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受洗後、最大の試練を克服して  ―K姉の証し―

受洗後、最大の試練を克服して

祝福の信仰生活を送っていたK姉を突然襲った痛み、不眠、不信感、虚脱、恐怖、危機…

昨2020年、私は受洗以来最大の試練に遭いました。

睡眠導入剤

その始まりは、痛みのために、生まれて初めて陥った不眠でした。

痛みが落ち着いた後も、体が覚えてしまった不眠サイクルから抜け出せないまま数か月経ち、生まれて初めて「睡眠導入剤」を飲みました。しかし、不眠は改善するどころかむしろ悪化。数日で服用を止めましたが、その後も今までにない不眠が続きました。

抗うつ剤

ついに体の限界を感じ、私は医者が勧めるままに今度は、よく眠れるという「抗うつ剤」を二種類試しました。ところが、睡眠が改善されないばかりでなく、恐ろしいことが起こりました。

薬の副作用で自分の意思と関係なく気分が上下し、

体中がしびれて何日も動けなくなり、

胸がソワソワしてじっとしていられなくなり、

足中に薬疹が出、体調は悪化するばかり、

本当に恐ろしい経験でした。

パニック

断薬直後には離脱作用のパニックのような症状も経験し、胸の痛みが取れるまでに三週間もかかりました。二種類の「抗うつ剤」は数日から十日分服用しただけでしたが、もう金輪際、薬はいやだと思いました。

ほかにも、カウンセリング、運動、鍼(はり)、ビタミン剤、漢方等々… 思いつくありとあらゆるものを試しましたが、改善しないまま数週間が経ちました。

悪夢

痛みと不眠から始まった悪夢は、あがけばあがくほど、この世の手段に走れば走るほど、悪化していくようでした。薬を飲むたびに体調が悪化し、漢方薬ですら頻脈が起こり、すぐにやめなければなりませんでした。

何を試しても上手くいかない。医者に行っても、別の薬を飲めと言われるだけ。神さまが癒してくださらなければ癒されません!と叫ぶ毎日でした。

信仰?

苦しくて『聖書』が読めず、「助けてください!」以外祈れず、心も体もへとへとで、かろうじて生きている状態が続きました。

必ず癒やされると多くのクリスチャンの兄弟姉妹が励ましてくれましたが、神さまがどこかへ行ってしまったような、先の見えないトンネルを歩いているような毎日でした。自分の人生に何が起きているのか、なぜ神さまはこのようなことを許されるのか、どうして助けてくださらないのか…、あれもこれも色々なことが分からなくなりました。

悪魔にがんじがらめにされて身動きが取れなくなり、いつまで経っても助けが来ないように思えました。

自分の信仰がどこかへ行ってしまったようでした…

絶望からの脱出

不眠が始まってから五か月、なすすべもなく月日が経ち、もうどうしてよいかわからなくなりました。絶望状態で、とにかく、しばらく休暇をもらって実家に帰りました。

日常生活から離れ、リラックスし、太陽を浴び、栄養をとり、運動することを心掛けた生活が始まりました。クリスチャンの母と毎日一緒に祈り、聖書を読み、賛美をしました。その結果、あんなに長い間眠れなかったのに、一週間ほどで眠りが大幅に改善したのです!

異言の力

久しぶりにH姉ともお会いし、癒しの祈りをしていただきました。そのとき、異言で祈ることを勧められ、私は毎日散歩しながら何時間も異言で祈り始めました。異言で祈り始めて四日ほど経ったとき、朝起きるとふっと頭が軽くなっていることに気づきました。医者も薬もいらない!。祈り続け、健康的な生活をしていれば良くなる、と確信しました。

闘い終焉のしるし

私の生活スタイルが変わった後、一瞬で完全に治ったわけではありませんが、ある日劇的に良くなってから以降は、多少の波を繰り返しながら確実に回復していきました。H姉が定期的にお電話くださり、私の間違った思考を神さまの基準に正す助けをしてくださいました。

このように、聖書を読んで、祈り、運動をする毎日を二か月続けたある日の夜、夕食後急に腹痛がして、15分ほど激しい嘔吐をしました。とても苦しかったのですが、全部出てしまった後、とてもすっきりした気分になり、同時に、得体のしれない長い闘いがこれで終わったのかなと思いました。

自分の中の悪いものがすべて出ていったような気持ちになったのです。

そのとき、「家に帰る時が来た」、と思いました。

帰宅

家に戻って以降は、心配事があると眠りが浅くなる日が時々ある以外は、全く元の生活に戻りました。

「この経験は何だったのだろう?」 と思うときがあります。

私の経験を要約すると、「静まって神を待ちなさい」ということだったのかなと思います。現実を見て心を乱さず、静まって信頼して神さまが働かれるのを待つこと。そのことを学ぶときだったのかなと思います。

受洗してはや十五年が経ちますが、私は長い間荒野をさまよっていたのかもしれません。ヨルダン川を越えて、肉に死に、霊に生きること、そして、自分の限界を味わって、完全に自分を主に明け渡すことを学ぶ経験だったのかも知れません。

神さまのご臨在

つらかったときは、神さまが隠れてしまったように感じていましたが、振り返ってみますと、苦しかったとき、大変だったとき、いつも神さまは必要な助けを送ってくださいました。折々の危機的な状況のとき、主にある兄弟姉妹が祈ってくださり、電話をくださり、訪ねてくださり、食事を届けてくださいました。私に見えていなかっただけで、神さまはやはりずっと傍にいて、助けてくださっていたのです。

試練を通しての開眼

今回、薬の恐ろしさを経験して、今まで知らなかった世界を垣間見たような気がしました。

この世の常識、この世の価値観と、神さまの基準には大きな隔たりがあります。神さまの声をしっかりとキャッチすること、この世に流されないように、聖書を読んで、祈って、日々神さまの基準に戻していただくことが必要だと思います。

病であっても、人間関係の試練であっても、肉の思いで行動すると結局は状況が悪化します。つらいからとすぐに動かず、つらいときに一歩踏みとどまって神さまが働かれるのを待つ、神さまのタイミングを待つ忍耐を、これからも養っていきたいと思います。

あとがき

信仰生活でこれまで経験したことのないような大きな試練、揺り動かしを経験しておられる主にある兄弟姉妹が非常に多くなっています。

聖書が明記しているそのようなとき、

さばきが神の家から始まる時(ペテロ第一4:17)

に差しかかっているからです。困難を克服された兄弟姉妹の力強い証しは、神が、迫りくる艱難、迫害に耐えることができるように信徒をさまざまな形で練り、聖め、備えてくださっていることを物語っています。

昨今の世界情勢を見ますと、聖書が語る世の終わりの艱難のときは間違いなく近づいています。信徒は備えを始めなければなりません。

1.『聖書』を学び、神の言葉を蓄える

2.異言で話し、神との関係を深くする

✫異言はこの世には全く未知の言語ですが、神の国の言葉なので、この世にあってもすでに御国に属している信徒は、このような混乱の時代こそ、話し続け、神との関係を密にする必要があるのです。

✫異言で神と対話することによって信徒の内なる人が築き上げられます。

➞コリント人第一12-14章

3.今は、神の良き戦士として訓練されるときです

エペソ人6:12-18に記されている神のすべての武具を身に着ける必要があります。

主にあって、その大能の力によって強められなさい。悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。…   ➀腰には真理の帯… ➁胸には正義の胸当て… ➂足には平和の福音… ➃信仰の盾… ➄救いのかぶと… ➅御霊の剣、すなわち神のことば… ➆御霊によって祈り…目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。(番号付加)