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第230号 エゼキエル書23:2-31

多くの人々を魅了し、イスラエルをはじめ全世界制覇を狙う「アッシリヤ人」とは

昨今、シリヤとイラク、シナイ半島にイスラム教カリフ統治を宣言したイスラム過激派組織「イスラム国」が、インターネットを用いてアラブの若者だけでなく、世界中の若者にアラーの神の「聖戦」に加わるようにと、巧みに宣伝し、日本にもその志願者がいたことが明るみに出されましたが、中東、北アフリカを中心に、多くの若者たちの心をとりこにしているといいます。
現在「イスラム国」が支配している地域は、フランス語で太陽の意の「レバント」と呼ばれた一帯ですが、その歴史をさかのぼると非常に興味深いことが明らかになります...

「人の子よ。同じ母の娘である、ふたりの女がいた…その名は、姉はオホラ、妹はオホリバで、ふたりはわたしのものとなり、息子や娘たちを産んだ。その名のオホラはサマリヤのこと、オホリバはエルサレムのことである。オホラは、わたしのものであったのに、姦通し、その恋人、隣のアッシリヤ人を恋い慕った。彼らは、青色の衣を着た総督や長官で、すべて麗しい若い男たちであり、馬に乗る騎兵であった。彼女は彼らと姦通した…彼女はエジプト以来の淫行をやめようとはしなかった…それでわたしは、彼女が恋い慕う恋人たちの手、アッシリヤ人の手に彼女を渡した…こうして、彼女にさばきが下され、彼女は女たちの語りぐさとなった。
妹のオホリバはこれを見たが、姉よりいっそう恋情を腐らせ、その淫行は姉の淫行よりひどかった。彼女は隣のアッシリヤ人の総督や長官を恋い慕った…彼女は淫行を増し加え、壁に彫られた人々、朱で描かれているカルデヤ人の肖像を見た。それらは腰に帯を締め、頭には垂れるほどのターバンをつけ、みな侍従のように見え、彼らの出生地カルデヤのバビロン人の姿をしていた。彼女はそれを一目見ると、彼らを恋い慕い、使者たちをカルデヤの彼らのもとに遣わした。バビロン人は、彼女のもとに来て、恋の床につき、彼女を情欲で汚した…
それゆえ、オホリバよ。神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、あなたの心がすでに離れ去ったあなたの恋人たちを駆り立ててあなたを攻めさせ、四方からあなたを攻めによこす…わたしが彼らにさばきを委ねるので、彼らは自分たちのさばきに従ってあなたをさばく…彼らは怒って、あなたを罰し、あなたの鼻と耳とを切り取り、残りの者を剣で切り倒す。彼らはあなたの息子や娘たちを連れ去り、残りの者は火で焼きつくされる。
…これらのことがなされるのは、あなたが異邦の民を慕って姦淫をし、彼らの偶像であなたの身を汚したからである。あなたが姉の道を歩んだので、わたしは彼女の杯をあなたの手にも渡す。エゼキエル書23:2-31

 神の視点から背信のイスラエル史を描き、裁きを宣告しているエゼキエル書20-24章から今月は23章を考察することにしましょう。預言者エゼキエルは、私情を二の次にして、背信の民、同胞に神命の重大さを象徴的行為で訴えましたが、神の憤りは、背信の民に対して恐ろしい懲らしめをもはや避けることができないところにまで達していました。エゼキエルは、神命を侮る民と無駄な口論をしないで、神のメッセージだけを告げる役割に徹することができるように、口がきけない状態に置かれていました。神は
「あなたの舌を上あごにつかせるので、あなたは話せなくなり、彼らを責めることができなくなる。彼らが反逆の家だからだ。しかし、わたしは、あなたと語るときあなたの口を開く…聞く者には聞かせ、聞かない者には聞かせるな」(エゼキエル書3:26-27)
と言われ、エゼキエルは、エルサレム陥落、神殿崩壊が現実となるまでの間、神が直接語られた言葉だけを民に告げ、黙々と象徴的行為で神の言葉を自ら実践することによって、反逆の民イスラエルにメッセージを伝えたのでした。その間に、聖霊に導かれて、包囲中のエルサレムを訪れ、超自然的にエルサレム神殿の中で密かに行われていた民の指導者の背信行為を覗き見る特異な体験も、エゼキエルには許されたのでした。超自然的な現象を鮮明に描写することができたエゼキエルの文筆の才は、冒頭に引用した23章にも発揮されています。

