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Yさんの証し その12

2014年12月27日

頌主
Happy Christmastide!

メールをありがとうございました。
22日の朝に無事産休前のシフトを終えることができました。皆さまのお祈りと主の御守りに心から感謝申しあげます。
一気に疲れが出て22日の夜勤明けはクリスマスの買い出しも忘れ、夜まで眠ってしまいました。
23日のお昼に助産婦検診に行くと、私のお腹の大きさの成長が予測に追いついていない、と言われ、24日に市民病院で超音波検診を受けるよう言われました。
24日、超音波検診では異常なしとの報告を受け、主に感謝(Thanks be to God!)。
スーパーがこの先二日間ほど閉まるためあわてて買い出し、食事をいただいて、Midnight Mass(夜半のミサ)、―23時30分~翌朝2時― まで横たわり参列いたしました。
25日の午後は六十代の独身の同僚の方が訪ねて下さり、クリスマスを祝いました。
26日、やっと腰を据えて聖書を開く時間が持てました。

ハヌカの祭り

御存知のように、今年は12月16日~24日がChanukah(ユダヤ教「ハヌカの祭り」)でした。

セレウコス朝シリアのアンティオカス王の支配下で始まった、凄(すさ)まじいユダヤ人迫害と、律法の教えを守るため何千人というユダヤ人が殉教した歴史を、聖書外典のMaccabees(マカバイ記)は伝えています。武勇で知られたMaccabeeと呼ばれたJudah(ユダ)、―司祭Mattityahu(マタティア)の息子― と一族は、数でも武力でも優勢を誇ったシリアを破り、Jerusalem (エルサレム)を開放、荒らされた聖所をきよめ、新たな祭壇を立て直します。
シリア軍に奪われた金のメノラーの代わりに代替金属でメノラーを作り、灯をともそうとしたものの、聖封されたオリーブ油は一日点灯するのがやっとの分量でした。
しかし、主の奇蹟的なご介入により、この一日分の油が、新たに聖別された油が準備されるまでの八日間燃え続けたということです。

主からいただいた律法を守るために死すらも厭(いと)わなかった何千というユダヤの民、そしてその情熱にお応えになった主の奇蹟の数々を思うと本当に胸が熱くなります。

Maccabeeという言葉は‘Mi Kamocha Ba’eilim Hashem(Who is like You, O God)’の頭文字から来ていると聞きました。そして数ヶ月前にHebrew語の授業で“Mi Kamocha”というPrayerを習ったのを思い出しました。
‘Who is like thee, O, LORD, among the mighty? Who is like thee, glorious in holiness?…’
モーセをはじめ、ダビデ、ソロモン、預言者たちは異口同音に、
「主よ。神々のうち、だれかあなたのような方があるでしょうか。だれがあなたのように、聖であって力強く、たたえられつつ恐れられ、奇(くす)しいわざを行うことができましょうか」(出エジプト記15:11)
と、イスラエル史への神の驚くべきご介入に感嘆の歌を口ずさんだのでした。

イエさまは、我々の罪を贖うために、人間の赤子として、へりくだられて静かにご降臨されました。聖母マリアは命がけで主を身ごもり、父ヨセフは御使いの言葉を信じ、マリアと幼子を守り通しました。“Mi Kamocha:Who is like thee, (O, LORD)?”
主の奇蹟の数々に心から感謝して、私も新年を迎えたいと思います。

皆さまの上に、主のお守りと恩寵が豊かに注がれますように!

Y

エルサレムの神殿研究所(The Temple Institute)の最新情報

今年、エルサレムの神殿研究所では、二千年にして初めて、神殿のメノラ(六枝の燭台)に灯をともすために使用する純粋なオリーブ油を精製するという画期的な出来事が行われました。

2014年の「ハヌカの祭り」(「宮きよめの祭り」ヨハネ10:22)は、12月16日の日没から24日まで祝われました。
モーセが導入した七つのイスラエルの「主の例祭」の中には挙げられていませんが、Yさんのメッセージにあるように、マカバイ家と心を一つにしたユダヤ人たちによる、エルサレム神殿奪還の快挙、神の奇蹟の記念祭として、キリストの時代には恒例の祭りとして祝われていました。
都エルサレムの隅々まで明かりがともった、「光」の祭りとして知られている「ハヌカの祭り」は、また、「油」の祭りで、「ハヌキヤ」と呼ばれる八枝のメノラに灯をともして祝われます。

エルサレムの神殿研究所では、近い建立を見込んで、エルサレム第三神殿のメノラを灯すために用いるオリーブ油を精製しました。実施に至るまでには、綿密な計画が建てられ、大変な年月がかかったようです。
厳密な掟に従って、まず、化学肥料を一切使わない有機農法で育ったオリーブが収穫され、その同日に、金属との接触がないようにと考案された圧縮法で精製されました。
オリーブの収穫期はちょうど十二月で、今年は、ゴラン高原のラモトの町をはじめとする農園で、上旬に15㎏の収穫を得、4.5ℓの油が精製されたのでした。
精製油を保存する陶器のフラスコは、オフラの居住地の職人によって、金属を使わず作製され、フラスコに移された油は、純度を保つためにシリコンの栓で密封されました。

今年は、この新鮮なオリーブ油も、「ハヌカの祭り」の七日目、12月22日の夜の呼び物、シオンの門からエルサレムの旧市街を通って神殿研究所に至る祭りの行進に加わったとのことです。

絶えない紛争にもかかわらず、エルサレムでは、‘トーラー’「モーセ五書」を信奉するユダヤ教徒らによって、第三神殿建立の準備は着々と進んでいるようです。

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