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第331号  黙示録20:1-10

千年支配のキリストの御国への入国直前の背教、迫害への備え


背教、迫害に直面していた初代教会時代のキリスト者に、先に待ち構えているもっと困難な時期に備えるため、実践的な目的で書かれた『黙示録』の通読、熟読は、終末末期に生きている私たちにとっても必読書…

また私は、御使いが底知れぬ所の鍵と大きな鎖を手にして、天から下って来るのを見た。彼は、竜、すなわち、悪魔でありサタンである古い蛇を捕らえて、これを千年の間縛り、千年が終わるまで、これ以上、諸国の民を惑わすことのないように、底知れぬ所に投げ込んで鍵をかけ、その上に封印をした。その後、竜はしばらくの間、解き放たれることになる。

また私は多くの座を見た。それらの上に座っている者たちがいて、彼らにはさばきを行う権威が与えられた。また私は、イエスの証しと神のことばのゆえに首をはねられた人々のたましいを見た。彼らは獣もその像も拝まず、額にも手にも獣の刻印を受けていなかった。彼らは生き返って、キリストとともに千年の間、王として治めた。残りの死者は、千年が終わるまでは生き返らなかった。これが第一の復活である。この第一の復活にあずかる者は幸いな者、聖なる者である。この人々に対して、第二の死は何の力も持っていない。彼らは神とキリストの祭司となり、キリストとともに千年の間、王として治める。

しかし、千年が終わると、サタンはその牢から解き放たれ、地の四方にいる諸国の民を、すなわちゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。彼らの数は海の砂のようである。彼らは地の広いところに上って行き、聖徒たちの陣営と、愛された都を包囲した。すると天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。彼らを惑わした悪魔は火と硫黄の池に投げ込まれた。そこには、獣も偽預言者もいる。彼らは昼も夜も、世々限りなく苦しみを受ける。    黙示録20:1-10


キリスト者のためにキリスト者によって書かれた『ヨハネの黙示録』は、御使いを通して聴覚と視覚への映像で示されたキリストの啓示を筆写したもので、初代教会時代、小アジアの諸教会に回覧書簡の形で伝えられました。著者ヨハネ自身が書くことを意図したのではなく、未知の出来事の、想像することさえ不可能なことを見、聞いたまま叙述することが命じられたので、必然的に「絵ことば」が用いられたのでした。

象徴の使用は、物事を隠すためではなく、むしろ、明確、明瞭にするために意図されたのです。聖書の預言、諸書、書簡はどれも朗読されることが意図されていることから、しかも、黙示録には

朗読する者…聞いて、そこに書かれていることを守る者たちは、幸いである(1:3)

と明記されていることから、目と耳と口を通して御言葉を通読することは、実践者に最深の意義と最大の感化をもたらすに違いありません。


黙示録は、背教、迫害に直面していた当時のキリスト者に、またその先に待ち構えているもっと困難な時期の備えのために、実践的な目的で書かれました。もっと厳しく言えば、信徒が殉死に至るような状態に追いやられたとしても、信仰のゆえの苦しみを「耐え抜く」ように、また、すべての敵の圧政に屈することなく、自らの名を「いのちの書」に留めるように、と信徒を励ますことに向けられたのでした。ですから、この書の理解を試みるとき、「ここに記されていることが、迫害のさ中にある信徒にどのように役立つのだろうか」と、自問しながら読み進み、自分自身の備えを固めていく必要があるのではないかと思います。

二十二章で構成されている黙示録は、(1)最初の三章は「今、正されなければならない諸事」(2)4-18章は「より良くなる前にますます悪くなる諸事」(3)最後の四章は「最悪の後、はるかに良くなる諸事」、のように分けることができ、(3)で劇的変化をもたらすのは、キリストの再臨です。

ヨハネの時代、遠未来の出来事であった(3)は、終末末期に生きる私たちにとっては、すぐにも直接関わることになると思われる出来事です。黙示録20章は、再臨後のキリストによる千年支配の時代を描写していますが、(3)の中でも、最悪の後、メシアによってこの世が劇的に変えられるという朗報の部分です。


