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メアリー・ジェインの手紙 : 2015年2月5日、6日、7日

親愛なるフルダミニストリーの皆さま

2015年2月5日

e-mailをありがとうございます。
今日は私の母のオフィスで過ごしました。ダニーの死は「神さまの定めのとき」であったということを思い起こすことができるように、あなたがe-mailsで書いてくださったことをノートに書き写しています。霊において、あなたが私といっしょにいてくださることを本当に感謝して、涙ながらにこのe-mailを打っています。
神さまが私に示されたビジョンは一体、何であったのかと考えながら、この数日、孤独感にさいなまれて過ごしてきました。友人の中には、今、私がしていること(貧しい少数民族への伝道)は、私にとってあまりにも負担が大きいので、きっと神さまは何か別のことをしなさいと言っておられるのだと、助言する人もいます。しかし、友人の多くは、あの場所、ブラカンで「主」が始められた仕事(伝道所、農園)を続けるべきだと言います。

ふり返ってみますと、2004年にヘレンとアーデナの協力を得て、伝道所を開設しましたが、アーデナは2013年10月に天に召され、その後、2005~2006年に私の祖母と私の娘が加わり、伝道所でのミニストリーに携わってきましたが、その祖母も2009年に亡くなりました。そして今回はダニーが召され……私は主に対して「なぜ?」と問うています。しかし主の御心を推し量ることはできません。
今朝、ダニーの兄弟から電話がありました。彼は「ダニーの妻は、警察からその後の捜査結果を聞いているだろうか?」と聞いてきました。私が「そんな様子はない」と答えると、彼の兄弟は「そんなことってあるだろうか。私たち兄弟にあんなにもよくしてくれた兄がそんな扱いを受けているなんて。兄の正義はどうなるのか?」と言って泣きだし、私たちは泣きながら正義が示されるように神に祈ったのでした。
私はこのフィリピンでは正義を求めることが不可能であることを知っています。しかし神がダニーの死に対して復讐をされることでしょう。

復讐は神のなさること

「復讐と報いとは、わたしのもの…」申命記32:35
「『悪に報いてやろう』と言ってはならない。主を待ち望め。主があなたを救われる」箴言20:22
「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。『復讐は私のすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。』」ローマ人12:19
私はダニーに会う前から、彼の兄弟たちを知っているので、いかに彼らがアブラで貧しい生活をしているかが分っています。私の弟が「もしダニーが銃を持っていたら、その犯人たちと、生命をかけて抗戦することができたのに」と言ったのを聞いて、私は再び泣きました。
しかし、私にe-mailで送られてきたあなたの言葉:「主はダニーの将来をご存じでしたから、恐らく、彼の将来がさらに悪くなることをご存じだったので、主は不公平なこの世から彼を慈悲深くも取り去られたのです。今はパラダイスでダニーは主とともにあなたとあなたのミニストリーそして主の愛する人たちのために、執り成しの祈りをしていると信じます。主はダニーを彼の一番良いときに召されたと信じます」、あなたのこれらの言葉は、私の慰めとなり、「私が彼に高速道路のバス停まで送ってほしいと言わなければ、彼は撃たれることはなかっただろうに」(これはダニーの義兄も言っていたことです)という、私の心を責め続けていた自責の念から私を解放してくれました。

どうか引き続きお祈りくださるとともに、e-mailsで私を励ましてくださるように、お願いいたします。
ダニーの死からまだ十二日しか経っていません。今の孤独感を思うと、次のステップに進めない気がしています。 
  
まだ悲しみの中にあって   
メアリー ジェイン

2015年2月6日

早速私のe-mailに応えてくださり、私を励ましていただいたことに感謝します。
あなたが示してくださったヘブル語(旧約)聖書の詩篇42-43篇を読みました。
この詩篇の聖句は大変時宜を得たものでした。というのは、昨晩と一昨晩、ダニーの妻が電話をかけて要求してきたことで、私はずいぶん滅入ってしまっていたからです。

また、1月25日、ダニーの義兄たちと彼らの妹が、彼の遺体を引き取りに来たとき、彼らのうちの幾人かが「もし彼がミニストリーの手伝いをしていなければ、死ぬことはなかったのに…」と言うのを私は聞きました。葬儀が済んで以来、彼らはあの事件に関して私を責めているようですが、私は詩篇第10篇11~16節、次に、第43篇1節を読み「彼らにそう思わせておけばよい、この詩篇の言葉が私のために彼らと戦ってくださる」と思うようになりました。

