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Yさんの証し その31

神を知り、恐れる“幼子”を育て、用いられる神

2019年5月5日(日)

頌主

月報をありがとうございました。
4月16日より24日まで主人の実家で休暇を過ごしており、復活祭のご挨拶が遅れ、大変申し訳ございませんでした。
今年のGood Friday(聖金曜日)はPesach(過越の祭り)と重なり、TaNaKh(旧約)と新約聖書を交互に息子に読み聞かせる絶好の機会をいただきました。
息子も幼いなりに、旧約の預言やモーセ五書のうちにキリストの贖罪の「ひな型」を見出し始めたようです。

4月18日木曜日には、ユダヤ人の友人全員に過越祭の挨拶をパソコンからお送りしました。職場で知り合った友人、―亡くなった大学時代の友人の教え子で、現在大英図書館の職を離れ、Cambridgeの大学院で修士号を取得中― は返信で、ちょうど家族でろうそくをともしてパン種(Chametzハメツ)が家の中に残っていないか、確認中だと言っていました。(Bedikat Chametzベディカト・ハメツ)。

家族と過越をイスラエルで迎えるために、16日に英国を発たれることになっていた職場の先輩には、Birds' Head Haggadah(鳥頭ハガダー)の模写をした手作りカードにメッセージを添えて前もって渡したところ、大変喜んでくださいました。

主がつないでくださる縁はとても不思議なものです。
去る3月11日に大英図書館で、出版を記念して(The Hebrew Bible: A translation with commentary: Robert Alter by Norton Publisher)”Robert Alter: Translating the Hebrew Bible"という講義があったのですが、チケットは早々と完売してしまい、大英図書館のヘブライ語部門Curator(主事)ですらこのチケットは入手ができなかったそうです。
昼休みにWebsiteを見ていたところ、いきなり「完売」表示が「残り僅か」に変わり、急いでチケットデスクへ向かい購入しました。とても印象に残る講義で、感激しながら帰路につきました。

次回メールを致しますときに、もう一つの邂逅(出会い)についてお話させていただきます。
日本も異常気象と聞いております。お体にお気をつけてご活躍くださいませ。
主の豊かな祝福をお祈り申し上げます。

Y

パン種駆除作業 

Bedikat Chametz ベディカト・ハメツ  ―「パン種捜し」の意―
☆ユダヤ人の家庭では、イスラエルの「過越の祭り」日、ユダヤ暦ニサンの月の十四日の日没前、すなわち、ニサンの月の十五日が始まる直前までに、パン種駆除作業が行われる
☆日本で大晦日までに家の大掃除がなされるのと同じように、イスラエルでは、ニサンの月の十五日の夕刻から始まる「種のないパンの祭り」の直前までに、パン種(イースト)を用いた食品すべての大掃除がなされる
☆イスラエルの掟ではパン種は罪の象徴で、贖罪の小羊がほふられる「過越」には、すべての罪が取り除かれる必要があるからである
➞出エジプト記12:15-20、コリント人第一5:6-8
☆パン種探しを開始する前に次の祝福がなされ、作業が促進される
「汝は祝福されるべきかな、私たちの神なる主、宇宙の王、御戒めで私たちを聖め、私たちにパン種を取り除くようにと命じられた方」

鳥頭ハガダー

☆イスラエルの主の例祭「過越の祭り」の晩餐時、「ハガダー」と呼ばれる式次第が回し読みされる
☆十四世紀に南ドイツで、その式次第の装飾写本が「鳥頭」の人物描写で制作された
☆この不思議な「鳥頭」の人物描写はおそらく、神の御姿に似せて偶像を造ってはならないとの十戒の二つ目の戒めを考慮して、また、間違っても本の中の人物を崇拝することがないようにと、ユダヤ人を鳥頭で描写したものと思われるが、謎である