20章には「千年」という言葉が六回も用いられていることから、しかもそのうちの二つには「その千年」―邦訳では定かではない― と定冠詞が付けられていることから、これは象徴ではなく、長い実際の期間を表し、それ自体が重要性を画する新時代であることを明確にしています。

黙示録では、大艱難期を「一時と二時と半時の間」、「千二百六十日の間」、「四十二か月の間」、すなわち三年半と明記していますから、これら信徒の極度な苦しみの期間を、それに続く「千年間のキリストの支配の期間」と比べれば、この書が信徒を励ますために書かれたという目的にかなうことが分かります。信徒は、先に備えられている栄光に目を留めて、今を耐えることができるのです。パウロは、このことを

今の時の苦難は、やがて私たちに啓示される栄光に比べれば、取るに足りないと私は考えます(ローマ人8:18)

と語りました。


冒頭に引用した20章1-10節の段落で、キリストの支配の「千年」がいつ、どこで、どのように起こるのかという疑問を持たれる方が多いのではないかと思います。千年期は、白い馬に乗ったキリストが軍勢を連れて天から下って来て、獣と偽預言者を退治した後、「大きな白い御座」での裁きの出来事が起こる前に起こります。すなわち、キリストの千年支配は再臨と裁き、―全人類の最後の審判― の間に位置づけられます。

次に、キリストと信徒による支配は天か地か、どこで起こるのでしょう。黙示録では、天と地を行ったり来たりが頻繁に起こっているので混乱が起こりがちですが、通常、文脈の中で明確な場所の表示がされています。19章に記されている出来事にさかのぼると、キリストと軍勢は天から下って地で敵を打ち負かし、サタンを縛る御使いも天から下ってきて、サタンは地で捕らわれます。この後、千年支配の最後にサタンは地下牢から解放され、地で神に対する最後の戦いを挑みます。その直後、全人類の最後の審判の直前に、現存の「天と地」は消滅します。

明らかなように、上記の文脈では「地」に焦点が置かれており、出来事はすべて「地」で起こります。そうであれば、4節に記されている「多くの座」は、そのときまでにすでに地上に戻っておられるキリストとともに支配することになる信徒の地上での働きの場ということになります。黙示録の書の前半部で、

勝利を得る者、最後まで(キリスト)のわざを守る者には、諸国の民を支配する権威を与える

こと、また、キリストの血によって贖われ、神のために王国とされ祭司とされた人々は「地を治める」ことが約束されていましたが、そのことが20章以降で成就することが記されているのです。また、

この世の王国は…キリストのものと(なり)主は世々限りなく支配される(11:15)

との、最後のラッパを吹き鳴らした御使いの宣言は、人の堕落以降サタンが支配していたこの世が完全にキリストの支配下に置かれたことの宣言でした。


サタンは、この段落の最初と最後に登場するだけで、その間、長期に亘って地の民は、キリストと信徒たち(最後まで、あるいは死に至るまで主に忠誠であった)によって支配されます。この中には、ヨハネが天の祭壇の下で、早く身体が贖われるようにと叫んでいるのを見た殉教者たちもいます。彼らは、この時点までに「第一の復活」にあずかり、甦りの身体で主に仕え、地の民を支配するのです。

地の民として千年支配の御国に入るのは再臨のキリストをメシアとして受け入れ、キリスト者となったすべてのユダヤ人と、大艱難期に迫害に苦しむ信徒を生命をかけて助け、キリストから

あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです(マタイ25:40)

と、その善行が認められた未信者と、その時点でまだ信仰告白の年齢に達していないすべての子どもたちです。これはキリストが「羊とやぎのたとえ」で語られた預言の成就で、たとえ獣のしるしを受けた未信者であっても、最後のキリストに対する行為によって

世界の基が据えられたときから、あなたがたのために備えられていた御国を受け継ぎなさい(マタイ25:34)

