TRANSLATE

AD | all

Yさんの証し その18

2016年7月から12月末までのYさんの苦難の信仰生活

2017年5月に至るまでのYさんの証しを2016年夏にさかのぼって振り返ってみました

2016年7月11日

息子の幼児洗礼式

7月9日、C大学、Eカレッジの礼拝堂にて息子の洗礼式をとり行うことがかないました。本来なら生後六ヶ月ほどで行うのが慣習と聞いておりましたが、昨年の職場の海外移転、再就職活動、その後も新たな職場になかなか馴染めず、十八ヶ月と一日にしてやっとこの日を迎えることができました。主に感謝です。
学部長から聖書の朗読は二、三箇所からの引用がふさわしいとの助言を受けましたので、エゼキエル書 36:24-28,ローマ人6:3-11、ヨハネ 1:24-34 を選び、友人たちに読んでいただきました。

思い出された私自身の受洗式

私は十五年前の一月、同じ礼拝堂で、学部長から同じ聖水銀器によって洗礼を受けました。主キリストの贖いの死による魂の救いを信じる証をたてた日の事を改めて思い出し、身の引き締まる思いで、息子エリヤの洗礼を見守りました。

幼児洗礼に関して、疑問を呈する声もかなりあると聞いておりましたが、出エジプト記13:13-16に命じられているように、ユダヤ教のpidyon haben (Hebrew: פדיון הבן‎‎) /redemption of the first-born son(長子の贖い)の儀式をかんがみ、幼児洗礼式を行ってよかったと今思います。
私自身、銀貨による贖(あがな)いでも、動物によるいけにえでもなく、イエス・キリスト(非の打ち所のない完璧ないけにえ)のただ一度の贖罪/贖いの死による救いを信じ、その救いに授かった喜びを生涯忘れずに生きてまいりたいと思います。
そして、エリヤが常に主とともに歩む人であって欲しい、と心から願っております。

8月25日

昨日、遅番で勤務先のT旧舎での務めを終え、建物が閉鎖されました。
今日は新社ビルでの初日を迎えました。新社ビルは良い社内環境で、みな和気あいあい笑顔がこぼれていました。やはり、旧舎、―閉鎖された工場の建物(窓が無く光が入らない)だった― の建っていた治安の良くない地域がみなの精神状態にいろいろな弊害をもたらしていたのかもしれません。
主が新舎ビルでの働きをお守り下さるよう、朝、職場で祈りました。

9月5日

鬱再発

8月31日に職場で、あるミス(お客様に迷惑がかかるものではなかったのですが)をしてしまい、職場に行くのがとても怖くなり、今日もお休みをいただいています。上司には鬱(うつ)病の発作と報告しました。人様と話がまともにできるようになることが目下、復帰の目標です。

八月にいろいろなことが重なり鬱が再発したようです。いまカウンセリングにもかかり始めましたので、少しずつ様子を見ていくつもりです。周囲の人々や環境への責任転嫁や自己憐憫(れんびん)の気持ちはなく、強い自己嫌悪と諦念(ていねん)が強く症状に現れている状態です。全般性不安障害(GAD)の治療と自信(Self-confidence)の確立が焦点になります。

9月28日

休職

9月1日に足がすくんで職場に行けなくなり、三週間の休職をさせていただきました。薬も試しましたが、副作用のほうが大きく服用前よりもひどい状態になりましたので、先日さらに四週間のお休みをいただきました。
かつての職場、郵便局時代と同じような状態です。今後は就職難でも、お客さま対応に関わる仕事には決して就かないように、データ処理や、お客さまとは直接接触のない職種を選ぶつもりです。
自分が情けなくて涙が出ますが、もう二度と同じ間違い、―無職になることを恐れて、コールセンター(顧客への電話対応業務)や顧客サービスの仕事を受けてしまうこと― を繰り返さないように、これが今回の教訓です。

11月2日

今もまだ鬱で、休職中です。お客さまと直接接することのない、卸売店 やデータ・アナリストの仕事を探しています。主が正しい道にお導きくださいますように。
11月には、私の鬱の治療も兼ねて帰国します。

12月23日

いただいたクリスマスカードに引用されたイザヤ書60章1-3節は、以前いただいた日本語聖書に挟まっていた栞(しおり)の聖句でもあり、またこの聖句に私の名の漢字が含まれているので、この句を読む度に、主に叱咤激励されているような気がいたします。

出向で復職

すこしずつ職場復帰をしているところです。今は薬を飲まずに、とりあえずお客さまとの接触のない、文書管理課に三ヶ月の出向で勤務を始めました。
三ヶ月以内に他の職場を見つけなくてはなりませんが、今はできることを一つずつ着実にこなしていきたいと思っています。主のお導きがありますように。

適性検査結果

先日職業適性検査をR団体(鬱・精神病患者の就職支援団体)の勧めで受けました。
適職は研究所助手、歯科技工士、分析官、公務員事務官、秘書、楽器技工士、なぜかラジオディスクジョッキーなどでした。当たらずとも遠からずといった結果でした。家から近い職場を見つけ、初級レベルで適職種につける方法を模索しています。

アパート購入の話

日本から帰国してすぐ11月29日に、大家さんからメールでクリスマス前に私たちのアパートを売りに出したいが、まずは私たちにアパート購入を提案したい、との連絡が入りました。職場復帰を控えて、三種目の投薬をしようか迷っていた矢先の出来事で動揺を隠せませんでしたが、これも天意と思い夫と話し合い、検討を始めることにしました。

このアパートに導かれたあの瞬間

以前お話したと存じますが、2013年3月2日にこの地域での仕事の内定が出て、3月18日から働いてほしいといわれたとき、英国南部に住んでいた私たちはイチかバチかで家探しをしました。P市内から徒歩四十分ほど郊外の、学生時代の友人の家の近くに借家を見つけたので、その賃貸契約を結ぶつもりで、しかし、そのほんの三十分ほど前に冷やかし半分で覗いた他の不動産屋の物件がこのアパートでした。
あのとき、アパートに入った瞬間、私は主の「ここなら大丈夫」という霊的確信に導かれたのです。そこで、夫を説得し、すぐさまこのアパートの賃貸契約を結びました。
駅から徒歩五分、バスターミナルから七分、大聖堂から十五分、小さいながらも車を持たない私たちには本当に有りがたい住まいとなりました。ここで息子を授かったこと、ヘブライ語を教えてくださる、近所のユダヤ人のご婦人と出会ったこと、最初と二度目に勤務したどの会社にも、バスターミナルからバス一本で通勤できたこと、すべてを感謝しています。
そして今日、大家さんからの正式の申し出を受け、住宅ローンと不動産弁護士の手続きをさらに進めることになりました。

夫、息子と手を取りあって祈りました!

私は、すぐに夫と息子の手を取って、「主の御心にかなうなら、引き続き私たちがこのアパートに居を構え、キリストとユダヤの兄弟姉妹に気軽に訪れてもらえるような、慈愛あふれる、楽しい家になるように!」と祈りました。
契約書を交わすまでは何ごとも確定ではありませんが、何ごとも天の御心のままに、自分の思い込みや我意で天意を妨げることが決してないように、これだけを念頭において手続きを進めてゆくつもりです。
賃借地(Leasehold)ですので、自由保有不動産(Freehold)の一軒家のような所有感覚は持ち得ませんが、「この世の住まいは仮庵」ということを常に意識できるので、ユダヤの人々のように、形あるものに執着せずに謙虚に生きる助けになるのではと思います。

Y

 「Yさんの証し17 」へ戻る