き8:14〜17、10:44〜46、19:1〜6
聖霊を受けなさい!
甦り後、弟子たちの前に姿を顕わされたイエスは、もう一度、彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わしたように、わたしもあなたがたを遣わします。」そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」イエスの大宣教命令を実践するには、聖霊の導きと力が必要です。ではどのようにして聖霊を授かるのでしょうか? 聖書を開き、次の聖句をお読みください。
ヨハネ20:21〜22
ヨハネ4:1〜42イエスと出会い、イエスが与えると言われた「永遠のいのちへの水」が欲しいと思ったサマリヤの女は、イエスをキリストと信じ、受け入れることによって、聖霊の力を受けたのです。聖霊に導かれた女は一瞬後には、かつては罪のかしゃく呵責にか駆られて白昼人前に出ることを恐れていたのに、堂々と町へ出て行き、「キリストの証し人」として道行く人にキリストを宣べ伝えたのでした。彼女の証言(あか証し)によってその日、多くの魂が救われたのでした。さらに二日間のご滞在の間に、その町には霊の覚醒が起こり、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じたのです。
これは紛れもない聖霊の働きです。なぜなら、人々は、「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。」と、内住の聖霊によって信仰告白したからです。
これは、奇(くす)しくも、預言者エレミヤが、イエスの時代より六百年前に預言したことでした(エレミヤ31:31〜34をご覧ください)。
- ヨハネ7:37〜39
- 仮庵(かりいお)の祭りの最後の日、八日目の特別な安息日(「大いなる日」、「まった全き休みの日」で「聖なる会合」が持たれた)に、イエスは祭りに来ていた巡礼者たちに大声で招かれました。
だれでも乾いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。 わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。
イエスは、半年後に迫っていた十字架上でのご自分の死、埋葬、甦り、昇天の後、信じる者すべてに無償で与えられる神の霊 (みたま御霊、聖霊)の注ぎの約束をされたのでした。 - ルカ11:9〜13
- 弟子に求められて、イエスは、どのように祈ればよいのかを教えられましたが、主の祈りの後半部、
私たちの罪をお赦しください。私たちも私たちに負い目のある者をみな赦します。私たちを試みに合わせないでください。
が、かなえられるためには聖霊の働きが不可欠です。この祈りが聖霊の働きによって初めてかなえられるものであることを教えるために、イエスは悪人であっても自分の子どもには良い物を与えるこの世の父親のたとえを通して、天の父なる神が、子たちが真剣に祈り求めるとき、最善の賜物、聖霊を下さらないことがあろうか、真剣に求めなさいと、教えられたのでした。人間の努力では到底達成することのできないことを聖霊は成し遂げてくださり、祈りが成就するのです。
そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう
マルコ11:24
私たちはすでに福音の時代の終わりに生きています。
神のご計画の中で次に起こる大きな出来事は、イエス・キリストが再び地上に戻って来られる「主の再臨」です。時は迫っています。きょう、もし御声を聞くならば…心をかたくなにしてはならない。そして、
へブル人3:7-8、:15、4:7
私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。
へブル人4:16
▲
⑧ 終末の末期 ― 偽預言者、反キリストの出現、大艱難期、メシヤ再臨、信者の第一の復活、携挙ハルマゲドンの戦い、サタン地下牢に幽閉
神の贖(あがな)いのご計画は、メシア(キリスト)昇天後、弟子たちに福音宣教の任務が託され、福音が全世界に宣べ伝えられる「終末のとき」の末期に入ります。テキストは、へブル語聖書の諸預言、新約聖書のヨハネの黙示録です。父なる神の『定めの時』が満ちると多くのことが一気に起こります。それは聖書ではよく「産みの苦しみ」にたとえられています。次の順に聖書を読み進んでいただくと、キリストの再臨の前後に何がどのように起こるのかを捉えることができます。私たちが生きている時代は、まさに『この終末のときの末期』です。神の言葉、キリストの教えを正しく聞けば、これから起こることに正しく備えることができます。
- 1) 産みの苦しみの初め
- マタイ 24:4〜8
- 2) 最後の反キリストの出現
- 第一ヨハネ 2:18、
第二テサロニケ 2:3〜4
マタイ 24:24
ダニエル 7:19〜27 - 3) 天に現れるしるし
- マタイ 24:29〜31
イザヤ 13:10、 34:4
ヨエル 2:31 - 4) 主イエス・キリストの再臨
- 使徒行伝 1:11
第一テサロニケ 1:10、4:16〜17
マタイ 5:35、23:37〜39
ゼカリヤ 14:4 - 5) 第一の復活、義人の甦り
- 黙示録 20:4〜6
第一コリント 15:23、15:51〜52、
第一テサロニケ 4:16 - 6) ハルマゲドンの戦い
- エゼキエル 38〜39章、
黙示録 19:11、19:15〜21 - 7) 反キリスト(「獣」)、にせ偽預言者、生きたままで地獄へ
- 黙示録 19:20
- 8) サタン、地下牢へ幽閉
- 黙示録 20:1〜3
そして、日と月と星には、前兆が現われ、地上では、諸国の民が、海と波が荒れどよめくために不安に陥って悩み、人々は、その住むすべての所を襲おうとしていることを予想して、恐ろしさのあまり気を失います。天の万象が揺り動かされるからです。これらのことが起こり始めたなら、からだをまっすぐにし、頭を上に上げなさい。贖いが近づいたのです。と教えられましたが、2004年12月26日に起こった世界的な大惨事「スマトラ沖地震と津波」は、この預言を如実に思い起こす出来事ではなかったでしょうか?
