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第319号  出エジプト記23:1-26

主よ、陰謀を打ち破り、実現させないでください!

核兵器をも含めた大量破壊兵器による戦争へと進展する危険が迫っています。陰謀を正当化するために嘘、偽装、詐欺を利用する者たちの共謀と腐敗を神の光にさらけ出し、明るみに出してください…

偽りのうわさを口にしてはならない。悪者と組んで、悪意のある証人となってはならない。多数に従って悪の側に立ってはならない。訴訟において、多数に従って道からそれ、ねじ曲げた証言をしてはならない。また、訴訟において、弱い者を特に重んじてもいけない。

あなたの敵の牛やろばが迷っているのに出会った場合、あなたは必ずそれを彼のところに連れ戻さなければならない。あなたを憎んでいる者のろばが、重い荷の下敷きになっているのを見た場合、それを見過ごしにせず、必ず彼と一緒に起こしてやらなければならない。

訴訟において、あなたの貧しい者たちへのさばきを曲げてはならない。偽りの告訴から遠く離れなければならない。賄賂は聡明な人を盲目にし、正しい人の言い分をゆがめる。

あなたは寄留者を虐げてはならない。あなたがたはエジプトの地で寄留の民であったので、寄留者の心をあなたがた自身がよく知っている。…

あなたがたの神、主に仕えよ。そうすれば、主はあなたのパンと水を祝福する。わたしはあなたの中から病気を取り除く。あなたの国には、流産する女も不妊の女もいなくなる。わたしはあなたの日数を満たす。   出エジプト記23:1-26


古代イスラエルの民にモーセを通してシナイ山で与えられた律法について記された出エジプト記20章とシナイ山での民の契約批准について記された24章との間の21章から23章には、イスラエル共同体の中で問題が起こったとき、神の掟に基づいて実際に下された判決をもとに、将来のために定められた民事律、「神の掟と教え」がまとめられています。ここには、イエス・キリストに関連づけられる多くの事柄が記されています。

たとえば、自発的に喜んで主人に仕える生涯を選び、「主人の家の門柱に耳を刺し通した」奴僕、―詩篇40:6に

あなたはわたしの耳を刺し通してくださいました(NIV)

と記されているように、まさにキリストご自身、神の奴僕となられた― のこと。意識的ではなく出来心で殺人を犯してしまった人が大祭司の死によって、一時的な逃れの場所から完全に解放されることに象徴される、大祭司キリストの贖いの死による人類の解放。殺害された者に対する血の復讐が「買戻しの権利のある親類」だけに許されたように、再臨のキリストは神と神の民に反逆する者たちに復讐をされ、人類の近親者としての役割を担ってくださること。不祥事が起こった奴隷の「いのちの贖いの代価」が銀貨三十シェケルであったように、弟子ユダに裏切られ、売られたキリストの贖い代は奴隷の価値に等しかったこと等々が記されています。


冒頭に引用した23:1-13には、社会的な定めの中でも、法廷において、訴訟において、共同体において、神の義なる裁き、義なる神の配慮、義なる神の掟が神の民の言動に反映されなければならないことが記されています。神によって奇蹟的にエジプトでの隷属下から贖われたイスラエルの民は、

エジプトの地で寄留の民であったので、寄留者の心をあなたがた自身がよく知っている

と、神が思い起こさせられたように、私利私欲とは無縁に隣人を助け、世話をし、愛することを実践し、神の御旨に応えることが期待されました。旧約、新約の教えで一貫している一番大事な戒めは

第一の戒めはこれです。『聞け、イスラエルよ。主は私たちの神、主は唯一である。あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』第二の戒めはこれです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。』これらよりも重要な命令は、ほかにありません(マルコ12:29-31)

です。このキリストのお言葉は、全人類に向けられた神のご命令、神の御旨です。

これらの掟を少なくとも、神の民イスラエルとキリストの民教会が守ってさえいたなら、戦争、紛争、だまし合い、憎しみ合い、不道徳に満ちた今日のような恐ろしい暴虐の時代は訪れなかったでしょう。権力者の威圧におびえたり、特権階級、富者、強者に媚びる不当な証言をせず、真実の証言をすること、また、訴訟は多数決によってでも憐みによってでもなく、不正な告訴や裁きを決して黙認されない神を畏れて、神の掟と健全な良心によって決定するようにと命じたモーセの民事律は、十戒の九番目の掟「隣人に偽りの証言をしてはならない」を原則にしています。

キリストの愛弟子ヨハネが自らの書簡に記した信徒に対する警告

もし私たちが、神と交わりがあると言いながら、闇の中を歩んでいるなら、私たちは偽りを言っているのであり、真理を行っていません。…もし私たちが神の命令を守っているなら、それによって、自分が神を知っていることが分かります。…神のうちにとどまっていると言う人は、自分もイエスが歩まれたように歩まなければなりません

は、今日の信徒が自らを吟味するための尺度とすべきメッセージです。


ロシアのウクライナ侵攻が始まって二箇月が過ぎました。先月号で、ウクライナ、欧米諸国、主流メディアによるロシアを悪魔化する偏向報道の実態に触れましたが、依然として、一方的にロシアを悪、ウクライナを善とする反聖書的な偏見に基づく虚偽の報道が世界中の世論を誘導しています。日本は、諸外国に倣って、ウクライナの首都キエフをロシア語読みからウクライナ語読み「キーウ」に変える変更を決定しましたが、これはすべて偏向報道を鵜呑みにした結果の間違った反応で、今や世界中が、背後でこれらすべてを計画的に推し進めている戦争挑発者の罠に陥っています。

