フレデリックの2020年6月の宣教報告
2020年6月21日
ブルンジの教会指導者の訓練講座の報告
（6月8日－6月12日、 ブケイェ ムランブヤにて）
はじめに
新型コロナウィルス感染蔓延、ブルンジの総選挙、それに同労者フランコイスの病気により中断されていた教会指導者訓練コースを再開できたことを全能の神に感謝します。
フランコイスは回復し、今はミッションに復帰しています。
学びの応用、実践の共有
先回行われたムランブヤの教会指導者の訓練コースは今年の一月でしたが、そのときは『ヨハネの黙示録』を学びました。
コースではいつも、私たちは教会活動でのお互いの経験を披露し、ここで学んだことを各自の牧会においてどのように実践したかを共有しあうことにしています。
驚いたことに、参加者はみな、一月に学んだこと（ヨハネの黙示録）をしっかりと思い出すことができ、彼らが牧会している各々の教会の説教時に応用、実践しているとのことで、主催者の私たちにとっては大変嬉しいことでした。彼らの教会員たちは「従来聞かされていた黙示録の解釈とは違った新しい角度での解き明かしだった」と、感想を述べたとのことでした。
コース参加者の証し
☆牧者ニアンディー シャドラクの証しは次のようです。
私はジョナサン師が担当していたコースをしっかりフォローしました。黙示録に書かれている多くのことがら、たとえば144,000人についてや、携挙、千年王国を生き生きと理解することができました。黙示録に関していろいろなことが語られてきましたが、今それらを評価するなら、それらは間違っているということです。
☆次は牧者イラコゼ ジャスティンの証しです。
私たちはヨハネの黙示録に関して多くのことを教えられてきました。ここでの訓練以前は、私はそれらの教えが正しいと思っていました。訓練後、私は家に帰り、多くの時間を割いて『ヨハネの黙示録』を読みなおし、従来の解釈と、ここでジョナサン師から学んだこととを比較しました。結論を言いますと、これまで語られてきた聖書教師たちの従来の解釈は誤った方向に導くということです。今、私はこの黙示録に書かれている真理を理解することができました。私はここで訓練、学んだことを感謝します。
私たち主催者は、ここで訓練を受けた多くの牧会者が『ヨハネの黙示録』の内容を理解することができ、これまで難解と感じ敬遠しがちだった黙示録の解き明かしを、自信を持って説教することができるようになったことを神さまに感謝します。
今回の訓練コース「聖書的な結婚と子どもの養育」について
今回の訓練コースは2020年6月8日〜12日、ブケイェで行われ、十八名が出席しました。
フレデリックとフランコイスが教師として担当しました。男性と女性の平等を基本的な原則としたうえで、服従、愛とは何かについて議論、討論が行われました。
男性は、文化と社会的慣習のゆえに自分たちの結婚の基礎が間違っており、その結果、彼らが結婚に期待していた喜びや幸福が実現していないことに気づいたのです。ブルンジの伝統では、夫が妻を叩かなければ妻は夫を尊敬しないと言われてきました。明らかに、この伝統は聖書の教えに反するもので、参加者は聖書の挑戦に直面、判定を挑まれたのでした。
しかし、驚いたことにコース参加者全員が自分たちが間違っていたと認識し、次のような疑問を投げかけました。
聖書に書かれていることは、その字句通りの意味、逐語的に捉えるべきだろうか？もし聖書が、夫は自分が自分自身を叩くことができないように、妻を叩くべきではない、と言っているのなら、妻を叩くという習慣はいったいどこから来たのだろうか？牧者の家庭を含むクリスチャン家庭でも、妻を叩く夫がいる。
その後コース参加者は服従の例として『ピリピ人への手紙』２章５－11節、『コリント人への手紙第一』13章1－18節を読み、学びました。
一夫多妻の慣習
もうひとつの注目を集めた/物議をかもした問題は一夫多妻の慣習についてでした。
この地で福音が伝えられたとき、妻たちの幾人かは結果として離婚させられました。その場合、だれが妻として残り、だれが離婚させられるかに議論が進み、熱の入った討論が展開されました。聖書は、神が一緒にした夫婦をだれも引き裂くことはできないと言っているからです。
幸福な結婚、夫婦それぞれの役割について語っている聖句を学習した後、今回の訓練コースに参加した人たちは離婚について聖書が何を語っているかを理解しました。家庭の中で何が正されなければならないかということも分かったとのことでした。
コースを受けた人の中には三名、女性の指導者がいて、私たちは、バランスのとれた議論をすることができました。
しかし、活発な議論がなされたために、取り上げた聖書の箇所の学習は今回終了できなかったので、今後残りの箇所について引き続き学習を継続することにします。コース参加者は今まで聞いてきた誤った教えを破棄し、今後はここで学んだ教え、解釈を用いて教会の人たちにもこのことを知らせる、特に結婚前のカウンセリングに来る人たちからこのことを始める、と誓いました。
結論
私たち主催者は、この訓練コースに参加した各教会の指導者たちの勇気、熱意、献身について神をほめ讃えます。
今回の訓練コースは、私がこれまでこの同じコースを語ってきた他のどの場所においての経験よりも、大変興味深いものになりました。その理由として、今回このコースが開催されたブケイェが、多くの人たちが内妻を持っている地域である、ということが挙げられると思います。
今回の参加者は新型コロナウィルスや総選挙に多くの時間を費やしたことを振り返り、そのために失われた時間を取り戻すべく、訓練コース卒業まで毎月ベースのコースに参加することを決意しました。