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メアリー・ジェインの手紙 : 2014年10月3日、8日

愛するフルダミニストリーの皆さま     

2014年10月3日

お返事が遅くなったことをお許しください。実はこの9月26~28日、入院していました。

この三ヶ月間、私は背中下部および下腹部の痛みに悩まされていました。病院に行って精密検査をしたところ、内臓の不具合が見つかり、放っておくと体内の老廃物など、蓄積物の毒素が身体に害を与えるので手術が必要との診断でした。
10月2日に手術をする予約をし、この手術の費用を金融会社から融資してもらう段取りをしました。ところが、9月25日に激しい痛みと下血で、医師に連絡したところ、生命にかかわるので即、手術が必要とのことで、緊急手術を受けました。

そのため、融資予定日までに間に合わず、ミニストリーの資金の一部を手術費用、入院費用に使用させていただきました。お許しください。
私は病気で入院したのは生まれて初めてで、麻酔が切れたあと、痙攣、悪寒、四十度の発熱があり、恐怖の経験でした。しかし、その間、私は神さまに力と慰めを与えてくださるようにお祈りをし、支えられました。

さて有機養豚の件ですが、八月に、どのように豚を育て、飼育、管理をするかのセミナーとワークショップ(実習)に出席しました。そこで私たちは、豚の飼料の作り方、豚の飼育舎の作り方などを学びました。また、有機黒豚を農場で飼育するという実地体験もしました。
次のe-mailで、今私たちが考えている有機豚飼育プロジェクトの詳細をお知らせするつもりです。

最後に、いつも月報『フルダレター』をお送りくださり、お礼を申しあげます。
またL姉妹の奇蹟的ながんのいやしの証(あか)しを神さまに感謝するとともに、彼女が望んでいるように、親戚、友人の救いのために、主によって用いられるようにお祈りいたします。

多くの愛をこめて
メアリー ジェイン

2014年10月8日

その後、e-mailでのご連絡と金銭的ご支援をいただきありがとうございます。

この10月4日、術後検診で病院に行きました。
担当医師から健康な白血球を維持するために、ある種のビタミンの摂取をするように指示があり、また私の血圧は90/60でとても低いと言われました。四十歳を過ぎたら、自分で健康管理をしっかりするようにと言われ、つくづく、もう年なのだと思ったことです。
十二月にまた検診を受ける予定です。
健康保険加入のアドバイスをくださり、ありがとうございます。来週、その手続きをするつもりです。

さて有機養豚の件ですが、飼育担当予定のダニーを手助けする人が少なくとも二人は必要で、そのための費用も見積もりに入れるつもりです。次の機会に、このプロジェクトの詳細が分かるように、本件実現のための事前調査のご報告をいたします。

L姉妹にも今、e-mailを送ろうと思っています。
私も手術後、時折まったく食欲がなかったり、一週間ほど気がふさぎ泣いたりしましたので、彼女の気持ちはよく分かります。本当にどうしようもなく滅入ってしまう「とき」って、あるのです。引き続き彼女のために祈っていくつもりです。
「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある…泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある…」
(伝道者の書3:1-8)
祈りの課題である日本の平和憲法維持についても祈ります。日本があの第二次世界大戦時のような軍事国家に舞い戻れば、―フィリピンも侵略されたのでした― 大変なことになると私たちも考えています。日本がその方向に心を向けるなら大変な力を発揮することになるに違いないからです。その動きについて随時、最新の情報を下さるようにお願いします。

皆さまの熱心な祈りとご支援がなければ、私とフィリピンの群れは生き延びていくことができないでしょう。
再度、厚くお礼を申し上げます。

多くの愛をこめて
メアリー ジェイン

あとがき

「『自分の隣人を愛し、自分の敵を憎め』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。それでこそ、天におられるあなたがたの父の子どもになれるのです」
 (マタイ5:43-45)

天の父の子どもたちは国境を越えて、みな、真の神の家族の一員です。メアリー・ジェーンと主にあるフィリピンの群れは、過去日本軍がフィリピンに対して犯した侵略の罪を赦してくださったので、私たちは唯一真の神の家族の一員として、兄弟姉妹の愛の関係で結ばれているのです。
このことを達成してくださったキリストに感謝!


主は、馬車馬のように身体を酷使して、過酷な環境下で宣教に従事しているメアリー・ジェーンに、警鐘を鳴らし、休息のときを与えてくださいました。フィリピンでは、彼女も両親も健康保険に入っておらず、彼女は今回の緊急手術と入院で医療費を捻出(ねんしゅつ)しなければなりませんでした。
フィリピンで福音宣教に従事している伝道師や単立教会の牧者たちは健康保険に入っていないばかりか、政府からの社会保障給付も皆無というのが現状のようです。みな貧しいのです。それでも、信仰で宣教に励んでいます。
主が従順なしもべたちを霊肉ともに支えてくださることは確かです。
しかし、メアリー・ジェーンは今、何百人という群れの霊肉を養い、単立の牧者たちを定期的な献金で支えたりしています。彼女が倒れることによって、いかに路頭にさまよう人たちが多いかを考えますと、彼女にとって、最低限の健康管理と緊急なときの医療費の保証は、この世に生きている間は「キリストの彼女を通しての御働き」のために必然です。
今回、自分自身のためにお金を使うこと、時間を費やすこと、労することを躊躇(ちゅうちょ)するメアリー・ジェーン、主の真のしもべに、保険に加入し、健康管理に気を配る方向へと軌道修正できたことは、まさに神の「とき」でした。

「実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である」
(伝道者の書5:19)