ここでは、首都エルサレムに代表される南ユダ王国の背信と、一世紀以上も前にアッシリヤによって滅びた、サマリヤを首都とした北イスラエル王国の背信とが、オホリバとオホラの霊的姦淫として見事に描写されています。オホラ、オホリバの名はともにカナンの地に満ちていた異教神崇拝の場、「高き所」の女性形で、これらの名自体にこの寓話の趣旨が反映されています。神ヤーウェを忘れ、カナン人の神々、偶像崇拝に陥ったオホラは、アッシリヤやエジプトにこびへつらい、同盟を結び、他方で、オホリバは、それだけでは飽き足らず、バビロンにも触手を伸ばし、同盟を結んだのでした。諸外国との同盟にうつつを抜かすということは、真の神ヤーウェに平安を求めるのではなく、この世の富国、強国に依存する迎合的国家体制を安全の拠り所としたということで、偶像崇拝に加え、紛れもないヤーウェへの裏切り行為でした。
オホリバの背信のおぞましさは、壁画、肖像画、目に見た異国情緒のあるもの何にでも惹かれ、理不尽に恋情を募らせていく過程の描写で、実に迫真に迫っています。ユダの王マナセはアシュラ像を神殿に安置し、アッシリヤ式偶像崇拝を取り入れましたが、一時的に、善王ヨシヤの宗教改革により取り除かれたものの、この異端はエルサレム神殿が陥落するまで、ユダに根づいたのでした。「青」はアッシリヤ人、「朱」はカルデヤ人特有の色で、迎合、おもねりでうまく世渡りしたユダの王エホヤキンは家の高殿を朱で塗ったのでした。ゆったりと流れるような多彩な衣を着、スカーフ、帯、ターバンを好んで身に着け、階級、位によって異なった装飾品で優雅に装っていたバビロン人の騎馬兵や戦車を操る武勇な姿は、ユダの民にとっては理想的な援護者に見えたのでした。

しかし、ユダが次から次へと相手を変え、淫行を重ねた恋人たちを、神は、ユダを打ち、懲らしめる道具として用い、ユダは慕いあこがれた国々によって滅ぼされると、宣言されたのでした。ユダの王たちは、バビロンに依存するか、エジプトに依存するかで揺れ動いていましたが、ユダ王国陥落に至る十四年間はエジプト志向に傾き、バビロンへの服従を四十年余に亘って告げたエレミヤの預言を無視し、バビロンに盾つく政策を採ったのでした。エホヤキム王は601BCE 、バビロンがエジプト攻撃に失敗した直後、バビロンに謀反を起こし、エジプトの上辺だけの助けの約束にしがみつきましたが、ユダ最後の王ゼデキヤが588BCEにバビロンに謀反を起こしたのも、エジプトの援助を当てにしてのことでした。しかし、このことがバビロン王ネブカデネザルを激怒させ、第三次エルサレム包囲を招き、586BCE、エルサレムは陥落したのです。エルサレムにも、サマリヤと同じ「杯」を飲む、すなわち、国家を失うという裁きが下ったのでした。「鼻と耳」に飾り物をつけ美しく装うことは、古代の近東の婦人たちのならわしでしたが、飾り物で一番美しく飾られるべき部分が切りとられるという過酷な懲罰は、近東諸国では、姦淫の罪に適用されたものでした。エゼキエルは、ユダに霊的姦淫に対する懲罰が下ることを、このように寓意的に予告、警告したのでした。

