11月11日 封書
フルダミニストリーの皆さま私たちの主イエスキリストのお名前においてご挨拶します。
久しぶりに封書でお便りします。
フィリピンでは最近ミンダナオで地震がありました。ルソン島北部では洪水があり多くの家屋が浸水被害に遭い、車が流されました。
ルソン島のウェストヴァリー(西の谷)断層はいつ動いてもおかしくないと予想されており、もし動けば、その際は大地震になるといわれています。三十万人の犠牲者が出、被害は北部から南部の首都マニラに及び、津波も予想されています。
多くの人々には恐ろしい話ですが、聖書には世の終わりの直前にこれらのことが起こると書かれています。このような大地震から私たちが救われるのは神の憐れみしかありません。
同労者の働きによって広がる伝道
さて、私たちのミニストリーについてですが パンガシナンでの伝道が若いカップル(牧者ヨシュアと彼の妻マリア コラゾン)との協働で広がっています。私たちはマンガタレム、サラバンテ、ウルビズフォンドなどで伝道を始め、定期的に聖書クラスを開いています。
ザンバレスでのミニストリーは牧者ビックがサンマルセリノで、牧者ジミーがカナグで、牧者レックスがボトランで、牧者レオがカスティレホスで良い働きをしています。
パンパンガのナブクロドはイスラム教の勢力が強くて、まだ無牧の状態です。ですから、私たちが時々そこを訪問しています。
ブラカンの伝道所では毎日曜日、礼拝を行なっています。12月には、アンガットとイポダムのデュマガット部族を訪問したいと思っています。
簡易トラクター
ところで、リクの要請、―簡易トラクターの購入支援依頼― についてですが、リクの父親がそのことについてフルダミニストリー宛手紙を書きました。私はリクに、この簡易トラクターを入手したあかつきには、将来、次世代に亘ってきちんと補修管理されなければならない旨伝えました。
この12月にはリクと彼の弟はクリスマスと新年のため郷里に帰ります。毎年12月に家族が集まるというのはフィリピンの慣習です。
しかし私はこれについて時々疑問を持ちます。というのはこの時期、人々は贈り物、食品、パーティを期待し、長い休暇を過ごした後働くことがおっくうになり、その後もお祭り気分に浮かれるからです。そして多くの人々はクリスマスシーズンでの散財のため、1月にはもっと一生懸命働かざるを得なくなるのです。
何という物質主義でしょう!
農作業
ブラカンの伝道所/農園について、私は農園をやめてしまいたい気持ちです。しかし76歳になるタイ バラグタスは私に次のように助言しました。
「地の固い部分に当たるまで耕し続けなさい。そのことを通して神さまは私たちの忍耐力を研ぎ澄まされます。というのも、農業に従事することは、作業の結果がすぐ食品になるわけではなく、野菜が直ぐ成長することもありません。すべてが過程だからです」と。
ダニーが亡くなってからというもの、私は苦闘しながら農業を続けて来ましたが、農業からは何の利益も得られないように思います。
私の母は私たちの農園で飼っていた羊を売って、ケソンシティにある母の家の屋根の修理代に充てました。私の父が亡くなった翌月(今年の5月)の3日に、残っていた繁殖用羊の3匹が2匹の野犬に殺されました。私はその死んだ羊を埋める際は大いに泣きました。このことをすでにお話したかどうかは覚えていませんが…
執り成しをお願いします
私が次のことを神さまに祈ることができますように、執り成してください。「神さまが最終的に突破口を開いてくださいますように!」
それは、神さまが、ブラカンの私たちの伝道所/農園を手伝ってくれる住み込みの中年期の夫婦(56〜58歳ぐらい)を送ってくださるように、ということです。
農園では私たち、そして私たちのミニストリーのために自給自足できる米の栽培を考えています。私は農民たちを励まし続けてきましたが、実際には本当に農業を続ける人は少ないのです。
私たちは中国から米の輸入をしたくありません。ニュースで聞いたのですが、フィリピンは米輸入が一番多い国とのことです。それは米の輸入関税が低いためです。この低い関税の法律を通過させたのは多くの不動産を所有する議員で、彼女の夫はフィリピンで一番の大金持ちです。
話は簡易トラクターに戻りますが、私たちはリクの郷里のためにそれを買うことができると思います。貴ミニストリー宛、私がその関連の写真をお送りするか、リクの父親に送らせるかにしたいと思います。明日、この手紙を投函します。
私は今、疲労感を覚えています…
同封した写真は、パンガシナンでの宣教活動のレポートです。近日中に、もっとお送りします。
昨今の大いなる揺さぶりにも関わらず、私たちはそれでも
「主が支配しておられます!主はまことに慈しみ深い。その恵みは永久まで」と、
呼ばわります!
フルダミニストリーを担っておられるお一人おひとりに、心からの感謝とご挨拶を申し上げます。
愛をこめて、メアリー ジェイン
リクの手紙
10月29日 (11月7日着)フルダミニストリーの皆さま
あのスーパー台風(19号)で皆さまが被害に遭われたのかどうかを案じて、皆さまの安全を祈っておりました。ここフィリピンでもテレビで日本の家屋が浸水被害を受けたり、車が濁流で流されそうになっている状況を報じていたからです。皆さま、お元気でしょうか。
フィリピンでも台風、洪水の災害は同じです。
11月にはパンパンガでトマトとキューリを植えます。洪水に遭うことがないようにどうかお祈りください。
さて、私たちはパンガシナンで新しく子どものためのミニストリーを始めました。三〜四ヶ所で神の言葉『聖書』を教えます。来月もまたパンガシナン訪問を計画しています。
私は10月25日、ジュリアスとロビンも交えてブラカンで私の誕生日を祝いました。
私の父が貴ミニストリーに宛てて簡易トラクターについての手紙を書きましたので、よろしくお願いいたします。
再度、皆さまのお祈り、ご支援を感謝いたします。
主にあって リク リク サバダオ
リクのお父さんの手紙
10月29日 (11月7日着)フルダ ミニストリーの皆さま
初めてのご挨拶をします。
私も含め、バランガイ ブネグの者たちは簡易トラクターを入手したいので貴ミニストリーのご支援をお願いいたします。それにより三十一家族が恩恵を受けることになります。
購入後は私がその維持管理の責任を持ち、定期的にその使用状況をご報告します。
どうかよろしくお願いいたします。
貴ミニストリーに主からのより強い力と祝福がありますようにお祈りいたします。
マノロ サバダオ、 バランガイ 首長