二週間余に亘る宣教旅行を終えて
2015年4月27日フルダミニストリーの皆さま
皆さまのお祈りと資金サポートをありがとうございます。
私たちのアブラ(Abra)での宣教旅行をご報告いたします。
4月10日
夕刻、アブラのバングエド(Bangued)に向けてマニラを出発。
4月11日
7:00am、バングエドに到着。
8:00am、ブネグ(Buneg)ラクブ(Lacub)行きjeepney(小型乗り合いバス)に乗る。
2:00pm、ラクブの町に到着。そこでサバダオ族の少年たちとクヤ・マノロ(故ダニーの長兄)の馬が私たちを待っていてくれ、私たちが持参した古着の入った四つの袋と食料雑貨を馬に載せ、私たちはブネグまで歩きました。
4:00pm、ブネグに到着。ここで休息、一泊。
4月12日
クヤ・マノロが長老、彼の妻が秘書・会計責任者として務める(ブネグ)部族キリスト教会の長老たちとの交わりのときを持ち、励まし合いました。
4月13日
サパル(Sap-al)に向け出発を予定していたところ、雨が降ったのでサパル行きを延期。サパルへの山道が雨のためぬかるんで、滑りやすくなっていることと、サパルの人々の幾人かが山の稲田にまだ出ているとのことで、ブネグで待機することになったのです。いわば、私たちはブネグで立ち往生となったわけで、天候の回復について主に祈りました。
ブネグでの四日間の聖書教室
4月14~17日天候が悪いためブネグに滞在中、私たちは子どもたちの聖書教室を開催しました。四十~五十人の子どもたちが、聖書を学びました。
二日間かけての除霊のミニストリー
4月15日午後、悪霊にとりつかれたクリスティーという十八歳の娘が両親とともに、クヤ・マノロの家にやってきました。彼女のため、私たちに祈ってほしいとのことでした。6:00pm、私は、部族キリスト教会(無牧の教会)の長老たちと一緒に彼の家に行き、私たちは彼女のために祈りました。その間、強靭な力の彼女は十人の男性に、身動きできないように押さえられていました。9:00pm、悪魔が彼女から出ていきました。
翌日、クヤ・マノロは私に、主から示されたことを話してくれました。
「あの娘は問題をかかえており、今彼女に必要なのは、神の愛であることが示された」というものでした。そこでクヤ・マノロと通訳者のサテューと私は、4:00pmに再び彼女を訪問し、私は通訳者を介して(彼女たちの言語は共通語のタガログ語ではなく、マバカ語)彼女に、「神の愛」を語り、ヨハネの福音書3章16節の聖句「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」を説き、イエス・キリストを彼女の「主」、および「救い主」として受け入れたいと思うかどうかを尋ねました。
彼女はずっと黙って聞いていましたが、私たちが罪の赦しの祈りをイエスの名によって終えようとしたとき、それまで一言も語らなかった彼女が、突然、椅子から立ち上がり、通訳者のサテューや彼女を押さえつけていた者たちに噛みついたのです。私たち三人は、彼女に向かって、悪魔と戦うように、神の愛は何よりもだれよりも強いということを語り続けながら、祈りました。
二時間以上も、彼女を支配していた悪霊はもがき続けていたでしょうか、しかし、ついに彼女は、部族の言葉マバカ語で「主よ、私を助けてください。私はクタクタに疲れました!」と大声で叫び、同時に悪霊は彼女から出ていきました。
彼女が安らかになったあと、私はクリスティーに、神の彼女への愛を再度語り、確信させました。その日以降、悪霊は彼女のところに戻ってきていません。
4月18日
私たちは部族の結婚式に参列しました。
サパルに向けて出立
4月19日早朝、私たちはいよいよサパルに向け徒歩で出発しました。私は途中、どうにも歩けなくなりましたが、アルバーロ(故ダニーの一番下の弟)が私を引っ張りあげ助けてくれたので、なんとか1:00pmにサパルにたどりつくことができました。
