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Yさんの証し その10

2014年11月15日

頌主。

「祈りと断食への呼びかけ」のPDFファイルと11月月報をありがとうございました。お返事がすっかり遅くなってしまい、申し訳ございません。
East Angliaは比較的穏やかな晩秋・初冬を迎えております。

PDFを読ませて頂き、私も微力ながら皆さんのお祈りに自身の祈りを重ねております。
朝(もしくは夜勤前)起きたとき、バスを待っているとき、またバスに揺られながら、そして不思議な力に強く祈りを促されたとき、夜(もしくは夜勤後)床につくとき、本当に短い祈りではありますが、主の御名のために迫害を受けておられる兄弟・姉妹を主がかくまってくださるように(主の大きな翼のもとに彼らを隠し守ってくださるように)と、祈りを込めております。

新しい職場の同僚の方から、最近の中高生(在英日本人、日英の血を引くお子さんたち、また英現地校)の現状を伺いました。
どの時代にも若者たちにはそれぞれの楽しみや悩みの処し方があるようですが、昨今では、彼らの親の代にはなかった電子機器を駆使して情報を収集し、同世代の仲間たちと緊密に連絡をとり合うことで、自分たちの願望を満たしているようです。
二人のティーン・エイジャーを子育て中の同僚から、「やはりスマートフォンが普及して、これだけの情報が氾濫していると、子どもたちをSoft Drug(比較的軽い乱用薬物)やスリルを求めておこなう万引きなどから守ることすら、信じられないぐらい難しい時代になっている」と聞きましたが、私にとっては深刻な現状を垣間見させられた発言でした。

Peer Pressure(仲間内の抵抗できない集団的圧力)という言葉は昔からありますが、個人差があって、善悪の判断と境界線のけじめをしっかり付けられる子であれば、心配はあまりないと、私は内心呑気に構えていました。

店で集団万引きを行うような人たちの大半は、経済的に貧しい家の生徒かと思いきや、両親ともに高学歴・高収入で何の不自由もない、成績優秀な優等生タイプが多く、俗世に言う名門校に通っている子たちが多いと聞き知り、衝撃を受けました。
ただスリルを味わうため、もしくは、興味本位に手を出したソフトドラッグを購入するため、悪びれずこういった万引きや通販詐欺、中にはコンピューターを駆使して、偽の銀行・金融機関のウェブサイトを構築し、ハッキングを行うといった犯罪プロ顔負けの「肝試し」が罪の意識もなく行われているのだそうです。生徒たちの間では、
「XXはこのあいだハッキングサイトで三千ポンド稼いだ、頭良いよな……」
と賞賛し、自分も真似しようとする生徒が後を絶たないそうです。

「人さまの物を盗まない、嘘をつかない」

こういった当たり前のことはユダヤ教やキリスト教の教えに限らず、どの親も子どもに繰り返し聞かせて育てていくものだと、私は今でも信じています。彼らのやっていることは悪知恵であって、真の賢明さとは無縁のものであり、彼らの悪知恵を賞賛している生徒たちですら、彼らが信用ならない人物であることは百も承知のはずです。
単なる「若気の至り」と一言で片づけられない、救いようのない堕落をはらんでいるような気がして、恐ろしく思います。

いつも、このような救いようのない話や事態を耳にするとき、詩篇37篇と73篇を繰り返して読みます。
悪事を行っている者が罰せられず、栄えているように見えても決して心を乱してはならない、彼らはすでに滅びの道を歩んでおり、悔い改めなければ自滅を免れないという、主の御言葉です。
「悪を行う者に対して腹を立てるな。不正を行う者に対してねたみを起こすな。彼らは草のようにたちまちしおれ、青草のように枯れるのだ。主に信頼して善を行え。地に住み、誠実を養え。主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にゆだねよ…主の前に静まり、耐え忍んで主を待て…」
(詩篇37:1-7…)
「まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。しかし、私自身は、この足がたわみそうで、私の歩みは、すべるばかりだった。それは、私が誇り高ぶる者をねたみ、悪者の栄えるのを見たからである。彼らの死には、苦痛がなく…人々が苦労するとき、彼らはそうではなく…しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう」
(詩篇73:1-28)

私の胎児にも何度も聞かせています。勉強ができようができまいが、世渡りが上手かろうが下手であろうが、そんなことは重要ではない。ただ主に対して誠実であり、真っすぐであってくれること、周囲に流されることなく、主の教えを愛し、守り、慈愛を尊ぶ人になってほしい、それだけが母の願いです。

主の御手が皆さまと子どもたちを守ってくださいますように。

Y

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