とのお言葉がいただけるのかもしれません。


しかし、千年期の最後のサタンの再度の惑わしで、至福の御国を楽しんだ住民の驚くほど多く、―「数は海の砂のよう」― は、肉に宿る罪のゆえに神に反逆し、天からの火で滅ぼされた後、「第二の復活」で不死の身体が与えられ、サタンとともに「昼も夜も、世々限りなく苦しみを受ける」ことになります。「火と硫黄の池」が絶滅の場ではないことは、そこに「獣も偽預言者も(生きて)いる」ことから明らかです。


メアリー・ジェインの手紙 : 2023年4月14日、21日

 海外移住?
「神は、一人の人からあらゆる民を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、住まいの境をお定めになりました」(使徒の働き17:26)

4月14日

親愛なるフルダミニストリーの皆さま

Email をいただきどうもありがとうございます。

拝読して、その九十歳の姉妹を想像しています。私が英国にいたとき、お会いしたあの老婦人バイダを思い出しました。バイダ姉は英国での私たちのフェローシップに欠かさず出席していましたね。聖書の学びを続けておられるその九十歳の姉妹…なんと素敵な方でしょう。

私たちが彼女の年齢に達したとき、だれの手も借りないで、自分の力であちこちに出かけ、行動できればいいなと願います。どうか彼女によろしくお伝えください。イエスの名において、彼女の素晴らしい献身、そして健康をお祈りいたします。


さて、先のメールで触れたカナダ移住については、私の二人の弟たちの願いであり、私のすぐ下の弟夫婦は2013年以來、移民の計画をしていて、2017年には長女をカナダに送り出し、今もなお彼女はカナダに住み続けています。弟たちは私たちにカナダに行ったらどうかと仕切りに勧めるのですが、私たちは行きません。今年はすぐ下の弟夫婦とその家族はカナダ旅行をするようですが、私には彼らが本当にカナダ移住計画をしているかどうか、よく分かりません。

私は、弟たちに「私はもう英国に住んだことがあり、英国にそのまま留まり、永住することもできた。でも私はそうしなかった。なぜなら神さまが私の祖国フィリピンに呼び戻されたから」と話しました。 私と私の娘、それに、おそらく私の母も何処にも行きません。それに私たち三人は新型コロナワクチン接種をしていないのですから… 移民は本当にしたくありません。神さまは全知全能で、この代理戦争のこともご存知です。ですから私たちはただ神さまを信頼して生きていきます。


ところで今日、私と娘は健康診断に行ってきました。娘はこの二年間、腹部に鈍痛を訴えていました。ですから私は今日、彼女に学校を休ませ、腹部エコー検査と血液検査をさせました。エコー検査の結果、大きな問題はなく尿管の炎症と胃炎の診断で、神さまに感謝します。私の検査結果は来週の月曜日に分かります。神さまはいつも私たちに良くしてくださり感謝です。

先回の貴email の最終行のニュース米大統領ジョー・バイデンは「パナマのダリエンギャップ人身売買キャンプの閉鎖を命じる」との公式声明発表を4月12日、余儀なくされた〕にアーメン、ハレルヤです。まさに私たちの神さまは全てを治めておられます。

明日はパンパンガ州に行って、アエタ部族の農民がゴーヤ野菜農園をどのように開墾したのかを見て来たいと思っています。

どうかフルダミニストリーの皆さまを主が支え、皆さまの健康と厚い信仰が保たれるますようお祈りいたします。

多くの愛をこめて   メアリー  ジェイン

先週、執り成しをお願いした老婦人は私の父の召天記念日に亡くなりました

4月21日

フルダミニストリーの皆さま

聖名を崇めます。

今日は、私の父の4回目の召天記念日で、私たちは墓地に行って来ました。

家に帰ると、アンギエリン(ナイ ユアニタの一番下の娘、 ナイ ユアニタについては前週のemail で書きました)からメールが入っていて、その内容は「今日の午後、母のナイ ユアニタは病院の集中治療室に入っていたが、亡くなった」というものでした。

私は彼女が亡くなったことを知らされ、彼女が父の召天記念日と同じ日に亡くなったことを感慨深く思いました。四年前に父が亡くなったとき、彼女は、私と一緒に悲しみをともにし、泣いてくれたアエタ部族の母親たちのうちの一人でした。そのことが蘇ってきました。

私は明日、土曜日、彼女の葬儀に参列しようと思います。

残された遺族の人々のために慰めのお祈りをしてくだされば嬉しく思います。

多くの愛をこめて  メアリー  ジェイン 


メアリー・ジェインの手紙 : 2023年4月8日、13日

米国のロシアに対するウクライナでの代理戦争の次は、中国に対するフィリピンでの代理戦争か?