サパルに到着したとき、ダニーの母親エレナがまた「ダニーも一緒に来ているの?」と私に尋ねるではありませんか。私はとっさに「はい」と小さな声で言ってしまったのですが、彼女はすぐに、ダニーがクヤ・マノロと一緒にいないのを見て、泣きだし、何やら彼らの言葉でぶつぶつと話してから、改めて、ダニーはもうこの世にいないことを悟ったようでした。夕方になって、部族の年配者が来て、私たちを歓迎し、私にはほとんど分らない言葉で
9:00pm近くまで話して、帰っていきました。
サパルでの四日間の聖書教室
4月20~23日聖書教室を開きました。
サパルの人々によりますと、聖書教室の開催は初めてで、まして私のように食料品などを彼らのために運んだ者は政治家の中にもおらず、私が初めてということでした。
4月21~23日
21日の夕刻、私たちは集会を開き、部族の人たちに、神さまがいかに彼らを愛しておられるか、そして今も彼らに手を差し伸べておられることを話しました。そして、私は、ときが来たら、彼らを神さまに導きたい旨、伝えたのでした。
私たちは23日まで毎夕、集会を開き、神さまの彼らに対する愛を語りました。
4月24日
朝、サパルを発つ前に、幾人かの老人たちがやってきたので、腰の痛み、リューマチなどのための癒しの祈りをしました。実際に腰のマッサージもして差しあげました。
8:00amごろ、私たちはブネグまで歩いて帰路につき、1:00pmごろブネグに到着。
4月25日
ブネグで休息。
4月26日
私たちはマニラに戻ってきました。
ダニーの甥たちとともに帰宅!
ダニーの五人の甥たちは、故ダニーがしていた伝道所と農園の仕事をするために、私とともにブラカンにやってきました。再度、皆さまのお祈り、金銭的ご支援に対し、感謝を申しあげます。
サパルでの宣教旅行の写真をでき次第、お送りしたいと思っています。
神さまに全ての栄光、栄誉がありますように、そして神さまの偉大な力、救いにハレルヤ!
メアリー ジェイン
あとがき
ひとりの人がイエスのそば近くに来て、御前にひざまずいて言った。「主よ。私の息子をあわれんでください…その子をお弟子たちのところに連れて来たのですが、直すことができませんでした。」キリストはこの出来事を通して、非常に直接的な教訓を与えられた。
イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な、曲がった今の世だ…その子をわたしのところに連れて来なさい。」そして、イエスがその子をおしかりになると、悪霊は彼から出て行き、その子はその時から直った。
そのとき、弟子たちはそっとイエスのもとに来て、言った。「なぜ、私たちには悪霊を追い出せなかったのですか。」イエスは言われた。「あなたがたの信仰が薄いからです。まことに、あなたがたに告げます。もし、からし種ほどの信仰があったら、この山に、『ここからあそこに移れ』と言えば移るのです。どんなことでも、あなたがたにできないことはありません。〔ただし、この種のものは、祈りと断食によらなければ出て行きません。〕」
マタイ17:14-21
このとき、キリストの弟子たちは不信仰のために、キリストの効果的な証人になることができなかった。不信仰によって、主の癒す力が妨げられたというのではなく、神に仕える彼らの能力が、不信仰によって妨げられたということである。
祈り、断食することは、自己否定の行為で、主の御旨を知るために要求される。
キリストは、その子どもが癒されるべきであることを明確にされたが、弟子たちが主の御旨を知っていれば、その子は弟子たちを通して癒され、弟子たちは主の効果的な証人になることができたであろう。
キリストの御旨を行う者に、「どんなことでも、できないことはない」 のである。
この苦い体験を通して、弟子たちは、癒すのはイエス・キリストの力であって、だれかの信仰ではないことを学んだのであった。
メアリー・ジェーンとともに祈った人たちは、主のわざ、除霊がクリスティーに起こることを主の御旨として祈り、実行したことにより、悪霊につかれ、苦しんでいたクリスティーを解放することになり、主の効果的な証人の役割を果たすことができたのであった!
主の導きを心から感謝!