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メアリー・ジェインの手紙 : 2015年1月26日、28日

かけがえのない同労者ダニーへの哀悼の意

2015年1月26日

親愛なるフルダミニストリーの皆さま

1月24日に突然、天に召された同労者ダニーのことで私は困惑し途方に暮れています。そして主に、あの死が、彼に対する神の定められた意図、ご計画だったのかを問うています。午後三時過ぎ、彼の妻と友人が遺体を引き取りに来たとき、私たちはただ泣きに泣きました。

あの日、午前十時前、ダニーは私をjeepney(乗り合いバス)の停留所までオートバイで送ってくれました。そして午前十一時前、農園の隣人ケリーから私に電話がありました。「だれかが銃で撃たれ死亡した。彼はまだ農園に来ていないし、撃たれたのはどうもダニーのようだ」というものでした。
現場に駆けつけ、彼の変わり果てた姿を見たとき、私たちはみな、彼が不憫で不憫で、もうどうしようもありませんでした。午後、彼の遺体を葬儀場に移動させ、彼の妻や家族を呼びました。

その後の目撃者の話、警察の報告によれば、私を送ってからダニーは、農園に向かって数キロメートル走ったところで、二台のオートバイに乗った三人の者が彼を追いかけるように近づき、いきなり四発発砲したのです。目撃者の話では、彼はその場に崩れ落ちたのでした。
人違いでダニーが狙われたのか、あるいは、強盗目的なのか…
しかしダニーの乗っていたオートバイは、そこに残っていました。いまだに犯人は分かっていません。

ああ、皆さん、私は大きなショックでこれから何をしたらよいのか分りません。同労者のダニーが亡くなって、私の半身がもぎ取られた思いです。
回りの人たちは、ダニーの死は私のせいではないと言いますが、私があのとき、ジプニー乗り場まで送ってもらわなければ、ダニーは回り道せず、農園に向かっていたはずで、こんなことは起こらず、彼を守れたのではないかと自責の念にかられるのです。

今となっては、ダニーの親友が、私に謎めいたことを言ったのが思い起こされます。「ここ数日、ダニーはいつものように陽気ではなく、料理のためのたきぎを集めていたとき、これが最後の仕事だと言っていた」と、彼は告げたのでした。
それを聞いて、私にも思い出されることがありました。昨年彼は私に次のようなことを言ったのです。彼が死んだら、私が、彼のなきがらを農園に埋めるだろう、と。また、彼は有機ガスタンクを造っていたとき、「この有機ガスタンクや農園、伝道所の建物を見ると皆さんはいつも、私を思い出すでしょう」とも、言ったのです。そうです。有機ガスタンク、農園、伝道所はすべて、彼の手仕事、そこには彼が一生懸命働いた成果が結集されているのです。

昨年のクリスマスからこの新年にかけて、彼は自分の田舎に帰りました。そのとき、もしかしたら、彼は敵を作ってしまったのではないか、と思ったりします。私は彼に何か問題があればいつでも何でも言ってほしいと話していましたが、結局、彼は私には何も言いませんでした。

昨年の十月、ダニーはイエス・キリストを「主」として受け入れました。そのとき、ともに救いの祈りをしたことを覚えています。
私は、彼の魂が神さまの救いと憐みの中で休息を得たようにと祈っていますが、彼が亡くなったことを事実として受けとめることはむずかしく、それを乗り越えることはまだできません。

ダニーがどんなに多くの仕事を見事に、親切にやり遂げてくれたかを思いだすにつけ、いまだに涙が止まりません。今、私はだれが彼の代わりとなって、伝道所、農園の仕事、そして溶接、水回りの仕事、豚のえさ集め、えさやり、農園の計画、野菜の栽培、家の修理、私の宣教のための送迎など一切をやってくれるのだろうかと思うとき、彼以外だれも思いつかないのです。

皆さまの執り成しに励まされております。どうか引き続きお祈りください。

まだ深い悲しみと大いなる困惑の中にあって      
メアリー ジェイン

メアリー・ジェーンとの間で28日までに交わされた記録から

ダニーは28日正午前、家族の下で埋葬されました。
メアリー・ジェーンはダニーの死亡診断書受領のため葬儀には参列できませんでした。
すべてがあまりにも突然起こったので、ダニの召天以降、メアリー・ジェーンは農園に立ち寄る暇もなく、みなショック状態で、ダニーの指導下で養豚に従事し始めた二人の若者には一週間の仕事休みを与えたとのことでした。
その間、豚、鶏、農園は近所の人たちの世話に委ねられています。

ダニーの死因にまつわり、いろいろ憶測があり、伝道所自体も狙われているかのような情報もあり、メアリー・ジェーンがミニストリーを続けること自体を危ぶむ意見も交錯しましたが、祈りを武器とする霊の戦いの結果、少なくともミニストリー継続に関する疑惑は解消されました。

28日付のメールでは、「29日には、ダニーの兄弟たちが、ダニーの献身した仕事場を見たいとのことで、伝道所にやって来ます。私は、この機会を、彼らを励まし、慰めの祈りのときにしたいと思っています。主の豊かな御臨在をお祈りください」とのことで、今、メアリー・ジェーンからの事後報告を待っています。

神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠の生命  ローマ人6:23

1月12日、ダニーは四十三歳の誕生日を祝ったばかりで、この世の短い生涯を終え、24日、主の御許、パラダイスへ召天しました。
パラダイス、―イエス・キリストを信じて死んだ者たちの天上での待合所で、やがて訪れる主の再臨のとき、甦りの身体が与えられることを心待ちにしている霊と魂の状態にある者たちの場所― では、ダニーは、主イエス・キリストと、すでに天に召された他の多くの兄弟姉妹たちとともに、この世の執り成しをする群れに加えられたに違いありません。
「小羊が第五の封印を解いたとき、私は、神のことばと、彼らが保っていた小羊のあかしとのために殺された人々のたましいが祭壇の下にいるのを見た。彼らは大声で叫んで言った。『聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行わず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。』すると、彼らのひとりひとりに白い衣が与えられた。そして彼らは、『あなたがたと同じしもべ、また兄弟たちで、あなたがたと同じように殺されるはずの人々の数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい』と言い渡された。」(黙示録6:9-11、下線部はWEB) WEB: World English Bible