非常に迫っているイエス・キリストの再臨
2018年を特徴づけた厳冬、酷暑、異常気象、地震、火山噴火、津波による世界的大災害はメシヤの時代の前触れ
すべての民族よ、聞け。地とそこに満ちているものたちよ。耳を傾けよ。神である主は、あなたがたのうちで証人となり、主はその聖なる宮から来て証人となられる。見よ。主は御住まいを出、降りて来て、地の高い所を踏まれる。山々は主の足もとに溶け去り、もろもろの谷は裂ける。まるで、火の前の、ろうのように。坂に注がれた水のように。これはみな、ヤコブの背きのゆえ、イスラエルの家の罪のゆえだ。……まことに、その打ち傷は癒やしがたい。それはユダにまで及び、私の民の門、エルサレムにまで達する。……ヤコブよ。わたしは、あなたを必ずみな集め、イスラエルの残りの者を必ず呼び集める。わたしは彼らを、囲いの中の羊のように、牧場の中の群れのように、一つに集める。こうして、人々のざわめきが起こる。打ち破る者は彼らの先頭に立って上って行く。彼らは門を打ち破って進み、そこを出て行く。彼らの王が彼らの前を、主が彼らの先頭を進む。」……その終わりの日、主の家の山は、山々のかしらとして堅く立ち、もろもろの丘よりも高くそびえ立つ。そこへもろもろの民が流れて来る。……「その日――主のことば――わたしは足を引きずる者を集め、追いやられた者、また、わたしが苦しめた者を呼び集める。わたしは足を引きずる者を、残りの者とし、遠くへ移された者を、強い国民とする。主であるわたしが、シオンの山で、今よりとこしえまで、彼らの王となる。あなたは、羊の群れのやぐら、娘シオンの丘。あなたには、あのかつての主権、娘エルサレムの王国が戻って来る。」……「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたから私のためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」 ミカ書1:2-5:2
紀元前八世紀の預言者ミカは、経済的繁栄と政治力で絶頂期にあったユダ王国で預言のミニストリーに携わったイザヤと同世代の預言者でした。732BCEのシリヤの首都ダマスコ陥落に続いて、721BCEに政治的陰謀による内紛と社会的、宗教的、道徳的堕落によってついに北イスラエル王国の首都サマリヤが陥落したのを目撃し、同じ裁きが、預言者の警告に耳を傾けない反逆のユダの民にも下ることを語り続けたのでした。同世代、北イスラエルに向けて語られたホセアとアモスの預言は無視されたのに対し、ミカのユダに対する預言は聞かれ、民が悔い改めたことにより、ユダへの裁きは一世紀以上後に持ち越されたのでした。
ミカは開口一番、「すべての民族よ、聞け」と、天から地に下って来られる神ご自身がイスラエルに顕された啓示を時代を超えた全諸国民、全地に向け、神が行動を起こされると、火山噴火、大地震、一瞬のうちに大地を焦土と化す溶岩流、津波など天災による破壊が容赦なくもたらされることを告げます。
冒頭に一部を引用した『ミカ書』の1章から5章には、北イスラエル王国のアッシリヤによる滅びだけでなく、エルサレムを首都とするユダ王国にも、罪のゆえにバビロン捕囚が起こることが明確に預言され、真の神を捨てて、国中至る高きところにしつらえられた偶像神の崇拝所は、天災に加え敵の攻撃によって一掃され、霊的姦淫に陥った神殿に奉献された偶像、奉納物、宝物、記念碑など「遊女の儲け」の産物は破壊されるか、敵に持ち去られることになります。
真の神に属さないものや人はすべて除かれ、地が聖められるのです。
しかし、「あなたのような神が、ほかにあるでしょうか」(7:18)の一言に要約されているように、この意の名を担う『ミカ』は、憐れみの神の御目的が民を聖めて救うことであること、滅ぼすことでは決してないこと、神は罪、咎を嫌われるが、罪人を愛しておられることを希望をつなぐメッセージ、「残りの者」の救いで告げます。
