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第294号  エゼキエル書47:1-12

信じる者への神の備え、―天然の治癒薬―

神と神の預言の言葉『聖書』を信じる者は、この世にあっては真の平安に満たされ、神の御旨、御言葉に生き、来たるべき世にあっては永遠に生きる…

彼は私を神殿の入り口に連れ戻した。見ると、水が神殿の敷居の下から東の方へと流れ出ていた。神殿が東に向いていたからである。その水は祭壇の南、神殿の右側の下から流れていた。次に、彼は私を北の門から連れ出し、外を回らせ、東向きの外門に行かせた。見ると、水は右側から流れ出ていた。その人は手に測り縄を持って東の方に出て行き、千キュビトを測り、私にその水を渡らせると、それは足首まであった。彼がさらに千キュビトを測り、私にその水を渡らせると、水は膝に達した。彼がさらに千キュビトを測り、私を渡らせると、水は腰に達した。彼がさらに千キュビトを測ると、水かさが増して渡ることのできない川となった。川は泳げるほどになり、渡ることのできない川となった。彼は私に、「人の子よ、あなたはこれを見たか」と言って、私を川の岸に連れ帰った。私が帰って来て見ると、川の両岸に非常に多くの水があった。彼は私に言った。「この水は東の地域に流れて行き、アラバに下って海に入る。海に注ぎ込まれると、そこの水は良くなる。この川が流れて行くどこででも、そこに群がるあらゆる生物は生き、非常に多くの魚がいるようになる。この水が入ると、そこの水が良くなるからである。この川が入るところでは、すべてのものが生きる。漁師たちは、そのほとりに立つ。エン・ゲディからエン・エグライムまでが網を干す場所になる。そこの魚は大海の魚のように、種類が非常に多くなる。しかし、その沢と沼は水が良くならず、塩を取るのに使われる。川のほとりには、こちら側にもあちら側にも、あらゆる果樹が生長し、その葉も枯れず、実も絶えることがなく、毎月、新しい実をつける。その水が聖所から流れ出ているからである。その実は食物となり、その葉は薬となる。」 エゼキエル書47:1-12(新改訳2017)


新型コロナウイルスCOVID-19の世界的な爆発的感染拡大で、欧州全域と米国は感染者数と死者数増大の一途で、収束の目途が全く立っていません。世界中の経済、金融が揺さぶられ、今夏の東京五輪、パラリンピックも一年の延期が確定しました。
全世界が同時不況に陥るとの危惧が渦巻く中、検査キット、ワクチン、治癒薬発見のため、世界中の医科学研究者の骨身を惜しまない尽力は感謝に堪えません。

イスラエルの著名な作家ヤアコフ・シャブタイの娘で精神科医のハムタル・シャブタイが、1986年から87年にかけて書き、1994年に刊行されたフィクションについての記事がありました。
その書に著者は「2020年は世界がこの疫病に苦しむとき」と小文字で記したそうですが、刊行当時、まだはるか先のことなので読者を動揺させたくないとの配慮だったようです。その書には、
ウイルスの攻撃によって世界は健康な人たちと病気や危険にさらされる人たちに二分され、後者は封じ込められ、孤立させられる。世界は、世界的な健康独裁政権、全体主義体制によって支配され、人々は、学校、幼稚園、スーパーマーケット、企業などあらゆる場所で毎日検査を受けることが強いられる。すべての公共の場所には生体認証ドアを通してしか入場できない。画面上で青く表示された人は直ぐ隔離センターに移動させられ、閉じ込められる。人々は握手をしたり、接触したりしなくなる。死を引き起こす可能性があるからである。また、すべての人に遵守が義務づけられる世界保健条約が定められる…
等々が記されており、今日世界中で猛威をふるっている新型コロナ旋風の一歩先を行く筋書といえそうです。

聖書に通じている人なら、この筋書きが聖書の預言を反映していることに気づきますが、聖書は、生命の源なる創造者を忘れ、利己的、自欲に生きる悔い改めない「罪人」を目覚めさせるための警告として、また裁きの手段として神が疫病や病を送られることを記しています。
疫病で多くの人たちが亡くなるのを見たとき、指導者が神に目を向け、赦しを乞い、人々を悔い改め、祈りへと導き、疫病が止んだことが多くの箇所で語られています。モーセもダビデもそのようにして、民を神の怒りから守った神を恐れる指導者でした。

ラビ、ベン・アルツの預言

今日も、イスラエルをはじめ世界中に、神の御旨を伺い人々に警告を告げている預言者がいます。イスラエルのラビ、ベン・アルツはその一人で、五年前に中国で始まる疫病が世界的大流行になると予告しました。
それは世の真の祝福の源がイスラエルであることを知るための疫病で、その死者は十万人以上になると、以前録画されたビデオで語ったラビは、3月23日、新たに、世界中の指導者が天の神とイスラエルを認めるまでこの混乱は続く、各々の指導者は自らが神によって選ばれた者であることを自覚し、自らの心が神の御手の中にあることを知るべきである、この疫病は中国がイスラエルと世界中の工場を買収しようとして起こったが、今はそのことが起こることはだれにも許されていないと、語りました。
イスラエルのネタニヤフ首相に関しては、イスラエルの国民の一人ひとりを救うためにあらゆる努力をし、必要に応じて的確に行動していると高く評価し、ラビはさらに続けました。この疫病は明らかに一種の戦争で、イスラエルだけでなく全世界が危機に瀕している。しかし、神は怒りにもかかわらず人々を愛しておられるので、全世界はイスラエルを通して神の救いに導かれる。イスラエルだけが世界を守ることができる。
この過越の祭りの時期、神の奇蹟としるしが見られ、疫病は終わる。神は人々の苦しみと恐れのすべてをご覧になり、私たちの祈りを聞かれる。一つ心で祈られるこの祈りがゆえに神は大いなる救いをもたらされる。
一言で言えば、悔い改めよ、ということで、病は悔い改めへの道を指し示している光である、と。(記事の詳細はここをクリック

