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メアリー・ジェインの手紙 : 2015年3月15日

ブネグへの宣教の旅を終えて  2015年3月15日

愛するフルダミニストリーの皆さま

私は、アルマ叔母とともにアブラ(Abra)からちょうど戻ってきたところです。
私たちは、ブネグ(Buneg)に丸一週間滞在しました。というのはダニーのお母さんと彼の兄弟たちがサパルから先週の日曜日、ブネグにやって来たからです。私たちも同じ日の午後四時にブネグに着きました。私たちはその日は休養をとり、翌月曜日には皆のために料理をしました。
火曜日は、ブネグの村を一回りし、水曜日は川に行き、魚を獲り、その夜私はダニーの母親エレナと彼の甥、叔母に福音を伝えました。木曜日はダニーのもう一人の姉が住むパコク(Pacoc)という別の村を訪ねました。
金曜日には、イエスの復活についての励ましの、―愛する者を失った人たちに、再会の確かな希望を与える― 御言葉をもとに、もし私たちがキリストにとどまっていれば、主とともに復活にあずかる確信を持つことができることを彼らに話しました。また、ダニーの死について語り始めた私の証しは、さらにイエスの宣教命令、文化を越えた宣教、この世の終わりに至るまで私とともにいてくださるとのイエスの約束に関する御言葉を分かつことにまで導かれ、それがゆえ、私はこうしてミニストリーを行っており、またイエスの再臨されるときまで、こうし続けていくつもりであることを彼らに証しすることができました。

私たちは、ダニーの死に対して神さまが正しく裁いてくださるように、ダニーの家族を主が導いてくださるように、そして、伝道所のあるブラカン(Bulacan)でダニーが始めた働きについて祈りました。
私は、彼らに、ダニーが始めたブラカンでの仕事をダニーの代わりにやってほしいと強くは言いませんでしたが、ダニーがどのような仕事を伝道所でやっていたのかを、すべての写真で見てもらいました。願わくば、彼らのうちのだれかがダニーの仕事を引き継ぐと言ってくれればよいのですが…。
私たちは土曜日の朝、ブネグを発ち、今朝、ここケソン市の私の母の家に戻りました。

先に天に召された「主にある兄弟姉妹」との再会の約束

「眠った人々のことについては、兄弟たち、あなたがたに知らないでいてもらいたくありません。あなたがたが、他の望みのない人々のように悲しみに沈むことのないためです。
私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています。それならば、神はまたそのように、イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです。
私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。
主は号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次 に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とと もにいることになります。
こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。」(テサロニケ人第一4:13-18)
使徒パウロは、自分の生存中に主が再臨されることを願っていたことが、この文脈から分かります。パウロ没後、すでに二千年近く経ち、パウロは「主を信じて、眠った人々」の仲間に加えられました。キリストの再臨のときは分かりませんが、そのときは確実に近づいています。メアリー・ジェーンはきっとパウロのこのメッセージも、ダニーの親族の方々と分かち合ったに違いありません。
このサイトをお訪ねくださった皆さま、
私たち肉に生きる者には身体の「死」が必ず訪れます。他の望みのない人々のように悲しみに沈むのではなく、 主イエス・キリストがもたらしてくださった福音を信じ、再会の確実な希望をもって、愛する人たちを主の御許に送りだしたいと思われませんか。
「『きょう、もし御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない。』…私たちは、この安息に入るよう力を尽くして努め、あの不従順の例にならって落後する者が、ひとりもいないようにしようではありませんか。」(ヘブル人4:7-11)

ダニーの追悼行事と宣教の計画

以下はこれからの私たちの計画です。
ダニーの母親が彼のお別れ会(レイ・ウグLay-ug、―部族に伝わる伝統的儀式―)を、故郷サパル(Sap-al)で行う計画をたてています。そこでは、一週間にわたり、ダニーの人生を歌(“Sang-it”と呼ばれる)にして部族の踊り(“Tadek”と呼ばれる)を交えての語らい、祝いのときがもたれます。
この追悼行事には、サパルの全共同体の人々が参加し、ダニーの母親はそのために、所有の唯一の豚をほふり、彼の伯父は子牛をほふるつもりです。そこで、私も彼らに何らかの形で分担したい旨、申し入れました。そして私がそれとなく提案したことは、その際二日間の子ども対象の聖書クラスを開きたいということでした。サパルには八十~百人の子どもがいます。また、親たち向けには聖書のゲームを通して、彼らを主に導きたいと思っています。若者向けにはミニバスケットボールの試合を計画しています。

もしこの提案が受け入れられれば、サパルで初めて宣教活動が行われることになります。今まで、宣教師たちはみなブネグ止まりで、サパルまで足を踏み入れた人はだれもいませんでした。サパルの人口は乳幼児を入れて二百四十人ぐらいです。
私はこの行事のための募金を考えています。多くの私の親戚や私の回りの裕福な人たちは、私のミニストリーには全く関心がなく、彼らからの金銭援助は期待できません。ですから、私の親戚には、使わなくなったクレヨン、紙類、古着などの寄付を依頼しました。どうかこのことのためにお祈り下さい。

ブネグ、サパルでの生計支援プログラムのための祈り

私が調べたところ、ブネグの物価はマニラ市内に比べて二倍近くも高いようです。たとえば、
1㎏の黒糖の値段:マニラでは42ペソ、ブネグでは80ペソ
1㎏の豚肉:マニラでは180ペソ、ブネグでは280ペソ
1 ℓのガソリン:マニラでは41.65ペソ、ブネグでは85ペソ
私は今、ブネグ、あるいは、サパルで「サリサリストア(sari-sari store、―生活必需品が買える小規模店舗―)」のような生計支援プログラムをスタートさせる祈りをしています。
また、彼らに土着の有機黒豚を飼育することも勧めました。雑種豚は費用がかさみ、有機豚の方が比較的安価で飼育できるからです。ケイバー種のニワトリ(caber breed of chicken)の飼育も彼らに提案しようと思っています。サパルのニワトリの大部分が土着で小振りのものだからです。
農業については、サパルのダニーの兄弟たちはシャベル、くわなど、農作業に使う道具が必要で、それらを与えたほうが、お金で支援するよりはよいように思われます。

以上の件に関してどうぞお祈り下さい。
また伝道所の農園作業を手伝ってくれる人々を主が送ってくださるようにともお祈りください。
現在、伝道所の農園を隣人たちが手伝ってくれており、感謝ですが、いろいろな理由で、私は必ずしも完全には彼らを信用してはいないのです。
ここに再度、皆さまのお祈りとサポートを感謝いたします。

主の偉大なご用に再びあたって
メアリー ジェイン