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フレデリックの手紙:2015年10月5日

フレデリックのその後…

七月以降、三ヶ月余、音信が途絶えていたフレデリックに、革命後のブルンジの情勢、フレデリックのミニストリーについて再度、伺いを立てたところ、十月に入ってすぐ返事がありました。ブルンジの情勢は革命後も不穏で、八月初めに、ブルンジで人権擁護を二十年余訴えてきた活動家ピエール・クレイバー・モニンパが運転中、顔面を銃撃されるという事件があり、九月半ばには、ピエール・ヌクルンジザ政権に反対する派閥の、ブルンジ軍の長官を除く、幹部七人が暗殺されたという報道があり、フレデリックの身辺が気になっていましたが、朗報を聞き、主に感謝。

親愛なるフルダミニストリーの皆さま

長い間、ご連絡をしませんでした。
皆さんから不誠実と言われたものですから、お便りをすることを躊躇していました。事実、皆さんから不誠実と言われたのは、私が皆さんにミニストリーの報告を今までしてこなかったためだと思っています。さもなければ、私が皆さんから送られた援助金を決して私的に使用したのではないことを信じていただけたでしょう。

さて、選挙後の情勢についてですが、現大統領の三選反対の攻撃が、デモの拠点となったあちこちで起こっている以外は、正常に戻りつつあります。与党の中にも、現体制に異議を唱え、国外追放となったり、厳しい処遇を受けている人たちがたくさんいます。
大統領は交渉、折衝のための委員会を設置しましたが、反対派はそれに応じていません。世界はブルンジに対する援助を凍結し、ブルンジ政府は増税に頼り、商品物価が上昇しています。

私たちについてですが、主に仕えるために可能なかぎりのことを奮闘しつつも実行しています。私たちは牧者の訓練をすることにより、彼らの牧会能力を高めることに力を注いできました。一定の期間が経過したら、私たちは彼らに「訓練終了の証明書」を発行しようと考えています。
実際、ブルンジの各地で、私たちは、毎月二十~三十人の牧者を訓練することにしています。私は皆さんに不誠実とみなされたため、この牧者養成のための支援を依頼する立場にありませんが、とにかく、全てのことについて神をほめたたえます。

私たちは皆がめいめい勝手なことを言い、行動するという不安定な状況下に置かれています。私たちの国を大混乱に陥らせた預言のほとんどは、幾人かの有名な主のしもべから来たものでした。ですから、何をすべきか、何を信頼したらよいのかを知ることは難しいのです。

ブルンジではこの時期、真の預言的メッセージに欠けています。
あなたはご存知かどうか、ああ、私がどんなにかあなたがたから連絡をいただきたいと切望していたことか !!!

どうか主があなたがたを支え、あなたがたとともにおられることをお祈りします。

敬具
フレデリック ハレリマナ

あとがき

しるし、奇蹟、不思議を求める時代、「霊を見分ける」ことによって正しく歩むには、真の神ご自身と「神の言葉」、聖書に拠り頼む以外ありません。
終末の末期の特徴の一つは、偽りの預言の横行です。

『エゼキエル書』13章から学びましょう!

エゼキエル書13章には、偽預言を告げる預言者たちに対する神の非難のお言葉
「自分の心のままに預言する者ども…自分の霊に従う愚かな預言者たち…」(2-3節)
が記されています。
人類史、どの時代にも、自分自身の心から預言し、神ヤーウェの霊ではなく、自分自身の霊に従った偽預言者が横行してきましたが、終末の末期の特徴の一つは、このような偽預言者、偽教師、偽牧者によって、神の民が振り回され、危険におとしめられることです。
エレミヤもエゼキエルと同じ時代に生き、この世の支援によって根拠のないミニストリーを成功させていた偽預言者たちを相手に、生命をかけて奮闘した苦難の神の預言者でした。

また、エゼキエルは

「もし預言者が惑わされて、ことばを語るなら、―主であるわたしがその預言者を惑わしたのである― わたしは彼に手を伸ばして、わたしの民イスラエルのうちから彼を根絶やしにする」(エゼキエル書14:9)
との厳しい神の言葉も告げています。偽預言者に「うそを言う霊」を送られたのは神ご自身であった!という、この驚くべき声明は、「惑わし」が、悔い改めることなく、神を冒涜する不忠実な神のしもべに、神の義なる懲らしめとして起こることを明らかにしています。

実際、偽預言者のメッセージはただ偽りであるというだけでなく、背後にサタン、悪霊が働いているので、人を堕落させ、国家を破滅させる危険があったのです。
昨今、主の名を用いて私欲を肥やすビジネスが増えていますが、人々の無知が助長して繁栄するこのようなビジネスは、主の名を汚す明らかな冒瀆行為で、聖書は一貫して、神の働きをお金、報酬に引き換えることに警告を発しています。

モーセは、そのような惑わす者たちの巧みな罠に陥らないようにと警告し、

「あなたがたのうちに預言者または夢見る者が現れ、あなたに何かのしるしや不思議を示し、あなたがたに告げたそのしるしと不思議が実現して、『さあ、あなたが知らなかったほかの神々に従い、これに仕えよう』と言っても、その預言者、夢見る者のことばに従ってはならない。あなたがたの神、主は、あなたがたが心を尽くし、精神を尽くして、ほんとうに、あなたがたの神、主を愛するかどうかを知るために、あなたがたを試みておられるからである。あなたがたの神、主に従って歩み、主を恐れなければならない。主の命令を守り、御声に聞き従い、主に仕え、主にすがらなければならない…あなたがたの神、主に、あなたがたを反逆させようとそそのかし、あなたの神、主があなたに歩めと命じた道から、あなたを迷い出させようとするからである。あなたがたのうちからこの悪を除き去りなさい」(申命記13:1-5、下線付加)
と、どのように生きれば惑わされることがないかを、明確に教えたのでした。この教えは、今日の私たちにもそのまま適用できます。