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メアリー・ジェインの手紙 : 2017年6 月21 日  自然農法を習得

ミンダナオ、ダバオで自然農法のセミナーに参加

親愛なるフルダミニストリーの皆さま  6月21日(水)

モーセとイスラエル民族を導き、愛で宇宙を包まれた主なる神さまが、いつも皆さまとともにおられるように祈っています。

5月の初め、ロンブロン伝道の後、フィリピン部族伝道の創立者で現在フィリピン自然農法の父と呼ばれるアードリー・リム師からミンダナオのダバオで5月21~26日の期間、自然農法のセミナーを主宰するので参加しないかとの誘いを受けました。
彼からこのような誘いが昨年からあり、そのたびに、セミナー参加費用7,000ペソ+飛行機代を支払う予算がない(カピズ島への伝道をひかえていたので)という理由で断ってきました。

今回、私は母親や長老たちにセミナーについて相談したところ、彼らは、ミンダナオのダバオに行って自然農法セミナーに参加し、併せてミンダナオの現地部族への伝道をしたらよいと、意見してくれました。
実は、私は1997年11月にダバオの部族に初めて会い、それっきりになっていたのでした。ですから、今回は神のタイミングと理解し、フルダミニストリーから送金いただいたカピズ島への伝道費用をこのセミナー参加の費用、およびダバオ伝道費用に充てることにしました。

私はリクリクを連れてダバオに5月21日に到着。ダバオはフィリピンの現ドゥテルテ大統領の故郷です。彼はミンダナオ出身の初めての大統領です。
アードリー・リム師は六十歳台後半で、四十年続けた部族伝道から農場伝道へとシフトして、現在は農業を通しての伝道に重点を置いています。彼はその間、多くの部族の若者を大学に送り、そのうちの何人かは牧師になっています。私にとって二十年ぶりにダバオの部族の人々に会うことは喜びでした。

以下、いつものように伝道報告をいたします。
ダバオでの伝道旅行については、同封の写真をご覧ください
私がダバオ部族の人々に初めて会い、伝道の機会が与えられたのは、1997年のフィリピン、ダバオ部族伝道においてでした。
今回、私は彼らに「ダバオ部族の皆さんに会ってから二十年後の今、私は、それ以降よもや神さまが、私をデュマガット、アエタ、マバカそれぞれの部族への伝道へと導いてくさろうとは、思いもしませんでした。また主の導きで私は有機農法を学びましたが、部族の方々が所有している広大な先祖伝来の土地を利用して、有機農法を実践し、それで部族の方々が継続的な食糧生産により自活できるようになることをめざしています」との証しをしました。
私はさらに、今回のセミナーに参加して、ブラカンにある私たちの農園でこの農法をどのように生かしていくかを学びました。同行したリクリクもこのセミナーで学んだことを他の五人の少年たちに教え、私たちの農園で応用したいと意気込んでいます。

セミナー終了後、ミンダナオのマティグサルグ共同体への私たちの伝道はうまく行ったのですが、その途中で私の父が脳卒中の発作をおこしたという電話が入りました。
飛行機が遅れたので父のことが心配になりましたが、私にできることは祈ることでした。ミンダナオ伝道の成功・勝利から一転、敵のすばやい攻撃でした…。

飛行機でミンダナオからマニラに到着したのは6月1日でした。私たちはすぐさま病院に向かいました。病院に父を見舞って私が困惑、心配になったのは、未払いの入院費用、高額な治療代、薬代でした。
父は若い時代、給料を全て遊興に費やし将来に備えての預金もせず、家庭を顧みることをしなかったため、私の母や弟たちは父がゆえに、心に深い傷を受けているのです。ですから入院費用など彼らが支払わないということは、よくわかります。
父は2013年3月に最初の脳卒中発作を起こし、その後二回、三回と発作が続き、そのたびに私だけが入院費用を支払ってきました。今度で四回目になり、私は弟たちに入院費用の支払いを依頼しましたが、弟の一人が少額ながら助けてくれました。
今回の父の入院費用、薬代は高齢者の割引と弟からの支援を差し引いても現在までのところ58,600フィリピンペソ(約13万円)にもなっています。

その後父は退院して、いまブラカン(伝道所)にいますが、体の左半分が麻痺して全く動けず、おしめをした状態です。私は時々介護疲れを感じますが、今私ができる精いっぱいのことをしています。
私はイエスさまの「あなた自身を愛するように隣人を愛しなさい。私たちに罪を犯したものを赦しなさい。私たちを傷つける者に善を行いなさい」の御言葉に従っていますが、父があと、どれくらい生きるのか私にはわかりません。しかし、私は父が心を開き、謙遜になり、救われることを祈っています。
どうか、父のためにお祈りください。そして特にリハビリ費用、薬代、おしめ代、食事代など神さまからの助けがあるようにお祈りください。父の兄弟は一緒に育ったわけでもなく、キリスト者ではないので、私は彼らに金銭支援の強要ができないでいます。

6月7日、またもう一つの問題が出てきました。交通手段として2009年に購入した中古ジープニーのエンジン部品の交換が古いため難しくなっていることと、その古いエンジンの分解修理費が高額であること、また、配線の修理も必要という問題に直面していることです。
このジープニーは山岳地域に住むカラヒューム、イポダムのデュマガット部族が、礼拝出席のための移動に使用したり、農作物を市場へ運ぶ際に週二~三回、使っているのです。
ジープニーがだんだん古くなってきているのを見て、私は少々フラストレーションを感じていましたが、エンジン技師から、高額な費用をかけてエンジン修理を行うより、売却してしまったほうがよいがどうかとの助言がありました。私がどのような決断をすべきか助言をいただければ嬉しいです。

最後に農園と、手伝ってくれているアブラの少年たちについてですが、彼らは農作業を頑張っているほか、私の父の介護を手伝ってくれています。
あらためて、皆さまのお祈り、金銭的サポートに感謝いたします。

主に在って  メアリー ジェイン

リクリクからの感謝状 

フルダミニストリーの皆さま      6月 

神さまが私たちに力を与えてくださるように祈ります。

私の名はリクリク・サバダオといいます。ご存じのように私はダバオの自然農法セミナーにメアリー・ジェインとともに参加しました。そこで、豚の飼育方法や野菜を簡潔に植える方法などたくさんのことを学びました。

私たち、アブラ部族の者たちは学校を卒業したときに、メアリー・ジェインに会い、それ以来、農作業を手伝い、子どもたちへの伝道もしています。子どもたちとゲームをしたり、伝道したりはためになり、楽しいと思っています。

私の両親は重い物を運ぶというような手作業の労働ができません。腎臓の手術を受けたり、消化器官の潰瘍があるためです。ですから私は両親を助けるため一生懸命働いています。どうかそのことをお祈りください。
私たちへの金銭支援をしてくださっていること、本当にありがとうございます。

神さまが皆さまの健康を支えられますよう、お祈りします。
                              
リクリク サバダオ