ルカ21:25-28
「耳のある者は聞くがよい」と、メッセージを語られる都度、主は繰り返し警告されましたが、そのときはすでに来ているようです。
▲
⑨ キリスト支配の神の国 ― イスラエルに与えられた旧約の成就、ユダヤ人の王、メシヤなるイエス・キリストによる千年支配が地上に具現、サタン、千年後に地下牢から解放され、最後の抵抗の後、地獄行き
神の贖(あがな)いのご計画は、キリストが全世界の王として都エルサレムに君臨されるかつてない平和な時代に移行します。テキストは、へブル語聖書の諸預言と新約聖書の黙示録です。黙示録20章をご覧ください。御使いが...悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放たれなければならない。とあるように、ついにこの地上に実現する待ちに待ったキリスト支配の王国はサタンの誘惑のない、ユダヤ人王国です。神の選びの民として召されながら神の御旨に答えることのできなかった『ユダヤ人の残りの者たち』は、ナザレ人イエスをユダヤ人のメシア(救い主)として受け入れ、「キリストの証し人」として、全世界宣教に乗り出します。このとき初めて全世界がキリストのものとなり、この世にあって一足先にキリストの証し人になった者たちは、王キリストとともに「神の国」を支配する役割りを担い、御使いたちのように、神の国全土に神の言葉、教えが満ちるように仕えることになります。
黙示録 20:1-3
預言者イザヤはこの日を、
終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、すべての国々がそこに流れて来る。多くの民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。』それは、シオン(エルサレム)からみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。と預言しました。ダニエルもこの神の国到来をはるか彼方から見通して、
主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。
イザヤ 2:2-4
見よ、人の子のような方(イエス・キリスト)が天の雲に乗って来られ、年を経た方(父なる神)のもとに進み、その前に導かれた。この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。と預言したのでした。また、
7:13-14
そこにはもう、泣き声も叫び声も聞かれない。そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、寿命の満ちない老人もいない。百歳で死ぬ者は若かったとされ、百歳にならないで死ぬ者は、のろわれた者とされる。と、イザヤが語った理想的な時代は、愛と義なる王キリストが支配される地上に成る「神の国」において初めて実現するのです。
65:19-20
▲
⑩ 最後の審判 ― 全人類、神の白い御座の前で裁かれるために復活、天からの火による裁き、現存の天地の滅び
神の贖(あがな)いのご計画は、全人類が公平に裁かれ、最後の行き先を宣告されるため、神の御座の前に立たされる場面へと導かれます。テキストはヨハネの黙示録です。- 黙示録20:7-10
- 地下牢から解き放たれるサタン
- サタンの大軍団、エルサレム包囲
- 天からの火により神に反逆する敵軍焼失
- 地獄に投げ入れられるサタン
- 第二ペテロ3:7-13
- 黙示録20:11-15、ヨハネ5:28-29
- 全人類の復活
- 「大きな白い御座」の前に立つ人類
- 行く先を決定する「いのちの書」
それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である。いのちの書に名のしるされていない者はみな、この火の池に投げ込まれた。
ヨハネの黙示録20:14-15
▲
⑪ 永遠の、父の御国 ― 天より降る新しい天地とエルサレム神のご計画の成就、エデンの園の復興
神のあがな贖いのご計画は、贖われた者たちが天の父の永遠の御国に入ることにより、完成します。テキストは旧約の預言書、イエスの教え、ヨハネの黙示録です。黙示録21〜22章をご覧ください。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない新しい天地、都エルサレムの到来です。預言者ダニエルは、この日の到来を地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者が目をさます。ある者は永遠のいのちに、ある者はそしりと永遠の忌みに。思慮深い人々は大空の輝きのように輝き、多くの者を義とした者は、世々限りなく、星のようになる。と預言しました。
12:2-3
▲