4月8日

フルダミニストリーの皆さま

ご連絡をありがとうございます。確かに、米国は、フィリピンをいつも極東への玄関口として利用してきました。そして悲しいことに、第二次世界大戦後、  フィリピンの自然資源の大部分は取られてしまったのです。

中国はフィリピン海西部に陣取り、その状況は、ザンバレス州そしてスービックからも見て取れます。

もし中国が台湾を接収するようなことになれば、フィリピンと中国とは至近距離…  ですから、ドウテルテ前大統領は、中国、そしてロシアとの友好関係に努めたのだと思います。しかし、今度の新大統領は、大部分のメディアに対して沈黙を保っています。

あゝ、神さま、私たちをお助けください… 私たちの国はいつも西側諸国に攻略されています…

ほとんどのフィリピン人はそのことを知らないので、中国とは何があってもうまくいくことはないと言っています。

どうか皆さま、このことを祈りに覚えてください。

主にあって   メアリー ジェイン

米国の代理戦争についての情報

2023年4月3日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、大統領通信局(PCO)の声明で、米国に対する軍事協力を拡大するために、既存の防衛協定EDCA(ワシントンとマニラ、2014年に署名)の下で米軍がアクセスできる、四つの追加基地を指定しました

そのサイトは、台湾に向かって北向きのルソン島のイサベラとカガヤン、南シナ海の係争中の南沙諸島近くのパラワンにあり、これで米軍がフィリピンで軍事施設を建設できる基地の総数は九つになります。

米国のフィリピンでの軍事拡大は明らかに中国との戦争に備え、軍事資産構築のための需要な一歩です。

マニラに本拠を置くシンクタンク統合開発研究所IDSIは、

米国は、すでに第二次世界大戦でフィリピンを拠点に行い、また、2014年から現在までウクライナで行っているように、フィリピンを利用して中国との代理戦争を戦うつもり

と警告。また、

すでに10万人以上のウクライナ人が殺され、ウクライナの安全と平和、経済、民主主義はすべて破壊された

ことを指摘。

2013年、米国務次官は「安全で繁栄した民主的なウクライナ」をもたらすためにウクライナに50億ドルを提供することに尽力したが、このお金はウクライナ東部のロシア人に対する大量虐殺攻撃に使用され、14,000人以上が殺害された。現在、米中央情報局CIA長官や国務次官は同じ使命でフィリピンに目を向けているとのIDSIの主張を、米国当局は否定。

豪州は米国から最大5隻の原子力潜水艦購入を予定しており、警戒を強めているマニラの中国大使館は、米国が北京とその近隣諸国の間にくさびを打ち込むための措置を講じていると主張し、

そのような米国の協力は地域の平和と安定を深刻に危険にさらし、フィリピンを地政学的紛争の深淵に引きずり込んでいる

と声明を発表。

関連資料

4月13日

フルダミニストリーの皆さま

私は二人の弟たちと代理戦争についての話をしています。というのも、数日前に米国はスービックの近くに海兵隊を配置したからです。多くの人々は、そのことを知りません。そして、私たちは今どうしたら良いのかを話し合いました。

私の弟たちは皆でカナダに行ったらどうだろうかと言うのですが、実行するとなると、そんなに簡単なことではないと思います。特にカナダについては…

さて、スービックのウェアに住むアエタ部族の、母親であるナナイ ユアニタのためにどうかお祈りください。そこへは、2014年、東京のFFNグループが訪問しました。彼女は今、身体があまりにも弱ってしまい、食べられない状態です。