エゼキエルがオホラやオホリバを通して鮮明に描写した、人が未知の世界、異国風、新奇なものに惹かれ、理不尽に恋情を募らせていく過程の背後には、明らかに神への反逆を後ろ盾する悪魔的なそそのかし、誘惑の霊が潜んでいます。真の神から離れるとき、あるいは、霊的目くらまし状態にあるとき、どの領域であれ、現状に不満、失望を抱いている人は、何か達成感の得られるもの探求へと駆り立てられていきます。とくに宗教面において、陶酔感を味わえるような儀式、宗教活動に没頭することによって、実際は自身の背信から生じている不安、恐れ、罪悪感を紛らそうとする試みは、反逆のイスラエル史で繰り返されてきたことでした。聖書は、世の終わりに、全人類がこのような欺瞞におとしめられることを警告しています。黙示録の書は、旧約の預言者たちの警告と異口同音に、「反キリスト」なる世界的独裁者の到来を明確に告げていますが、真の神を拒む人々は、理不尽にその体制に駆り立てられていくことになるのです。

昨今、シリヤとイラク、シナイ半島にイスラム教カリフ統治を宣言したイスラム過激派組織「イスラム国」が、インターネットを用いてアラブの若者だけでなく、世界中の若者にアラーの神の「聖戦」に加わるようにと、巧みに宣伝し、日本にもその志願者がいたことが明るみに出されましたが、中東、北アフリカを中心に、多くの若者たちの心をとりこにしているといいます。今日、世界的に若者たちの間で、武器を取り、直接軍事行動に携わることを美化、英雄化する恐ろしい傾向が広がっており、エゼキエルのこの寓話は、戦争の恐ろしさを知らない世代の安易な戦争傾倒への警告としても読み取れるように思います。寓話では、幻想に迷い込んだイスラエルもユダも警告を聞き入れなかったことにより、恐ろしい裁きの「杯」、―国家滅亡、捕囚― を受けなければならないことが宣告されたのでしたが、実際、そのことは721BCEにアッシリヤ勢によるサマリヤ陥落、586BCEにバビロン勢によるエルサレム陥落で現実のこととなったのでした。

現在「イスラム国」が支配している地域は、フランス語で太陽の意の「レバント」と呼ばれた一帯ですが、その歴史をさかのぼると非常に興味深いことが明らかになります。レバントは第一次世界大戦中に結ばれたサイクス・ピコ協定後、1918年に英国とフランスの委任統治下に置かれました。それ以前はオスマントルコによるほぼ千年間の支配、それ以前の三百年間はアラブによるイスラム教カリフ統治、それ以前の二百七十年間はビザンチンとササン朝ペルシャ、それ以前は、ローマ、ギリシャ、ペルシャ、バビロン、アッシリヤの順にさかのぼって支配されてきたのでした。ノアの洪水以降、主都ニネベが612BCEに陥落するまでその地を支配したのはアッシリヤで、今日に至るまで諸国民間の戦闘、興亡がひき続いているのです。
バベル(バビロン)、アッシリヤの首都ニネベを含む世界最初の都市国家を設立した専制君主ニムロデは、反キリストのひな型としてよく言及されますが、イザヤは、エジプトでイスラエルを抑圧したパロがアッシリヤ人であったと語り、北イスラエル王国を苦しめたベン・ハダデやハザエルはアラム(シリヤ)の王でしたが、732BCEに古代シリヤの首都ダマスコ陥落で、アッシリヤに吸収されたのでした。最初にアッシリヤが支配したこのレバント一帯を統治した指導者たちが歴代イスラエルを抑圧した歴史を聖書は証ししていますが、168BCEにエルサレム神殿に偶像神ゼウスをまつり、豚のささげ物で祭壇を汚したシリヤのセレウコス朝の暴君アンティオカス・エピファネス四世も、反キリストのひな型とみなされている人物です。イザヤはまた、世の終わりの裁きに言及して
「主は…アッシリヤ王の高慢の実、その誇らしげな高ぶりを罰する」(イザヤ書10:12)
と預言しています。果たして今日レバントを基地に拡大している「イスラム国」のイスラエル撲滅と世界制覇への動きがこの預言に関わるものかどうかは現時点では分かりませんが、イスラム教徒たちは、長髪で額にKFRの三文字をつけた片目が盲目の若者、疑似メシヤが最初に現れるのがシリヤとイラクの間で、多くの奇蹟を行うがイエス・キリストに殺されると、信じているようです。