神に懇願するイスラエルの首相

ネタニヤフ首相が最近聖書に傾倒していることは、ラビとともに詩篇147篇を暗唱している姿や、コロナウイルスからのイスラエルの救いのために毎日テフィリンを巻いて祈っている報道で知られていますが、イスラエルではユダヤ人もキリスト者もともに祈ろうとの呼びかけがオンラインでなされています。
最近のエピソードを挙げると、3月21日のインタービューのとき、「この疫病が終わるように世界の創造主に祈らなければならない」と語ったネタニヤフ首相に、神に言及した答えに不満を抱いた記者が、解決策はワイツマン科学研究所(イスラエルの生命科学分野で最も権威のある学術機関の一つ)にあると反論したところ、「ワイツマンでも神に祈る必要がある」との返事が戻ってきたとのことでした。

このような国家指導者の神に依存する真摯な姿勢はイスラエル国民に大きな影響を与え、ラビ、ベン・アルツの預言通り、今日世界中が必死に模索しているCOVID-19撲滅の突破口はイスラエルによって開かれるかもしれません。

今年の「過越」(いけにえの子羊を献げる)は4月8日で、9日から七日間、「種なしパンの祭り」が祝われます。今イスラエルでは、MIGALガリラヤ研究所で開発されたCOVID-19に対するワクチンが全世界の研究所に先駆けてすでに数週間以内に使用開始の状態になっており、癒やしはイスラエルから来るとの預言は、確かに過越の祭りの時期に成就するかもしれません。
イスラエルの科学技術大臣は、COVID-19による世界的な脅威に対してこの経口ワクチンが必要な答を提供できると、確信をもって語りました

今春の過越しの時期に関しては、イスラエルでは現在外出禁止をはじめ、祭り期間に家族や人々が集まることも厳格に禁止されており、過越の準備も十分できない状態なので、今年は、3月26日から始まる「ニサンの月」の前にもう一度「アダルの月」を加える古来の「うるう年の掟」を適用して、過越の祭りの時期を一ヶ月遅らせる提案もされたようですが、採用されませんでした。
イスラエルではまた、テクニオン・イスラエル工科大学とランバム医療センターの研究者によって、ウイルスの検出率を劇的に向上させる「プーリング」と呼ばれる方法を開発し、一日の検査量が大幅に増加でき、無症候性感染者も特定できると期待されています。

他方で、1月に発生後北東アフリカを襲い、アフリカの穀物を壊滅的に食い荒らし、6月までに五百倍になると予測されている砂漠のいなごの大群が過越の祭りのころ、方向を中東に移すと予測されています。しかし、イスラエルは通り過ぎ(まさに「過越」)、イラン、パキスタンに向かうようです。
このように神の守りはイスラエルにあり、全世界を祝福するために、神はイスラエルを用いるおつもりのようです。

生き返るイスラエルの大地

先月号でも考察しましたが、昨今、終末末期のメシア来臨(キリスト者にとってはキリストの再臨)の直前に成就するとみなされている聖書の預言が次々と実現しています。
冒頭に引用したエゼキエル書47章には、今日塩分37%の死海に新鮮な水が注ぎ込まれ、水質が良くなり、魚が跳ね、川岸のすべての生物が生きるようになることが記されています。死海の所々に淡水シンクホールが発見され、微生物、魚、藻類が棲息していることが2011年に発見されましたが、今年の2月にイスラエルに降った記録的な大雨でイスラエル唯一の淡水源ガリラヤ湖の水量が増え、枯渇していたアラバ(ヨルダン川)に流れ込んだ水で死海北岸に一斉に色とりどりの花が咲き乱れるという現象が起こりました。
死海沿岸に花が咲き乱れるということは考えられないことでしたが、今年は大量の雨で荒れ地に眠っていた種が芽生え、ネゲブ砂漠でも一斉に開花したようです。
荒野と砂漠は喜び、荒れ地は喜び踊り、サフランのように花を咲かせる(イザヤ書35:1)、
とイザヤが預言したとおり、メシアの来臨の近づきを感知し、聖地は躍動しています。

メシアの時代、身体を癒やす常緑樹の葉

エゼキエル書47章には、メシアの時代、エルサレム神殿から死海に向かって流れる川の両岸には常緑樹が生長し、一年中実がなり食糧となり、葉は薬となるとありますが、エデンの園で、木が永遠の生命に関連づけられたこととイザヤ書65章のメシアの時代、人々が長寿を全うすることを考えあわせると、人々の健康維持のため、また自然の治癒薬として木の葉が利用されることは明らかです。
水辺に植えられる常緑樹で実も葉も樹皮も食べられる木といえば、日本では松です。安藤広重の東海道五十三次の風景画で印象的なのは、旧街道沿いの松並木です。
たまたま、米国のあるキリスト者が夢かビジョンの中で、コロナウイルスに感染した人たちがトウヒの木(Blue spruce)の針葉を食べて癒やされたのを見たと語ったビデオを見、早速、松、トウヒの効用を調べてみました。
中国の仙人やアメリカインディアンが常食とし、食物の稀有な冬期には人を飢餓から守り、日々の健康維持に貢献する、十六世紀の中国漢方薬の医学書『本草綱目』にも効用が載せられている食用、薬用植物であることが分かりました。
抜群にV.Cに富み、呼吸器系の機能を助け、風邪、流感、関節炎、循環器系…に効くまさに万能の木は天からのマナ、神の備えに違いありません。