そこで私は今週末、ウェアに行って彼らを訪ねたいと思っています。

また第二次世界大戦以降、米国が行なってきた代理戦争(第二次大戦当時は日本に対してフィリピンを拠点に)について祈っていきましょう。 

主にあって    メアリー  ジェイン


メアリー・ジェインの手紙 : 2023年4月7日

5月に始める「ゴーヤ野菜農園」

4月7日

フルダミニストリーの皆さま

いかがお過ごしでしょうか。

Email をいただきありがとうございました。先週、私のからだは節々が痛み、目もかゆく、体調が良くありませんでした。しかし今週の日曜日は気分がだいぶ良くなり、翌日の月曜日、私と私の娘エゼキエレはパンパンガ州に行って来ました。

ヨセフのグループのアエタ部族

そこでアエタ部族の十二人の農民に会いました。彼らは、私に、5月までにゴーヤ野菜農園を立ち上げるために、金銭面で支援してもらえないかと話しました。実のところ、彼らは、昨年から支援をしてほしいと言っていたのです。そこで私はまず最初に、彼らの働きぶりを六ヶ月間、観察しました。このアエタ部族の農民たちはヨセフのグループに属しています。

マイケルのグループはバランガイの役人からの支援を受けて、電気が通り、学校の近くに住んでいますが、マイケルのグループとは違って、ヨセフのグループは、バランガイ(町、村の下部行政機関)から遠く離れた場所に住んでいます。

今、彼らはゴーヤ野菜農園を5月の最初の週に始めるために土地の整備、開墾をしています。そして農園で種をまく頃は、最初の雨が降り、種子はその雨で生育します。こうして、全ての農園は、雨の恵みを受けるのです。

また、私は種子の価格について調べた上で次のことを彼らに話しました。➀種子と肥料については金銭面の支援ができる ➁土地の整備、開墾は彼らが行う ➂彼ら自身の費用でゴーヤを支える格子状のフェンスを設置する

八人のアエタ部族の農民です。幾人かはこの写真に写っていません。というのは、彼らはすでに土地の整備を終えたからです。

ゴーヤの種子

彼らが植えるゴーヤの種子は1缶に500個入っていて、価格は3,178ペソです。十二人の農民のために種子を買うとしたら、3,178×12=38,136ペソかかります。肥料(アンモフォス:窒素とりんを含む複合肥料)の価格は4,386.89ペソで、十二人の農民に買うとすれば、4,386.89×12=52,642.68ペソです。

ですから、合計金額は、種子38,136+肥料52,642.68=90,778.68ペソ(約234千円)。私はこの金額を支援することができると話しました。しかし、格子状のフェンスと土地整備費用は彼らが支払わなければなりません。

どうかこのことについてお祈りくだされば嬉しいです。

また私は彼らに、収穫の際は幾らかの資金を来年の種子と肥料のために貯めておかなければならない旨、話しました。

多くの愛をこめて  

メアリー  ジェイン

第330号  詩篇7:6-17

暴虐の寡頭政治

国家指導者が国民に嘘をつき、だまし続けてきた隠蔽工作が明るみに出、正当化され、公然とまかり通る時代… この世の視点からは絶望的。しかし… 最後通告はすべてをお見通しの唯一真の神の御口に…

主よ 御怒りをもって立ち上がり 私の敵の激しい怒りに対して ご自身を高くし 私のために目を覚ましてください。あなたはさばきを定められました。国民の群れをあなたの周りに集め その上の高いみくらにお帰りください。主は諸国の民にさばきを行われます。私の義と 私にある誠実にしたがって 主よ 私をさばいてください。どうか 悪しき者の悪が後を絶ち あなたが正しい者を堅く立てられますように。正しい神は 心の深みまで調べられます。私の盾は神にあり 神は心の直ぐな人を救われます。神は正しい審判者 日々 憤る神。立ち返らない者には 剣を研ぎ 弓を張って 狙いを定められます。 その者に向かって 死の武器を構え その矢を燃える火矢とされます。見よ その者は不法を宿し 害悪をはらみ 偽りを産んでいます。彼は穴を掘って それを深くし 自分が作った穴に落ち込みます。その害悪は自分の頭上に戻り その暴虐は自分の脳天に下ります。私は主をほめたたえます。その義にふさわしく。いと高き方 主の御名をほめ歌います。   詩篇7:6-17