暗闇から光を切望する時節がまた巡ってきました。
世の光、イエス・キリストは、人類の救いのため手を差し伸べておられます。 
主、イエスを受け入れ、信仰、希望、愛が、 皆様の心に灯される時節となりますよう

お祈りいたします。

Yさんの証し その10

2014年11月15日

頌主。

「祈りと断食への呼びかけ」のPDFファイルと11月月報をありがとうございました。お返事がすっかり遅くなってしまい、申し訳ございません。
East Angliaは比較的穏やかな晩秋・初冬を迎えております。

PDFを読ませて頂き、私も微力ながら皆さんのお祈りに自身の祈りを重ねております。
朝(もしくは夜勤前)起きたとき、バスを待っているとき、またバスに揺られながら、そして不思議な力に強く祈りを促されたとき、夜(もしくは夜勤後)床につくとき、本当に短い祈りではありますが、主の御名のために迫害を受けておられる兄弟・姉妹を主がかくまってくださるように(主の大きな翼のもとに彼らを隠し守ってくださるように)と、祈りを込めております。

新しい職場の同僚の方から、最近の中高生(在英日本人、日英の血を引くお子さんたち、また英現地校)の現状を伺いました。
どの時代にも若者たちにはそれぞれの楽しみや悩みの処し方があるようですが、昨今では、彼らの親の代にはなかった電子機器を駆使して情報を収集し、同世代の仲間たちと緊密に連絡をとり合うことで、自分たちの願望を満たしているようです。
二人のティーン・エイジャーを子育て中の同僚から、「やはりスマートフォンが普及して、これだけの情報が氾濫していると、子どもたちをSoft Drug(比較的軽い乱用薬物)やスリルを求めておこなう万引きなどから守ることすら、信じられないぐらい難しい時代になっている」と聞きましたが、私にとっては深刻な現状を垣間見させられた発言でした。

Peer Pressure(仲間内の抵抗できない集団的圧力)という言葉は昔からありますが、個人差があって、善悪の判断と境界線のけじめをしっかり付けられる子であれば、心配はあまりないと、私は内心呑気に構えていました。

店で集団万引きを行うような人たちの大半は、経済的に貧しい家の生徒かと思いきや、両親ともに高学歴・高収入で何の不自由もない、成績優秀な優等生タイプが多く、俗世に言う名門校に通っている子たちが多いと聞き知り、衝撃を受けました。
ただスリルを味わうため、もしくは、興味本位に手を出したソフトドラッグを購入するため、悪びれずこういった万引きや通販詐欺、中にはコンピューターを駆使して、偽の銀行・金融機関のウェブサイトを構築し、ハッキングを行うといった犯罪プロ顔負けの「肝試し」が罪の意識もなく行われているのだそうです。生徒たちの間では、
「XXはこのあいだハッキングサイトで三千ポンド稼いだ、頭良いよな……」
と賞賛し、自分も真似しようとする生徒が後を絶たないそうです。

「人さまの物を盗まない、嘘をつかない」

こういった当たり前のことはユダヤ教やキリスト教の教えに限らず、どの親も子どもに繰り返し聞かせて育てていくものだと、私は今でも信じています。彼らのやっていることは悪知恵であって、真の賢明さとは無縁のものであり、彼らの悪知恵を賞賛している生徒たちですら、彼らが信用ならない人物であることは百も承知のはずです。
単なる「若気の至り」と一言で片づけられない、救いようのない堕落をはらんでいるような気がして、恐ろしく思います。