このミカの復興の預言はバビロン捕囚からの帰還を越えた時代を眺望しており、「囲いの中の羊」(別訳「ボツラの羊」)には、イスラエルの残りの者が、「わたし…打ち破る者…彼らの王…主」、すなわち、「メシヤ」が到来される直前に、エドム(今日のヨルダン王国)のボツラに集められ、守られることまで預言されているのです。
4章前半に記されている神の国のビジョンは、私たち聖書を信じる者たちが今日心から待ち望んでいるユダヤ人のメシヤ、イエス・キリストの再臨によってこの地上、全世界の首都エルサレムに具現する千年支配の御国です。二千年前にエルサレムで十字架刑に掛けられたナザレ人イエスを「メシヤ」、―ダビデの血筋の油注がれた王― と認め、神への反逆の罪を悔い改めたユダヤ人の「残りの者」は全員、メシヤの御国に入れられ、「その日」から、神の真の「証人」として全地に世界宣教に乗り出します。
ミカは「まことに、すべての民族は、それぞれ自分たちの神の名によって歩む。しかし、私たちは、世々限りなく、私たちの神、主の御名によって歩む」(4:5)と、メシヤの時代、キリスト信仰に生きるようになる全イスラエルを代表して預言的に永久の信仰告白をしています。
メシヤの時代には、人々が生み出す偽りの世界平和ではなく、神がもたらす真の平和が全地に満ち、神の道を歩む者たちには神の祝福が注がれるので、地殻変動でひときわ高く隆起した世界の首都エルサレムに向かう自発的な巡礼者の群れは瞬く間に世界的な流れとなり、世界中の民が御言葉を学ぶためにやって来るようになるのです。
ナザレ人イエス・キリストは多くの預言者たちが預言したように、ユダの氏族のダビデ、ダビデの子ナタンの血筋に生まれた王、「イスラエルを治める者」で、「その出現は昔から、永遠の昔から定まってい(ました)」。
神殿にいけにえとして捧げる羊を養い、検閲する放牧地であったベツレヘムの近くに「エデル(群れ)のやぐら」、すなわち、羊飼いの塔があり、後に統一イスラエル王国の初代の王となった羊飼い、ダビデの生誕地でした。ミカは、「羊の群れのやぐら」、言い換えれば、「ベツレヘム・エフラテ」を「娘シオンの丘」と同一視し、焦点を当てたこの二つの場所に、「あのかつての主権、娘エルサレムの王国が戻ってくる」と預言し、ダビデの血筋の来たるべきメシヤがベツレヘムで生まれ、エルサレムで君臨することを明確にしたのでした。
神殿にいけにえとして捧げる羊を養い、検閲する放牧地であったベツレヘムの近くに「エデル(群れ)のやぐら」、すなわち、羊飼いの塔があり、後に統一イスラエル王国の初代の王となった羊飼い、ダビデの生誕地でした。ミカは、「羊の群れのやぐら」、言い換えれば、「ベツレヘム・エフラテ」を「娘シオンの丘」と同一視し、焦点を当てたこの二つの場所に、「あのかつての主権、娘エルサレムの王国が戻ってくる」と預言し、ダビデの血筋の来たるべきメシヤがベツレヘムで生まれ、エルサレムで君臨することを明確にしたのでした。
ミカの口調には、この究極的な王が神ご自身との深い関係にある超自然的な人物であることが暗示されています。
預言通り、イエス・キリストは紀元前四年頃、ダビデ家の相続地ベツレヘムでお生まれになりましたが、神の民イスラエルだけでなく異邦人をも救うという神の遠大なご計画のために、最初の来臨時はエルサレムで王になることなく、むしろ、人類の罪を負って十字架上で亡くなってくださいました。
しかし、死んで、墓に葬られ、三日後に甦られたことにより、主イエス・キリストによる救いを信じ、神の道を歩む者には、肉体の死後、永遠に生きる甦りの身体を与えてくださることを確約してくださいました。これがイエス・キリストの福音です。