イスラエルの王サウルの部族の中でもとても邪悪なベニヤミン人クシュは、報酬を当てにして隠密行動をし、偽りのうわさをまき散らし、サウル王に献身的に仕えていたダビデを苦しめた悪者でした。嘘つきのかしらクシュによって、サウルは完全に騙され、サウルの他の部下たちも異口同音に、ダビデがサウルの生命を狙っている、とあらぬ噂を吹聴したので、ダビデは逃亡、荒野での放浪生活を強いられたのでした。
だれが敵か味方か分からない四面楚歌の境遇に置かれたダビデにできたことは、人の心の奥底まですべてをご存じの神に公正な裁きを懇願することだけでした。そのときの嘆きの叫びが冒頭に引用した詩篇7篇です。

ダビデは、正しい審判者なる神を「日々、憤る神」と表現しています。これは、神の裁きのすべてが未来のある日のためにとり置かれているのではなく、この地上においても誠実に生きる者の潔白が立証されるに違いない、との確信の表現です。神は「立ち返らない者」には剣の刃であり、火矢ですが、「心の直ぐな人」には守りの盾なのです。
神の公正を告げる『応報の原則』はヘブル語聖書の至る所で立証されています。サウル王は剣でダビデの生命を狙い続けましたが、自ら、自分自身の剣に倒れたのでした。エジプト王はナイル川で、へブル人男児の虐殺を命じましたが、軍隊もろとも紅海でおぼれ、滅びたのでした。また、エステルがペルシャ帝国の王妃の時代、ユダヤ人を憎んだハマンはエステルの養育者、ユダヤ人モルデカイを掛けるための絞首台を自宅に設置しましたが、自分自身がそれに掛けられることになったのでした。

この世の裁きを逃れたとしても、すべてをお見通しの神が悪者の犯罪を見過されるはずがなく、悪者の行く末は自らの邪悪さのゆえの滅びです。嘘つきのかしらはサタンであることから、ダビデの確信の叫び、
その者は…自分が作った穴に落ち込み…その暴虐は自分の脳天に下ります
とは、まさにサタンに向けられた言葉で、人類の父祖の堕落直後、神がサタンの滅びを最初に宣言された
女の子孫(キリスト)…はおまえ(古い蛇)の頭を打(つ)
が思い起こされます。

ヘブライ語の‘ヤーウェ・エリオン’、邦訳の「いと高き方」は聖書の著者ルカが好んで用いた表現で、ルカはキリストを「いと高き神の子」、聖霊を「いと高き方の力」、弟子たちを「いと高き方の子ども」、洗礼者ヨハネを「いと高き方の預言者」、初代教会の使徒たちを「いと高き方のしもべたち」と呼んだのでした。
新約時代の信徒はみな、イエス・キリストの贖いを通して、この偉大なる神との直接の関係にあずかったことを覚えることは大切です。詩篇7篇が預言的に語っている神が悪に対して裁きを定めておられること、また、キリストが十字架上でサタンの脳天を砕いてくださったことを思い起こすなら、信徒は神の武具をつけて、サタンの支配下にあるこの世のすべての神の敵と戦っていくことができるはずだからです。