いつも、このような救いようのない話や事態を耳にするとき、詩篇37篇と73篇を繰り返して読みます。
悪事を行っている者が罰せられず、栄えているように見えても決して心を乱してはならない、彼らはすでに滅びの道を歩んでおり、悔い改めなければ自滅を免れないという、主の御言葉です。
「悪を行う者に対して腹を立てるな。不正を行う者に対してねたみを起こすな。彼らは草のようにたちまちしおれ、青草のように枯れるのだ。主に信頼して善を行え。地に住み、誠実を養え。主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にゆだねよ…主の前に静まり、耐え忍んで主を待て…」
(詩篇37:1-7…)
「まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。しかし、私自身は、この足がたわみそうで、私の歩みは、すべるばかりだった。それは、私が誇り高ぶる者をねたみ、悪者の栄えるのを見たからである。彼らの死には、苦痛がなく…人々が苦労するとき、彼らはそうではなく…しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう」
(詩篇73:1-28)

私の胎児にも何度も聞かせています。勉強ができようができまいが、世渡りが上手かろうが下手であろうが、そんなことは重要ではない。ただ主に対して誠実であり、真っすぐであってくれること、周囲に流されることなく、主の教えを愛し、守り、慈愛を尊ぶ人になってほしい、それだけが母の願いです。

主の御手が皆さまと子どもたちを守ってくださいますように。

Y

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メアリー・ジェインの手紙 : 2014年11月18日、26日

親愛なるフルダミニストリーの皆さま

 2014年11月18日

今、宣教を終え、郵便局に直接行ってきました。ニュースレター(フルダ・ミニストリー月報)を受け取りました。ありがとうございます。

私は、フランシスの全世界的呼びかけのメッセージを再度読みました。どうか、郵送以外で送れる彼のメッセージ(PDFなどデータ)を送ってください。それらをフィリピンにいる私の友人、牧師に送ろうと思います。
私はこの12月、アブラ、ラ ユニオン、パンガシナン、ザンバレス、ブラカンに出かけ、伝道集会と交わりのときを予定していますので、フランシス兄弟の祈りの呼びかけを皆と一緒に分かち合いたいと考えています。どうか、祈りと断食をする時間を教えてください。

養豚プロジェクトについては、引き続き主の導きを祈っています。
去る11月7~8日、アエタ部族の住んでいるカワグに行って、プロジェクトの話をしました。そうしたところ、クララの息子ジュンジュンが養豚の仕事に加わりたいと申し出ました。彼は、十六歳で学校には行っていません。クララは九年前に夫を亡くしましたが、七年前にアエタ部族の男性と再婚し、五人の子どもがいます。
また先週、ブラカンの若い男性が養豚の仕事をしたいと言ってきました。彼の名はトントンと言い、二十代の後半です。二人ともこのプロジェクトの目的をよく理解しています。
アエタ部族の多くの若者たちからは養豚の仕事をしたいという声がありませんでしたが。

さて現在、養豚事業のコスト削減のため、中古の建築資材をどのように調達するかを考えています。これがかなえば、資材コストを半減できます。
いずれにせよ、この計画に関しては急いでしなければならないということではないので、主のタイミングを待ちたいと思っています。主の御心ならば実現するでしょうし、そうでなければ、私たちは部族の人たちの生計維持のための他の方法を祈っていくつもりです。
彼らが自力で生計を立てることができれば、教会、政府機関などに彼らが施し物を依頼することはなくなるでしょうし、そのことで、彼らが利用されたり、搾取されたりすることもなくなるでしょう……
そう、私は考えており、このことは福音宣教と同時に、私のミニストリーの最終目標です。

当座のところ、私たちは経験を積むために、三頭の黒豚の子豚(一頭5千ペソで、二頭が雌、一頭が雄)を購入し、育てています。それらは小太りでかわいいですよ。そしてニワトリも飼っています。三匹のめんどりと一匹のおんどりから始めたのですが今では二十六匹のひながいます。
また私は同労者ダニーに、彼の子どもの奨学金について話しをし、彼は了解したようです。彼は私のミニストリーおよび養鶏、養豚を助けるほかに、近隣農家の米の収穫作業のパートタイムをするとのことです。ダニーは貴ミニストリーの彼への資金援助を感謝しています。それがどんなに彼の家族のために役だっていることでしょう。引き続き彼のためにお祈り下さい。
皆さまのお祈りとご支援に対し、あらためて感謝を申しあげます。
神さまがいつもあなたのそばにおられますようにお祈りいたします。

