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メアリー・ジェインの手紙 : 2015年10 月7 日

多くの課題をはらんだフィリピンのためにお祈りください!

ごく一部の富裕層と国民の大多数が貧民というフィリピンは、国民を搾取し、しいたげる国家なのでしょうか。国内の治安の悪さ、国家公務員の汚職等は、知られざる一面のようですが…

10月7日
愛するフルダミニストリーの皆さま

先日、ご報告したミニストリーの9月15日の写真をご覧いただけたと思いますが、デュマガット族とアエタ族、両部族の集会のとき、両部族の首長が私に、長年にわたる土地接収問題のことを話してくれました。今年、ビラー(政治家)と中央銀行がその土地問題の裁判で結局勝ち、シティオ カラヒュームと他のデュマガット部族が先祖から引き継いできた土地が彼らに接収されることになり、貧しいデュマガット部族は代替地へ移り住むことに話が決まったとのことです(今度、お目にかかったら、裁判関連書類をお見せできると思います)。

昨年の9月19日、老夫婦(ロジャーとルシア・バーガス)がオートバイで走っていたところを、何者かに銃撃され、二人とも亡くなった事件がありました。彼らは市場で売るためのバナナを運んでいたところで、当時、彼らの義理の息子トントン(亡くなったダニーの知人)もいっしょにオートバイに乗っていて事件を目撃したのでした。
その老夫婦は八ヘクタール(八万平方メートル)の土地を所有しており、彼らの土地を接収しようとしていたシャビット シングソンと争っていました。トントンはその後しばらくはショックと恐怖でオートバイに乗れず、バナナも売ることができずにいました。私は彼とその家族を何回となく励まし、今も金銭的なサポートをしています。

先週の金曜日(10月2日)、アエタ部族の植林事業のフォローアップのため、ザンバレスに行きました。昨年の6月に自然資源局にその事業に関わる書類を提出してあったからです。
ところが昨日、私たちがアエタ部族の指導者といっしょに当局を訪問したところ、当局の担当ディレクターが、三千ヘクタールのアエタ部族の先祖代々の土地は、政府によって韓国人企業、多国籍企業、ビラーやシャビット シングソンのような政治家に売却されたというのです。
同行した私の弟は当局に、アエタ部族の先祖伝来の土地をどうして韓国の企業が所有できるのかと抗議しましたが、アエタ部族の土地にハンジン ビリッジを建設するために、ハンジン造船(韓国企業)が購入したのだ、との返答が返ってきました。

その他の土地はノース・イースト鉱山会社が金、銅を採掘するために購入したというのです。それはアエタ部族にとっては大変悲惨なことです。どうかこのような状況に対して、お祈りください。
いつも私たちのために祈り、支援をしてくださり感謝いたします。

主に在って 
メアリージェイン