周りでいかに絶望的な出来事が起ころうと、聖書が繰り返し約束している神の公正と義の立証を信じ続けることは信徒の力の源です。ここ数年来、そのような暴虐、―国家指導者が国民に嘘をつき、騙し続けてきた隠蔽工作― が明るみに出、しかも正当化され、全世界的に公然とまかり通り始めているからです。
COVID-19大流行が四年目を迎え、現在、コロナ禍は一旦収束したかのように見えますが、今秋から冬にかけて計画されている新たな暴虐的規制が下される前のしばしの小康状態といえるかもしれません。
キリストは世の終わりが不法のはびこり、愛の冷え、惑わしに特徴づけられることを警告されました。何が事実で何が陰謀かが分からなくなっている今日はまさに惑わしの時代で、多くの人たちが国家政府、各界の指導者たちによもや騙されているとは信じないので、社会の腐敗、混乱は深まるばかりで、一部の権力者のゆえに全諸国民が犠牲になっています。この世は、神のご介入以外に打開する道がない暗闇へとまっしぐらです。

二十世紀以降に起こった有害化学物質による最悪の事故を列挙すると、1917年第一次世界大戦中、爆発物を積載したフランスの貨物船のカナダ沖でノルウェー船との激突による、二千人以上死亡、九千人負傷の産業災害、1982年、米ミズーリ州で起こったダイオキシンによる汚染で、三年後に被災地が完全に閉鎖された事故、1984年、インドで起こった殺虫剤工場からの50トン近くのガス漏れによる産業災害、1986年、ウクライナのチェルノブイリ原発事故(放射性物質が欧州全域に堆積、ほぼ五千人が甲状腺癌発症)、1989年、米テキサス州の石油会社のエチレン漏れによる爆発事故、2011年、M9の大地震による津波で引き起こされた福島第一原発事故、そして、2015年、中国天津港の有害化学物質貯蔵施設の爆発事故が挙げられるといいます。
これらの事故の事後処理には大なり小なり国家による隠蔽工作が行われ、まだ解決されていない問題も多々あるようです。

特にダイオキシンによる汚染は核汚染よりも長引き、復興に半世紀にも及ぶ年月がかかるそうですが、今年2月3日に米オハイオ州で塩化ビニル他、致命的な化学物質を積載した列車の脱線事故で火災が起こり、6日、政府当局指示の「制御放出燃焼」の名目による化学物質積載車両焼却の結果、ダイオキシン発生の大事故が起こりました。
焼却炉中での廃棄処分ではなく、野外での燃焼により、現場に黒煙の柱が立ち上り、広大な汚染で周辺地域の陸海空の生き物の相次ぐ大量死が報告されました。持続性が強く、食物連鎖に蓄積するホルモン毒素のダイオキシンは生物活性で、世代から世代へと受け継がれ、被災地周辺の農業、畜産業、土壌、水質を損なう恐ろしい公害を引き起こすことが知られています。
にもかかわらず、この大惨事は主流メディアによって一切報道されず、米環境保護局EPAも、化学物質検査を行おうともせず、住民に一時的退去命令を下した後、一人当たり千ドルの見舞金が鉄道会社から支払われただけで、すぐに住民を被災地に戻したのでした。直後から、住民たちの健康障害が顕著に現れたことは言うまでもありません。

住民の死活に関わる大規模な汚染に警鐘を鳴らした、政府や大企業の援助に依存しない独立系の研究所は事故発生直後から、自前で大気と水質検査、人をはじめペット、家畜、生き物の状況調査をし、高度な汚染率を独立系メディアを通して発表し、住民に避難の警告をしました。
EPAが重い腰を上げて化学物質検査、生態系への影響、環境調査に乗り出したのは、事故から一ヶ月以上も経た三月に入ってからで、その結果を3月17日、英国の大手日刊紙ガーディアンが明らかにしました。EPAが試みた二箇所からのサンプルの結果でも、安全とみなされる大気中のダイオキシン濃度を数百倍超える数値でした。このことは数千倍の濃度を示す箇所もあるということで、発癌性の化学物質の高度な検出はオハイオ州と周辺の農畜産物汚染の可能性を明示しているのです。
このような大惨事に対する権威当局、主流メディアの不可解な対応は今日世界的に起こっている現象で、悪しき指導者と結託する人たちによって、多くの国民が犠牲になっています。


すべてをお見通しの神がおられなければ、この世はただ不公平で終わってしまいますが、神の言葉
神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、あらゆる隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからである(伝道者の書12:13-14)
こそ、恐れるべき最後通告です。