夢で見たあの半身が蛇の女性についてはダニーに話しましたが、私の霊と心で判断して、私なりに解釈したことは彼には言いませんでした。
あの夢の中で、私は「蛇(サタン)よ、ダニーから出て行け!」とは祈ったものの、「あの夢が決してダニーに危害を与えることがないように!」と、注意深くは祈りませんでした。しかし、「神さまがダニーの魂を救うために、彼を召された」というあなたのe-mailの言葉は、いつも私を慰め、実に私の心の癒しとなっています。ですからその言葉を壁に書いて、私自身をこれ以上責めないようにしたいと思います。

再度、お礼を申し上げるとともに、引き続きお祈りくださるようにお願い致します。私は「主が、ダニーを彼の最良のときに、召された」ことについて、あなたがe-mail でいろいろ示してくださったことをマバカ部族語に翻訳して、気落ちして落ち込んでいる彼の兄弟、親戚の人たちを励ましたいと考えています。
ダニーは、彼らによれば、彼らの家を建てるときや、人手のいる仕事、農作業時に一生懸命働き、いつも食料、衣類、お金などを彼らと分かち合っていたそうです。私はこの二月の最後の週に、彼らが住むアブラ(Abra)のブネグ(Buneg)、そしてサパル(Sap-al)を訪問し、彼らと交わりのときを持ち、残されたダニーの親族の皆さんを神さまに導きたいと思っています。どうかその計画についてもお祈りください。
私は皆さまのお祈りとe-mailsを通して、少しずつ力づけられています。

主の言葉に慰められ、多くの愛をこめて
メアリー ジェイン

2015年2月7日

アブラにいるダニーのお母さんとダニーの兄弟たちを訪問することについてお祈りください。彼らとは2001年以降、連絡を取り合っています。私は彼らを励まし、主に導きたいと思っています。
その折にはダニーの写真とビデオ、遅ればせながらクリスマスプレゼントを持参するつもりです。このプレゼントは昨年のクリスマスのとき用意したものです。残念ながら彼は昨年の12月、私といっしょにアブラには行かず、その代わり、クリスマスに彼の妻と子どもたちが住むアウロラに行ったのです。ですから、彼のクリスマス休暇中、私は伝道所に詰めていました。

再び皆さまのお祈りに感謝を申し上げます。
私は主の御名において強くならねばと思います。やらなければならない仕事が山ほどありますから…

皆さまのお祈りと数々のe-mailsによって力強くされて
メアリー ジェイン

危機にあって、神を唯一の「避け所」としたダビデ王

「あなたは、私のさすらいをしるしておられます。どうか私の涙を、あなたの皮袋にたくわえてください。それはあなたの書には、ないのでしょうか。
それで、私が呼ばわる日に、私の敵は退きます。神が私の味方であることを私は知っています。
神にあって、私はみことばをほめたたえます。主にあって、私はみことばをほめたたえます。
私は、神に信頼しています。それゆえ、恐れません。人が、私に何をなしえましょう。」
詩篇56:8-11
サウル王の支配下、イスラエルの地からペリシテ人の町ガテへ逃げたダビデ。捕らえられ、生命が危ぶまれたとき助けを求めて祈ったのがこの詩篇。
主が、人のすべての歩みをご存知であると確信していたダビデ。
天に記録の書、―「あなたの皮袋」― を持っておられるに違いない神に、そこに自分の窮状を書きしるし、そのことを覚えて答えてくださいと、哀願。

ガテの王の前で気の違ったふりをして身を守ろうとしたダビデを神は憐れみ、ダビデの祈りに答え、ダビデは解放されたのでした。

決断

今、メアリー・ジェーンは選択に迫られています。
彼女は、今月最後の週、一日かけてダニーの郷里サパルをはじめ、ブネグ、アブラへ行き、ダニーのお母さんと兄弟たちを訪ね、福音を語ることにしています。
しかし、彼女の両親、親戚、友人たち、知り合いの牧師たちは、ダニーの殺害者がだれか分からないので、危険(誘拐され、身代金が請求されるなど)だから行ってはいけないと、警告しています。


彼女自身は、主に目を向けたことにより、
不合理な恐れから完全に解放され、燃える思いで、特に、内なる霊が燃えている今、福音宣教に行き、ダニーの遺族の魂を救いたいと、強く願っています。特に、失意のどん底にある、ダニーのお母さんに慰みと励ましの言葉を、御言葉を通して語りたいと、深い愛の思いに強く促されています。
ダビデを通して働かれた神が、メアリー・ジェーンにも力強く望んでくださるように、彼女の決断を主が祝して、みわざを顕してくださいますように、お祈りください。