キリストのご降誕、すなわち、初臨によって旧約のメシヤ預言が成就し、人類史は終末の時代に入りましたが、終末の末期、キリストは再び地上に来られ、ユダヤ人の父祖アブラハムとの契約、―カナンの地(今日、パレスチナと呼ばれている)の相続と永久の子孫の約束―
わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。…わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、またあなたの後の子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。…わたしは、あなたの寄留の地、カナン全土を、あなたとあなたの後の子孫に永遠の所有として与える。わたしは彼らの神となる。(創世記17:1-8ほか)
を成就されます。
キリストのご降誕から二千余年経った今日、キリストの王としての来臨(再臨)は非常に迫っているのです。
キリストのご降誕から二千余年経った今日、キリストの王としての来臨(再臨)は非常に迫っているのです。
しかしミカはこの祝福のメシヤの時代が訪れる前、すなわち、私たちが今日すでに突入している終末末期に、メシヤの同胞ユダヤ人に対する迫害、ユダヤ人の本国帰還、イスラエルに対する敵の軍事攻撃が起こることを、いわゆる「大艱難期」を経なければならないことを、ほかの預言者同様、明確に預言しています。
二十世紀にナチスによるユダヤ人大虐殺で三分の一のユダヤ人が滅ぼされましたが、人類史最後のイスラエル攻撃では、三分の二が滅ぼされることを神の預言者たちは告げているのです。今日、世界中が頻度と強度がともに増している天災と人災の両方で大きく揺さぶられており、この世の終わりを思わせる様相が至るところ、―国際関係、政治、経済、社会、教育、宗教、道徳をはじめ、あらゆる分野― で見られることは、だれもが認めるところです。
聖書は、メシヤの時代に入る直前の世界的な揺さぶり、天災、戦争、動乱、背信を聖めの一環として預言しています。
11月にフランスで燃料増税に対して起こった黄色いベスト隊の抗議デモは六週間余後も収束の兆しを見せておらず、「マクロン大統領はユダヤ人の売春婦」と書かれたのぼり旗がパリ、マルセイユ間の大通りに掛けられるなど、反ユダヤ主義に傾きつつあるようです。このような反政府運動の飛び火を懸念している国々は多く、ドイツも英国も、また、米国、イスラエルもそれぞれ深刻な問題を抱えており、国内の混乱が泥沼化しかねない一触即発の状態です。
イスラエルでは、ガザ地区からハマスの継続的集中砲撃で特に12月には兵士だけでなく、一般市民が巻き込まれる大惨事が起こったことから、政府の国家安全対策に対する不信感bがつのっています。
天災に関しては、インドネシアで9月末以降、巨大地震と火山噴火が交互に起こり、生じた津波で多くの犠牲者が出たばかりですが、12月22日再び、火山噴火に触発され海底に起こった地滑りにより、ジャワ島とスマトラ島との間のスンダ海峡に生じた予告なしの突然の大津波で多くの死傷者、行方不明者が出、その後も犠牲者数が増えています。
インドネシアから南米チリまで太平洋上を弧を描いて広がっている環太平洋火山帯の北端に位置する日本も、もし環太平洋火山帯が活発化しているのであれば、地震と噴火が重なって起こる現象がいつでも起こりうるわけで、要注意です。
12月9日には、サウジアラビアとオーストラリアで火を伴う雹嵐が突然発生し、三十分で家畜が全滅する異例な事態が生じました。
また、イスラエル撲滅を公然と掲げているイランの首都テヘランは一年に25㎝の割で地盤沈下し、南部では多くの地割れが生じ、テヘラン空港も脅威にさらされているそうです。天地の創造者なる神の御旨を損ねる国家、個人に神の裁きが下ることを聖書は警告しているのです。