多くの愛をこめて        
メアリー ジェイン

11月26日

今晩は。

二日前、クララの息子とトントンはもう伝道所に来ており、昨日、二人はダニーを助けて、豚の世話をしました。
19日に私たちは、妊娠している有機豚を9,000ペソ(¥23.700)で買い、売り手はもうすぐにでも子が生まれると言っていましたが、24日、三匹の小豚が生まれました。
また、鶏の方は、別のめんどりが今卵を温めています。
明日、ダニーと少年たちは、地を耕し、ナス、トマト、白菜、さやえんどうなど野菜を植えるつもりです。

少年たちには月々、合計で3,000ペソの賃金を支払うつもりです。二人とも、貯蓄できる自分自身のお金を得ることができ、満足しています。
またすぐ、メールをお送りします。

皆さまに愛を送ります。
また、主にあって生かされていることを感謝

メアリー ジェイン

メアリー・ジェインの手紙 : 2014年10月20日、21日

フルダミニストリーの皆さまへ

2014年10月20日

有機の豚飼育プロジェクトの詳細についてご報告するのが少々遅れてしまいました。

養豚プロジェクトを立ち上げるにあたって、私は、情報を集め、実際に幾つかのブラカン(Bulacan)にある豚飼育場を訪問しました。
そこを訪問して、分かったのは、最低限500平方メートル(約150坪)の囲いが必要ということです。それだけあれば、豚が穴を掘ったり、泥の中で転げまわったり、草を食べたりできますし、もちろん風雨、暑さをしのぐ豚小屋を造ることができます。

別に書類を添付しましたが、私は、豚飼育小屋や囲いのフェンス設置などにどれだけの費用がかかるかなどを計算しました。
それから、幾人かのアエタ部族およびここブラカン(Bulacan)のクリスチャンの若者に豚の飼育を仕事としてやらないかと尋ねましたが、彼らの回答は「一週間のうち二、三日ぐらいならできるが、仕事としてはやれない」でした。昨今の十八~二十二歳の若者はつらい仕事をきらい、ファーストフードのチェーン店などで働くのを好むようです。
カワグ(Cawag)地区のアエタ部族の二十一~三十歳の若者の多くは、韓国のHANJINという造船会社で働いています。他方、アエタ部族の若い女性、主婦など、婦人たちは家に残り、F.A.I.T.H. gardenで畑仕事に従事しています。

このような状態ですので、同労者のダニーは、F.A.I.T.H. gardenでの仕事のほかに、(新しく始める予定の)豚飼育の仕事もがんばってみると私に話してはいますが…
彼は自分の子どもの教育費をまかなう必要に迫られているのです。貴ミニストリーで学生奨学金という制度はあるのでしょうか?

さて、デュマガット(Karahume、Ipo & Angat Dam、Montalban地区)部族についてですが、明日10月21日、Puray、Montalbanで、デュマガットの礼拝、賛美があるのですが、私はケソンシティの国民統計局に行く用事があるので出席できません。
私はすでに彼らには養豚プロジェクトについて話をしました。将来は彼らにも利益をもたらすことを説明し、彼らはこの計画に大変興味を示しています。
また、Ipo & Angat Damにも行きたいと思っていますが、術後で健康のことを考えると、今までのように何回も行くわけにいきません。

最後に、私の娘ですが、“Accelerated Christian Education”の教材で自宅学習をしています。「普通の学校に行けば、友だちもできるのに」と、言う人もいますが、彼女はアエタ部族、デュマガット部族に友だちがいることと、学校ではいじめの問題があるので、このまま自宅学習を続けさせたいと思っています。母子家庭への風当りは強いのです。
どうか、このことについても助言、そして、お祈りいただければ幸いです。
                     
