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メアリー・ジェインの手紙 : 2015年5月30日(遅達)

先週の手紙の再送

5月30日
このe-mailは先週、貴ミニストリーに送るはずだったのですが、どういうわけか送られておらず、今日再送するものです。

愛するフルダミニストリーの皆さま

賛美の歌に
「神さまがなさったことに神の栄光あれ。神の力で私は生まれ、その血潮で私は救われた」とあるように、私は感謝の心で神に仕えることを選び、神がなさったことを皆と分かち合っています。
あらためて、皆さまのお祈り、金銭的サポートに対して感謝を申しあげます。皆さまのお祈り、ご支援なくしては、神さまが望んでおられるフィリピン僻地での伝道はできません。皆さまはこの力強いフィリピン僻地伝道の一翼を担っておられるのです。本当にありがとうございます。

この5月21日から、故ダニーの一番下の弟アルバロもブラカンにある伝道所/農園の仕事を手伝うようになりました。彼は、購入した土地代金(三万ペソ)を支払うために、少なくとも三~六ヶ月間、ここで農夫として、あるいは建設業者として働きたいとのことです。彼は自分の誕生日を知りません。ですから今何歳なのかはっきり分りません。
私はミニストリーの手助けをしてくれる少年たちの国民保険証、健康保険証取得の手続きを来週からでも始めたいと思っていますが、少し時間がかかりそうです。というのは国民統計局で彼らの誕生日証明書をとらなければならず、そのための費用がかかります。

今日、六人の少年たちと私は、母の家に来ました。そしてこのe-mailを打っている今、彼らは私の姪に誘われて、Victory Churches of Asia(教会主催)のフェローシップに参加しています。
少年たちは都会生活に無知で、大きなショッピングモールや大きなテレビスクリーンを見るたびに、びっくりしていますが、私はいつも彼らに、大都市マニラの物質主義に目を奪われることなく、アブラでの素朴な生活に満足していたときのことを思い出すようにと、そして神の愛を感じて生活するようにと、話しています。

私は出費をできるだけ抑えていますが、まるで私の娘を加えて一気に七人の子持ちになったかのような現状で、毎日の彼らの食事の用意、世話が、正直なところ少し負担になってきています。
つい二週間前のことですが、少年のうちの一人が豚小屋で、突き出ていた錆びくぎを踏む事件がありました。すぐ病院に連れていき、破傷風にかからないように注射の処置をしてもらい、抗生剤を一週間分処方してもらいました。
どうか彼らのためにお祈りくださるように、お願いいたします。

日本での宣教について、私が思いつくことを述べさせていただきますと、人々と友愛関係を築くことが大切だと思います。病院訪問とか、お年寄りを一ヶ月に一度ぐらいの頻度で訪問をして、病に苦しんでいる人々やご高齢の方たちとともにときを過ごすことです。
「遅すぎた」と後悔することがないように、これらの人々を神さまに導くことは、確かに多くの祈りを積まずにはかなわないことで、言うまでもなく、神さまの憐れみと私たちの勇気が必要です。

主に在って
メアリー ジェイン

あとがき

5月14日に宣教の活動報告送付の際、メアリー・ジェーンは、日本で彼女が支援できる宣教活動が何かないものかと、問い合わせてきました。
一ヶ月ほど滞在して、日本各地での宣教に関わりたいとの希望ですが、果たして、彼女の意欲的、行動的な宣教法を適用できる場が日本にあるでしょうか。

従来、日本での宣教といえば、場所を借りて、あるいは、教会で、クリスチャンを中心に人々を集め、メッセージを語る方法です。
彼女がフィリピンで実践している、山地、僻地、孤島であろうと、また、都心部でも疎外された人たち、貧しい人たちの居住区を中心に、福音がまだ伝えられていないところどこにでも、困難をおして出かけていき、御言葉と同時に、人々の身体的、物理的ニーズにも応えるという、力と愛に満ちた宣教法とはかけ離れています。

物質文明を謳歌している日本には、出かけていくそのような場所がありそうもないだけでなく、概して、福音に対する人々の側の受け入れ態勢がないようですが…
果たして日本に適用できるどのような宣教法があるでしょうか。

そのような消極的な往信に対し、メアリー・ジェーンから返答がありました。
この5月30日付の手紙の最後に書かれてあるのは、日本でできる宣教のアイデアです。
これは大切な祈りの課題です。皆さまとともに主に祈っていきましょう。