TRANSLATE

AD | all

メアリー・ジェインの手紙 : 2014年10月20日、21日

フルダミニストリーの皆さまへ

2014年10月20日

有機の豚飼育プロジェクトの詳細についてご報告するのが少々遅れてしまいました。

養豚プロジェクトを立ち上げるにあたって、私は、情報を集め、実際に幾つかのブラカン(Bulacan)にある豚飼育場を訪問しました。
そこを訪問して、分かったのは、最低限500平方メートル(約150坪)の囲いが必要ということです。それだけあれば、豚が穴を掘ったり、泥の中で転げまわったり、草を食べたりできますし、もちろん風雨、暑さをしのぐ豚小屋を造ることができます。

別に書類を添付しましたが、私は、豚飼育小屋や囲いのフェンス設置などにどれだけの費用がかかるかなどを計算しました。
それから、幾人かのアエタ部族およびここブラカン(Bulacan)のクリスチャンの若者に豚の飼育を仕事としてやらないかと尋ねましたが、彼らの回答は「一週間のうち二、三日ぐらいならできるが、仕事としてはやれない」でした。昨今の十八~二十二歳の若者はつらい仕事をきらい、ファーストフードのチェーン店などで働くのを好むようです。
カワグ(Cawag)地区のアエタ部族の二十一~三十歳の若者の多くは、韓国のHANJINという造船会社で働いています。他方、アエタ部族の若い女性、主婦など、婦人たちは家に残り、F.A.I.T.H. gardenで畑仕事に従事しています。

このような状態ですので、同労者のダニーは、F.A.I.T.H. gardenでの仕事のほかに、(新しく始める予定の)豚飼育の仕事もがんばってみると私に話してはいますが…
彼は自分の子どもの教育費をまかなう必要に迫られているのです。貴ミニストリーで学生奨学金という制度はあるのでしょうか?

さて、デュマガット(Karahume、Ipo & Angat Dam、Montalban地区)部族についてですが、明日10月21日、Puray、Montalbanで、デュマガットの礼拝、賛美があるのですが、私はケソンシティの国民統計局に行く用事があるので出席できません。
私はすでに彼らには養豚プロジェクトについて話をしました。将来は彼らにも利益をもたらすことを説明し、彼らはこの計画に大変興味を示しています。
また、Ipo & Angat Damにも行きたいと思っていますが、術後で健康のことを考えると、今までのように何回も行くわけにいきません。

最後に、私の娘ですが、“Accelerated Christian Education”の教材で自宅学習をしています。「普通の学校に行けば、友だちもできるのに」と、言う人もいますが、彼女はアエタ部族、デュマガット部族に友だちがいることと、学校ではいじめの問題があるので、このまま自宅学習を続けさせたいと思っています。母子家庭への風当りは強いのです。
どうか、このことについても助言、そして、お祈りいただければ幸いです。
                     
愛をこめて
メアリー ジェイン

10月21日

養豚プロジェクトについては、本日、郵送した手紙(上記記載)とプロジェクトの具体案の書類に詳細を書きました。
10月号のフルダレターと「平和への訴え」の手紙を受け取りました。私たちはご依頼の祈りの課題(日本国憲法第9条を堅持する)について当地でも熱心に祈りました。今後も憲法関連の最新情報をお教えください。

中国と、ASEAN諸国、中でもフィリピンとの間で、領土に関する多くの問題が起きていることを地元のニュースは伝えています。彼らはスービック(サンバレス)〔Subic、Zambales〕に近い幾つかの島を手に入れたいのです。
米国は、日本とドイツを対中国政策において、重要なパートナーとみています。フィリピンには軍隊がありますが、その多くがアメリカ軍からの中古戦闘機や軍艦使用状態で、とても中国を押し戻す軍事力はありません。

また、日本と同じく環太平洋火山帯の上にあるフィリピンでは、二、三週間前にマヨン火山が噴火し、それから一ヶ月も経っているのに、未だに住民が避難を余儀なくされています。フィリピンにも沢山の活火山があるので、先般の貴レターに書かれてあったことは、まさに容易に私たちの現状と関連づけることができました。私たちは日本について真剣に祈ります。

この世が終末に近づいていることを私たちは知っていますが、それでも私たちは、自国民に救いの福音を述べ伝え、貧困を減らしていく働きを続ける必要があります。また引き続き私たちの家族、信仰の友についても祈っていきます。

皆さまのお祈りとご支援をありがとうございます。私の身体の状態は快復しました。しかし、手術前のように重いもの(水など)を運んだり、手を使っての畑仕事などは控えて、ゆっくりとした生活を送っています。

主の力の中で、愛をこめて 
メアリー ジェイン


あとがき

キリストの生い立ち

イエス・キリストご自身、「母子家庭」で育ち、大変困難な幼少き、青年期を送られたことをご存知でしょうか。
十二歳のときまでは、義理の父ヨセフが健在だったことを聖書から知ることができますが、
義父の死後は、一家の長子として、母マリヤと弟妹たちを経済的に支えていかなければならず、キリストは少なくとも三十歳になるまで、大工としての働きに従事されたのでした。

詩篇69篇で詠(よ)み手ダビデは、少年イエスのナザレ時代と、十字架上における暗黒の数時間を垣間(かいま)見せています。町の指導者から自堕落な酔いどれ、兄弟さえもが、イエスを「あれは嫡出子(ちゃくしゅつし)ではない。私生子だ!」として中傷し、汚れたうわさを立てていたことを、この詩篇から読み取ることができるのです。
「私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私は母の子らにはよそ者となりました。それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽し、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです…私は彼らの物笑いの種となりました。門にすわる者たちは私のうわさ話をしています。私は酔いどれの歌になりました」(69:8-12)。

「終わりの日」


イエス・キリストは、オリーブ山での最後の講話で弟子たちに、
「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民に証しされ、それから、終わりの日が来ます」(マタイ24:14)、
と言われ、福音宣教が全世界に行きわたった後、世の終わりが来ることを予告されました。

「父の定めのとき」が来て、この世を去る日が近づいたことを感知した使徒パウロは、弟子テモテに、キリストの教えに従い、勧告のメッセージを残しました。
「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい…真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代になるからです。しかし、あなたは、どのような場合にも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい」(テモテ第二4:2-5)
と。
今、私たちが生きている時代は、まさに終末の末期、「終わりの日」への秒読み段階に近づいています。主を信仰告白したキリスト者が第一優先で行うべきことは、キリストの教え、「みことば」(旧新約両聖書の証しされた神の言葉)、福音を各自の身辺から宣べ伝え始め、全世界に行きわたるように努めることです。
蒔かれた種を刈り取られるのは、神ご自身。御言葉の種のまき散らし、御言葉伝授が主のしもべの役割です。
全世界の人々が等しく御言葉を聞いたとき、「メシヤ(救い主イエス・キリスト)の時代」がこの世に到来します。
そのときまで、主のしもべには、忍耐強く、平和裏に福音宣教に従事することが勧告されているのです。