愛をこめて
メアリー ジェイン

10月21日

養豚プロジェクトについては、本日、郵送した手紙(上記記載)とプロジェクトの具体案の書類に詳細を書きました。
10月号のフルダレターと「平和への訴え」の手紙を受け取りました。私たちはご依頼の祈りの課題(日本国憲法第9条を堅持する)について当地でも熱心に祈りました。今後も憲法関連の最新情報をお教えください。

中国と、ASEAN諸国、中でもフィリピンとの間で、領土に関する多くの問題が起きていることを地元のニュースは伝えています。彼らはスービック(サンバレス)〔Subic、Zambales〕に近い幾つかの島を手に入れたいのです。
米国は、日本とドイツを対中国政策において、重要なパートナーとみています。フィリピンには軍隊がありますが、その多くがアメリカ軍からの中古戦闘機や軍艦使用状態で、とても中国を押し戻す軍事力はありません。

また、日本と同じく環太平洋火山帯の上にあるフィリピンでは、二、三週間前にマヨン火山が噴火し、それから一ヶ月も経っているのに、未だに住民が避難を余儀なくされています。フィリピンにも沢山の活火山があるので、先般の貴レターに書かれてあったことは、まさに容易に私たちの現状と関連づけることができました。私たちは日本について真剣に祈ります。

この世が終末に近づいていることを私たちは知っていますが、それでも私たちは、自国民に救いの福音を述べ伝え、貧困を減らしていく働きを続ける必要があります。また引き続き私たちの家族、信仰の友についても祈っていきます。

皆さまのお祈りとご支援をありがとうございます。私の身体の状態は快復しました。しかし、手術前のように重いもの(水など)を運んだり、手を使っての畑仕事などは控えて、ゆっくりとした生活を送っています。

主の力の中で、愛をこめて 
メアリー ジェイン


あとがき

キリストの生い立ち

イエス・キリストご自身、「母子家庭」で育ち、大変困難な幼少き、青年期を送られたことをご存知でしょうか。
十二歳のときまでは、義理の父ヨセフが健在だったことを聖書から知ることができますが、
義父の死後は、一家の長子として、母マリヤと弟妹たちを経済的に支えていかなければならず、キリストは少なくとも三十歳になるまで、大工としての働きに従事されたのでした。

詩篇69篇で詠(よ)み手ダビデは、少年イエスのナザレ時代と、十字架上における暗黒の数時間を垣間(かいま)見せています。町の指導者から自堕落な酔いどれ、兄弟さえもが、イエスを「あれは嫡出子(ちゃくしゅつし)ではない。私生子だ!」として中傷し、汚れたうわさを立てていたことを、この詩篇から読み取ることができるのです。
「私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私は母の子らにはよそ者となりました。それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽し、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです…私は彼らの物笑いの種となりました。門にすわる者たちは私のうわさ話をしています。私は酔いどれの歌になりました」(69:8-12)。

「終わりの日」


イエス・キリストは、オリーブ山での最後の講話で弟子たちに、
「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民に証しされ、それから、終わりの日が来ます」(マタイ24:14)、
と言われ、福音宣教が全世界に行きわたった後、世の終わりが来ることを予告されました。

「父の定めのとき」が来て、この世を去る日が近づいたことを感知した使徒パウロは、弟子テモテに、キリストの教えに従い、勧告のメッセージを残しました。
「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい…真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代になるからです。しかし、あなたは、どのような場合にも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい」(テモテ第二4:2-5)
と。
今、私たちが生きている時代は、まさに終末の末期、「終わりの日」への秒読み段階に近づいています。主を信仰告白したキリスト者が第一優先で行うべきことは、キリストの教え、「みことば」(旧新約両聖書の証しされた神の言葉)、福音を各自の身辺から宣べ伝え始め、全世界に行きわたるように努めることです。
蒔かれた種を刈り取られるのは、神ご自身。御言葉の種のまき散らし、御言葉伝授が主のしもべの役割です。
全世界の人々が等しく御言葉を聞いたとき、「メシヤ(救い主イエス・キリスト)の時代」がこの世に到来します。
そのときまで、主のしもべには、忍耐強く、平和裏に福音宣教に従事することが勧告されているのです。