モーセは、

悪者と組んで、悪意のある証人となってはならない」と警告した後、「あなたの敵の牛やろばが迷っているのに出会った場合…それを見過ごしにせず、必ず彼と一緒に起こしてやらなければならない

と教示し、人道的な良心の咎めを無視して、憎しみを無関係な領域にまで及ばせてはならないことを諭しています。

にもかかわらず、聖書の神を信じ、教えを知っているはずの世界中のキリスト者たちの多くが「坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い」の諺を地で行っているのです。先に挙げたヨハネの教えに従えば、そのような人たちは自称キリスト者で、神との交わりに生きていないことになりますが、あるいは、黒幕の意向に沿った偏向報道しか流さない主流メディアの情報だけを得、真実を全く知らされていない方々がおられるかもしれません。そのような方々のために、政府や大企業とは縁故関係の全くない独立メディアからの、―ちまたで報道されていることとは正反対の― 最新情報をお知らせします。


4月半ば時点でロシアはすでに戦争は終わったと宣言し、停戦交渉を求めましたが、ウクライナ政権によって拒絶され、ウクライナを支援する米国とNATO諸国はウクライナに武器を送り続けています。主流メディアはロシアが苦戦しているのでウクライナに軍事装備を提供すれば勝つ見込みがあると偽りを強調し、世界中の人々に戦争続行支援を訴えています。しかし、戦争がごく一部の少数の人たちの利益のために非常に多くの人々を犠牲にして行われてきたことを、だれもが人類史の悲劇を通して知っているはずです。

この戦争と二年半前に勃発したCOVID-19パンデミックによって、莫大な財産を築き上げている少数の人たちがいることは既成事実です。戦争で大々的に利益を得ている団体の一つは米国軍産複合体です。ウクライナに30億ドル以上の軍事援助を約束した米国防総省は、NATO同盟国とともに今日ウクライナに備蓄を送り出しており、補填のために引き続きビジネスに利益がもたらされることを報告しました。

果たして、主流メディアは一切報道しませんが、ジャベリン対戦車ミサイルをはじめ多くの兵器はウクライナに到着するやすぐに爆破されるか、紛失しているとのことです。にもかかわらず、国防総省は兵器の調達を命じ、軍事産業は潤っているのです。ロン・ポール氏の報告によると、ロシアは米国とNATOからの兵器をトン単位で捕獲し、あるいは、これらのハイテク兵器がヨーロッパ中のテロリストの手に渡り、意味のない戦争が続くことによってウクライナ人の死が増える一方とのことです。

また、スプートニクニュース他のニュースは、米国が赤十字や化学兵器禁止機関(OPCW)などの国際機関と協力して、ロシアがウクライナで「シリア風のシナリオ」を遂行することを期待し、化学兵器使用の偽旗作戦を思案中と伝えています。欧州も、化学兵器攻撃をロシアのせいにする偽旗工作を計画しているようです。2017年9月27日以降、過去五年間ロシアが化学兵器を保有していないことはOPCWによって検証済みとのことですが、停戦合意に至らない限り、どこかの時点で破壊兵器が用いられることは避けられず、何れかの側の破壊兵器使用で戦争にとどめが刺されるか、あるいは、第三次世界大戦に進展するかの危機に瀕していることは間違いないようです。

そのような悲劇が決して起こらないように、神のご介入を祈る以外にすべはありません。

ロシアは4月27日現在、西側諸国からの武器の輸送を阻止するために、ウクライナの鉄道インフラにミサイル攻撃を集中させています。旧ソビエト連邦によって建設されたウクライナの鉄道は欧州諸国と互換性のない広軌のレール幅のため、NATOはウクライナの機関車を交換することができず、制空権もロシアが掌握しているので、ウクライナ軍は弾薬や他の物資を使い果たし、空中援護もない状態に置かれ、ロシアの決定的な勝利はもう確実なのです。

この戦争は、ウクライナとロシア間で決着を決めるべきで、これ以上、無駄な流血沙汰で泥沼化しないために、両国間の停戦合意は必須です。この戦争を長引かせているのは取り巻きの諸国で、特に米政府はウクライナの生物兵器研究所と保管されている記録がロシアの手に渡らないように、妄想的に勝利を信じ、戦争の続行を願っている、といわれています。

情報

4月11日、COVID-19は中国のアマガサ蛇とキングコブラに由来する蛇毒で、呼吸器疾患ではなく、心血管疾患であるとの衝撃的発見がブライアン・アーディス博士によって公表され、ウクライナの生物兵器研究所と米国防総省との密接な関係、長年に亘って蛇毒を用いた研究が続けられてきた可能性がにわかに浮上してきました。

神はすべてをご存じです。忠実なご自分の民に、

あなたのパンと水を祝福する…あなたの中から病気を取り除く…あなたの日数を満たす

と約束された神は、神を愛し、隣人を愛し、平和を求めるすべての人を、疫病、流血惨事、飢饉、食糧難、死にではなく、祝福と各自に定められた年齢まで健康で過ごすことができる長寿へと導いてくださいます。この神に依存する以外に真の平和は到来しないのです。